今朝、ラーは5時に目を覚ました。
完全な“村時間”である。
カーテンを開けると、鳩が一斉に飛び立つ。
彼女は、昨日からしきりにこの鳩の群れを気にしている。
糞が臭いし、鳥インフルエンザが怖いというのである。
まだ寝足りないが、仕方がない。
シャワーを浴び、Youtubeでジョン・レノンやイーグルスを聴きながら荷造りを始めた。
ほぼひと月世話になった『KENTゲストハウス』を出て、定宿に移ることにしたのである。
*
昨日は、11時前にミニバンの停車場に迎えに行った。
クルマを降りたラーが、道路をはさんで待っている私に気がつき、手を振ってきた。
心なしか、ほっそりとしたように見える。
助手席に乗り込んでも、うつむいて何も言わない。
照れているようだ。
朝の7時に電話をかけてきて、プロパンガスのことで大騒ぎしたばかりなのに、今さら照れることもあるまいに。
「朝飯食ったのか?」
「ううん、プロパン屋が3軒とも古いボンベを交換してくれなかったから、頭にきて食べそこなっちゃった」
「2本ともガス切れか?」
「ううん、もう少しで切れそうだったから念のためと思って。でも、炭もあるから大丈夫だよ」
ラーお気に入りのカオマンガイ(蒸し鶏ご飯)をテイクアウトして、定宿のタイウエイゲストハウスに向かった。
今回の騒ぎでみんなに迷惑をかけたので、挨拶したいと言うのだ。
同宿のKさんなどは、ラーに泣きつかれて一緒に私を捜しまわってくれたのだという。
いやはや。
*
昼過ぎに、宿に戻った。
部屋に入ると、泣きながら抱きついてきた。
「バカ、バカ、バカ・・・。あたし、怒ってるんだから」
「間違えるな、怒ってるのは俺なんだからな。だから、お前さんはここへきたんだろう?」
「・・・うん、そうだったね。ごめんなさい」
泣き笑いになった。
これ以上、もう、何も言う必要はない。
*
夜になって、再びタイウエイゲストハウスへ。
やっぱり、ここが一番落ち着く。
普段は飲まないKさんが、ビールに付き合ってくれた。
ラーは、一滴も飲まなかった。
今のところは、コントロールできているようだ。
またまた、私の捜索活動の話になった。
「結局、どこにも逃げられないということですかね」
Kさんが、笑う。
「せっかく、いい宿を見つけたのにね。今度家出するときは、整形手術してあの宿に逃げ込むかなあ」
「だったら、あたしも整形してクンターを見つけにいくよ。そうすれば、絶対に逃げられないでしょ?」
莫迦な話に大笑いしているうちに、ついつい飲み過ぎてしまった。
*
今朝8時前に宿を移ってからも、同宿の面々とずっと駄弁りっ放しだ。
おかげで、イミグレへの「90日以上滞在届け出」を忘れるところだった。
あぶない、あぶない。
*
さて、今日はラーの誕生日だ。
今夜は、宿の台所を借りて鶏鍋を作ると張り切っている。
たぶん、明日はオムコイに帰ることになるだろう。
*写真は、チェンマイ門壕をおおう火焔樹。乾季の暑さもピークである。
☆応援クリックを、よろしく。
รักษาสุขภาพนะครับ
ฝันดีนะครับ
ものものしい厳戒体制でARMYの多い事。
歩道に有刺鉄線もちょこちょこ張ってありました。が...タイ人は普通に出勤、屋台と普段と変わらぬ生活を送っておりましたヨ。
けれど流石に日本人、ファランの数は少ない様に思いました。
ところで、ラー様は相変わらず可愛いではありませんか^^。
うちの嫁もわがままで困っております(泣)。
あちこちに節を抱えていつの間にか大きな木になって。
節が有る木は強いんですよね。