白石勇一の囲碁日記

囲碁棋士白石勇一です。
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山本賢太郎-仲邑菫

2019年10月03日 20時31分06秒 | 幽玄の間

<本日の一言>
本日の対局も負けました。
寒い冬が近付いています・・・。
しかし、それより不戦敗になった杉内寿子八段が心配ですね。
大したことがなければ良いのですが。



皆様こんばんは。
本日は日本棋院ネット対局幽玄の間で中継された、本因坊戦予選の山本賢太郎五段(38)と仲邑菫初段(10)の対局をご紹介します。
仲邑初段はこれまで4勝3敗、本局で8局目ですね。
棋士の年間成績は1月に始まって12月まで集計されるのですが、新初段(夏季入段を除く)は4月以降に始まる棋戦にしか参加できないため、対局数が少なくなりがちです。
とは言え、今年しっかり勝ち残っていけば来年につながるので、頑張ってほしいところですね。

1図(実戦)
山本五段の黒番です。
ここで仲邑初段が白1と押さえました。
誰しもこう打ちたくなるところですが、黒2と反撃されて戦えるかどうか?
対策が無ければ、ただの暴走になってしまいます。



2図(実戦)
実戦は白1~7!
目一杯の形を作って頑張りました。

接近戦では、一歩間違えると石を取られてしまうリスクがありますが、下手に緩むとかえって危ないものです。
実戦は目一杯の打ち方により、黒石に圧力をかけています。
とは言え、黒8と打たれて中央白が危なそうに見えますが・・・。



3図(実戦)
白△のツケ!
「捌きはツケから」の格言通りですね。
白×に切りが入っていることが不気味で、黒は動きが不自由です。



4図(実戦)
白△まで綺麗に進出しては、前途が明るくなりましたね。


本局は仲邑初段の快勝だったと思います。
寄せ方などからも落ち着きを感じられました。
3時間の碁に適応できるかは少し心配でしたが、むしろ時間があった方が強みが出ている感もありますね。
本因坊戦では、次は高林正宏七段(56)と対局します。



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