<本日の一言>
明日から棋士の13路盤大会が行われます。
ぜひご覧ください。
皆様こんばんは。
本日は日台交流戦から、大西竜平五段(20)-陳祈睿六段(19)戦をご紹介します。
今回はシチョウ当たりを巡る攻防がテーマです。
1図(実戦)
白1とシチョウに抱えた途端、黒2のシチョウ当たりが飛んできました。
一度シチョウに抱えた石を逃げられてはいけない、というのは「基本」です。
そこで、白3と守りましたね。
黒8の後、白Bは黒Cとシチョウに取られてまずいので・・・。
2図(実戦)
白1と当ててから白3とつなぐことで、シチョウを防ぎました。
実戦に頻繁に表れる手筋ですね。
このような手筋をどれだけ引き出しに収めておくかで、戦闘力に大きな差が生じます。
3図(実戦)
黒1もシチョウ当たりです。
しかし、今度は白は相手をせず白6まで、中央に石を向けました。
その心は・・・。
4図(実戦)
黒1と逃げられると白×が傷みますが、黒×も無駄石になるというわけですね。
差し引きすれば大したことはないと見ています。
シチョウを逃げられてはいけないというのは基本的な考え方ですが、絶対的な決まりごとではありません。
それゆえに様々な駆け引きの余地が生まれ、ゲームを深いものにしていると言えるでしょう。
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