それにしても、チェンマイは暑い。
ひと月こもっていた宿の部屋は木陰に覆われていたので、まだましだったのだが、今の部屋にはもろに朝日と西日が当たる。
昨日の昼間は、前庭の木陰にテーブルを移して時を過ごしていたのだが、ついにたまらず、ラーとふたりして冷房の効いたマッサージ店に逃げ込んだ。
だが、ラーは例によって、マッサージおばさんとすぐに仲良しになって、べらべらとおしゃべりを始める。
どうやら、今回の家出顛話を面白おかしく語って聞かせているようだ。
おばさんたちも興に乗って、ゲラゲラ笑いこけたり、私のことをあれこれ訊き始めたりして、にぎやかなことこの上ない。
話のきっかけはラーが作ったのだから、今さら「静かにしてくれ」とも言えず、頭の上を飛び交う嬌声の中で1時間の忍従のときを過ごすことになった。
それにしても、マッサージを受けながら、笑いつつ1時間も喋り続けることのできる神経と肉体の構造は、今なお私の理解の埒外にある。
ナッケー!
*
少しばかりしのぎやすくなった午後6時、近くの市場に買い出しに行き、ラーは鶏鍋の調理にかかった。
友人のウイワットが、ウイスキーを持って駆けつけてくれる。
宿の主人夫婦や同宿の面々も交えて、とりあえずはビールで乾杯。
まわりの勧めにも関わらず、ラーはタイ独特の甘い緑茶で乾杯である。
えらい!
調理道具や食材が限られているというのに、ラーは村でつくる鶏鍋と同様の味付けをこなした。
みんなの評判も、上々である。
ふだんは飲まない仲間たちも酒に付き合ってくれ、日本人おかみもビールをぐいぐいあおる。
*
実は、朝から彼ら夫婦の間に不穏な空気が漂っていた。
そこで、昼間はできるだけ彼らと話をするようにしていたのだが、夜になっても、話題はついつい夫婦喧嘩に向かってしまう。
「夫婦って、好き合って暮らしているはずなのに、どうしてこんなにしょっちゅう喧嘩するんですかねえ」
「うーん・・・」
こっちも、やっと終息に向かっているところなので、なんとも答えようがない。
彼女は結婚後、すでに6年あまりチェンマイで暮らしており、3歳になる娘もいる。
それでも、やはりぶつかり合いは絶えないらしい。
「じゃあ、一回旦那と嫁を取り替えっこしてみるか?」
そんな莫迦な冗談が頭に浮かんだが、この場の雰囲気としてはちと不謹慎すぎるようなので、ぐっと飲み込んだ。
このふたりは我々にとって国際結婚の先輩であり、ラーとのことでさんざん迷惑や心配をかけている。
私たちにとっての、重しにもなってくれているのだ。
それだけに、彼らにはいつもハッピーであってほしいのだが、私たちがそうであるように、結局のところ、根本的な問題は二人の間で解決していくしかない。
「まあ、とにかく仲良くやってよ」
そんなありきたりの台詞しか吐けない自分が情けないが、このブログを読んでくださっている読者の方々も、常にそんなもどかしい思いをされているのに違いない。
*
このひと月あまり、このブログを呆れながらも見守ってくださった方々、さらには貴重な時間を割いて心のこもったコメントをくださった方々に、改めてお礼申し上げます。
コメントの内容をラーにも伝えたところ、とても喜んでおります。
彼女からの深いワイ(合掌礼)を、受け止めていただければ幸いです。
しかし、村で暮らす以上、またいつ「ムエタイvsジュードー」の異種格闘技戦が勃発するやもしれません。
その折りには、これに懲りず、再びの熱い声援をお送りください。
ん?
