白石勇一の囲碁日記

囲碁棋士白石勇一です。
ブログ移転しました→https://note.com/shiraishi_igo

本日の中継対局感想

2021年02月18日 22時56分11秒 | 幽玄の間

<本日の一言>
本日の対局は負けました。
一時は負けようのない形勢になりましたが、そこから緩みとミスを連発し、最後は半目負け・・・
仲邑菫初段のような勝負強さが欲しいものです。



皆様こんばんは。
棋聖戦の封じ手予想の結果は・・・。



・・・さて、木曜日は日本棋院棋士の公式対局日です。
本日も日本棋院ネット対局幽玄の間で多くの対局が中継されました。
その中から、特に目を引いた対局について振り返ってみたいと思います。

<棋聖戦ファーストトーナメント 村上深アマ-岡田伸一郎八段>
序盤、岡田八段の強攻策が奏功しました。
村上アマは3回戦で敗退となりました。

<名人戦リーグ 芝野虎丸王座・十段-山下敬吾九段>
序盤で山下九段の手筋が炸裂!
驚いたことに、芝野二冠のポカだったようです。
前名人がまさかの3連敗を喫しました。
なお、この対局はYoutubeの日本棋院囲碁チャンネルにて解説付きで中継されました。

<本因坊戦リーグ 大西竜平七段-許家元八段>
大西七段はまだタイトル戦挑戦こそ無いものの、特異な才能は誰もが認めるところです。
本局も独特のバランス感覚を見せてくれました。

<王座戦最終予選 高尾紳路九段-望月研一八段>
この碁を見て真っ先に思い浮かんだワードが、「昭和の碁」です(笑)。
戦争に例えれば、「やあやあ我こそは」といった雰囲気ですね。
このような碁は私の大好物です。
望月八段としては、KO寸前まで追い詰めていただけに残念譜でした。

<大和ハウス十段戦予選 杉内寿子八段-大須賀聖良初段>
杉内八段、1927年3月6日生まれの93歳。
大須賀初段、2004年1月20日生まれの17歳。
76歳差対決です!
プロ棋戦でこんな年の差対決が実現するのは、囲碁界ならではですね。
ちなみに、杉内雅男九段が95歳のときに15歳の大西竜平初段と対局した80歳対決が記録として残っています。

本日は久しぶりに杉内八段のお姿を拝見しましたが、元気そうで安心しました。
ちょっと打ちすぎもあったかもしれませんが、溌剌とした戦いぶりだったと思います。

<女流本因坊戦予選決勝 高雄茉莉初段-仲邑菫初段>
半目差の大接戦を制したのは仲邑初段でした。
今年は7勝1敗と絶好調です。


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