東日本大震災と東電福島原発事故から、10か月がたちました。
福島県相馬市の農人ナベさんの田んぼで収穫された「有機栽培米・ミルキークイーン」、平成23年度産は、すべて一等米でした。
農人ナベさんの「美土里通信」第53号より ↓
薬は一切つかわずに、手作りした有機肥料をあたえて、ナベさんが手塩にかけた貴重なお米です。
一口食べたら、だれでも思わず、「おいしい!」と言ってしまいます。
でも、このお米を注文してくれる人は、がくんと減ってしまいました。
それは、このお米が被災地・福島県産だからです。 放射性物質の影響が心配されているのです。
農人ナベさんは、費用を自分で負担して、放射性物質の分析を業者に依頼しました。
結果は、放射性ヨウ素131、放射性セシウム134、137とも、「不検出」でした。
ナベさんの「有機栽培米・ミルキークイーン」は、安心して食べられるお米とわかりました。
なのに、今も、たくさんのお米が売れないまま、倉庫にねむっています。
被災地産の農作物をさけていれば、それだけで済むのでしょうか?
原発事故でばらまかれた負の遺産と、我々はどのように向きあっていくのか?
これ以上、負の遺産をふやさないためには、何をへらせばいいのか?
大地震と巨大津波は天災ですが、原発事故は人災です。