*写真は、私の誕生日プレゼント用にラーが手織りしたカレンバッグ。
☆応援クリックを、よろしく。
ひと月こもっていた宿の部屋は木陰に覆われていたので、まだましだったのだが、今の部屋にはもろに朝日と西日が当たる。
昨日の昼間は、前庭の木陰にテーブルを移して時を過ごしていたのだが、ついにたまらず、ラーとふたりして冷房の効いたマッサージ店に逃げ込んだ。
だが、ラーは例によって、マッサージおばさんとすぐに仲良しになって、べらべらとおしゃべりを始める。
どうやら、今回の家出顛話を面白おかしく語って聞かせているようだ。
おばさんたちも興に乗って、ゲラゲラ笑いこけたり、私のことをあれこれ訊き始めたりして、にぎやかなことこの上ない。
話のきっかけはラーが作ったのだから、今さら「静かにしてくれ」とも言えず、頭の上を飛び交う嬌声の中で1時間の忍従のときを過ごすことになった。
それにしても、マッサージを受けながら、笑いつつ1時間も喋り続けることのできる神経と肉体の構造は、今なお私の理解の埒外にある。
ナッケー!
*
少しばかりしのぎやすくなった午後6時、近くの市場に買い出しに行き、ラーは鶏鍋の調理にかかった。
友人のウイワットが、ウイスキーを持って駆けつけてくれる。
宿の主人夫婦や同宿の面々も交えて、とりあえずはビールで乾杯。
まわりの勧めにも関わらず、ラーはタイ独特の甘い緑茶で乾杯である。
えらい!
調理道具や食材が限られているというのに、ラーは村でつくる鶏鍋と同様の味付けをこなした。
みんなの評判も、上々である。
ふだんは飲まない仲間たちも酒に付き合ってくれ、日本人おかみもビールをぐいぐいあおる。
*
実は、朝から彼ら夫婦の間に不穏な空気が漂っていた。
そこで、昼間はできるだけ彼らと話をするようにしていたのだが、夜になっても、話題はついつい夫婦喧嘩に向かってしまう。
「夫婦って、好き合って暮らしているはずなのに、どうしてこんなにしょっちゅう喧嘩するんですかねえ」
「うーん・・・」
こっちも、やっと終息に向かっているところなので、なんとも答えようがない。
彼女は結婚後、すでに6年あまりチェンマイで暮らしており、3歳になる娘もいる。
それでも、やはりぶつかり合いは絶えないらしい。
「じゃあ、一回旦那と嫁を取り替えっこしてみるか?」
そんな莫迦な冗談が頭に浮かんだが、この場の雰囲気としてはちと不謹慎すぎるようなので、ぐっと飲み込んだ。
このふたりは我々にとって国際結婚の先輩であり、ラーとのことでさんざん迷惑や心配をかけている。
私たちにとっての、重しにもなってくれているのだ。
それだけに、彼らにはいつもハッピーであってほしいのだが、私たちがそうであるように、結局のところ、根本的な問題は二人の間で解決していくしかない。
「まあ、とにかく仲良くやってよ」
そんなありきたりの台詞しか吐けない自分が情けないが、このブログを読んでくださっている読者の方々も、常にそんなもどかしい思いをされているのに違いない。
*
このひと月あまり、このブログを呆れながらも見守ってくださった方々、さらには貴重な時間を割いて心のこもったコメントをくださった方々に、改めてお礼申し上げます。
コメントの内容をラーにも伝えたところ、とても喜んでおります。
彼女からの深いワイ(合掌礼)を、受け止めていただければ幸いです。
しかし、村で暮らす以上、またいつ「ムエタイvsジュードー」の異種格闘技戦が勃発するやもしれません。
その折りには、これに懲りず、再びの熱い声援をお送りください。
ん?
*写真は、私の誕生日プレゼント用にラーが手織りしたカレンバッグ。
☆応援クリックを、よろしく。
ごちそうさまでした.
綺麗なバッグですね.
今頃はオムコイでしょうか?
元気と雄太もホッとしたことでしょう.
野山を自由に駆け回ることの出来るイヌはうらやましいですね.街の中のイヌばかりみていますから.
夫婦,日本人同士でも色々ありますものねぇ.ほんと,なんでこんなに喧嘩をしてしまうのか^^;
いつも,反省しきりです.
うちは子供の事でもめだすのが多いのですが
嫁はブツブツ言い出したらひつこいのなんのって、、、
ついつい私が声を上げてしまいます。
「じゃかましいーーー」となるのですが
昔はそんな事言わなかった自分なんですが
先日ここに書き込んだ様に、やはり年取ったせいなのでしょうか、、、
言ってから言い過ぎたと反省してます。
ラーさんは素晴らしい人ですよ。
田舎も素晴らしいし、良いですね、、