JOEは来ず・・・ (旧Mr.Bation)

なんの役にも立たない事を只管シコシコと

「激怒」

2022-09-28 | 映画(DVD)

「激怒」2022年 インターフィルム 監督・脚本:高橋ヨシキ

激怒すると見境なく暴力を振るってしまう悪癖を持つ刑事・深間は、度重なる不祥事により、海外の医療機関で怒りを抑える治療を受けることに。数年後、治療半ばで日本に呼び戻された彼は、街の雰囲気が以前とは一変していることに気づく。行きつけだった猥雑な店はなくなり、飲み仲間や面倒を見ていた不良たちの姿もない。そして町内会の自警団が「安全・安心」のスローガンを掲げて高圧的なパトロールを繰り返していた。やがて、深間の中にずっと眠っていた怒りの感情がよみがえる。



二十○世紀の勧善懲悪。
胸糞悪い街です。富士見町でずっと流れるアナウンス。
極端な架空設定も現在の方向性と地続き感ある。
「どこに逃げても同じ。もうこの国はそういう風になったんだよ」
にドキっとせねばならんの勘弁して欲しい。



決してテロでは世直しできないけれど、せめて映画の中くらい「おまえらを殺す!」ってボコボコにしてやりたいよね。
小林竜樹の顔が適役でかなり胸糞悪かった。

配役担当が川瀬陽太だけあって、ピンク系の役者や関係者がわんさか出ていてお祭り感あるのもイイ。ほとんどそれ目当てなんだが。。
役者・しじみは町会長・森羅万象に侍るホステス嬢。もう片方が柳英理紗なのも嬉しい。やり手婆ぁに速水今日子。



引きこもり青年が松浦祐也。おかあちゃんに伊藤清美
自警団の面々が超豪華(ある意味)吉岡睦雄や和田光沙、守屋文雄などなど。いまおかしんじまで。
川瀬陽太が妹のように可愛がるポールダンサー杏奈は彩木あやという新人モデル(ダンサー)を抜擢。彼女がポールダンスで働く店のママに倖⽥李梨
町のクズの中には安藤ヒロキオ。さらに笹野鈴々⾳が異形感全開で出てる。
西山真來は警察側。



中原昌也のノイジーな劇伴がカッコ良いです。

アメリカに渡って矯正施設のシーンは錠剤ばっかり飲んでて退屈。完全パクりでもいいから時計仕掛けくらいの事はやって欲しかったかな。

川瀬陽太の手作り仕掛け武器がナイス。骨折コツパンチは痛々しくてキツいわw

アートディレクター、映画ライターの高橋ヨシキが企画・脚本・監督って事で期待半分心配半分だったけど、まずまず。






新宿武蔵野館
2022年9月


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