【タイ山岳民族の村に暮らす】

チェンマイ南西200キロ。オムコイの地でカレン族の嫁と綴る“泣き笑い異文化体験記”

【わが家の工程表】

2010年05月04日 | チェンマイに潜む
 報道によれば、アピシット首相がタクシン元首相支持派「反独裁民主統一戦線(UDD)」との対立解消に向けたロードマップ(行程表)を発表、11月14日に総選挙を行う方針を明らかにしたという。

 UDD幹部も、アピシット首相の提案受け入れを表明したというから、近いうちに両者の間で話し合いがもたれるかもしれない。

 UDDの主張は「早期解散、総選挙の実現」なのだから、普通に考えれば、平和的な問題解決への道筋がほのかに見えてきたということになるのだろう。

    *

 さて、我が家でもすでに「デックソン(悪ガキ)派」からのロードマップは示されている。

 その因をピー(悪霊)に求めて、覆水を強引に盆にかえそうというカレン式妥結案である。

 一方、「フアケン(石頭)派」は3つの選択肢を前に揺れ動いている。

 ひとつは、このままチェンマイに居残って書きものを続ける道。

 なにしろ、1ヶ月近くもひとりで暮らしていると、この静寂と自由気ままさは、捨てがたくなってくる。

 あの賑やかな麺屋で、さらに賑やかすぎる嫁と一緒に仕込みやどんぶり洗いのかたわらパソコンに向かうのかと思うと、どうにも気持ちが萎えてしまうのである。

 ふたつめは、このまま旅に出る道。

 とりわけ、中国は雲南省麗江で深い縁に結ばれた納西(ナシ)族の面々との再会に心躍るのであるけれども、オムコイからの逃走用に使ったクルマがあるので、これをどうするかという問題がネックになってくる。

 それに家計は火の車で、そんな余裕はないというのが正直な話。

 やれやれ。

 みっつめは、このまま後先考えずに日本に帰ってしまうという道。

 しかし、すでにすっかり“タイ化”した私の脳味噌が、あの正確無比かつ勤勉な国に対応できるとは、とても思えない。

 いやはや。

 となると、現実的な選択肢は、哀しいかな、ひとつめの「チェンマイ居残り作戦」だけということになる。

 そして、その先に待ち構えているものは「デックソン(悪ガキ)派」による猛烈な切り崩し攻勢。

 どうやら、外濠は徐々に埋められつつある気配だ。

 ふー。
     *

 と莫迦なことを書いていると、またまた電話である。

「ゲンキデスカ?ナニ、タベタ?」

*写真は、ターペー門にてタイと我が家の行く末を案ずるチャン(象)である。ぷふうー!

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3 コメント

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選択肢に (鈴木)
2010-05-04 22:57:08
オムコイへ帰るは無いのですね。。。
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んーん (しんちゃん)
2010-05-04 23:24:25
なにが工程表ですか。ライターとか映画屋とか写真屋がなんぼのもんですか。夢みたいなことばっかし言うて。惚れた人ですから信じてます。私好きなんですあの人の書くものが。そんなんは日本人でもいません。工程表のとうりならイスラエル、パレスチナは今頃天国や。鳩山のポッぽと言われますよ。と、書いているうちに赤シャツがロードマップ合意。耳栓なしで寝れる。和解が一番です。解ってくれる人はいます。未来は想像をこえて明るいのかもしれない。すべては変わる、回りが変わるか自分が変わるか。どちらも昔変われなかった元テレビカメラマンです。失礼しました。
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落城間近? (クンター)
2010-05-05 14:29:23
鈴木さん

 開城の日が迫ってきたようです。詳細は、本日の記事にて。

   *

しんちゃん

 コメント中の「あの人」が誰だか分からないので、首をひねっておりますが、こうしたタンカは嫌いではありません。最後のオチも、ちょっと切ないですね。
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