白石勇一の囲碁日記

囲碁棋士白石勇一です。
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幽玄の間シリーズその1 安成浚-安国鉉

2022年07月24日 23時59分59秒 | 幽玄の間

8/7(日)に下坂美織三段の解説会&指導碁会を開催します。
皆様のご参加をお待ちしております。


皆様こんばんは。
今回から新カテゴリとして、幽玄の間で中継された棋譜についてご紹介していきます。
と言っても今までと内容は変わりません。
国内挑戦手合などの注目対局と差別化する目的です。
本日は韓国の大統領杯予選決勝、安成浚九段(黒)と安国鉉九段の対局を題材にします。

1図(テーマ図)
黒1、3と白を切断しにいきました。
白はA、Bどちらが正着でしょうか?



2図(実戦)
白1と強く受けました。
黒2の切断には、白3、5と反撃することができます。
攻め合いは4対4で黒有利ですが・・・。



3図(実戦)
1手差なので、白は先手で中央に厚みを築くことができました。
黒地は少々増えましたが、白の利益の方がはるかに優ります。
白8の打ち込みに回り、あっという間に優勢が確立されました。
(この後は不思議な進行になりましたが・・・)



4図(参考図)
ということを考えると、そもそも1の点が急所だったということになります。
本図の進行なら、上下の白に薄みが残って黒優勢です。
「敵の急所は我が急所」ですね。



永代塾囲碁サロン・・・武蔵小杉駅徒歩5分です。2020年7月から共同経営者になりました。

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