白石勇一の囲碁日記

囲碁棋士白石勇一です。
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安達利昌-許嘉陽

2019年10月14日 23時59分59秒 | 囲碁界ニュース等

<本日の一言>
ラグビー日本代表の試合があったことをすっかり忘れていて、にわかファンであることを露呈しました(笑)。
それにしても、伝統のある強豪国を倒してベスト8入りとは凄いですね。



皆様こんばんは。
明日は農心杯が開幕します。
日本の先鋒として村川大介九段が出場するので、応援をよろしくお願いします。

さて、本日はおかげ杯国際精鋭囲碁対抗戦の1日目が行われました。
日本は中国に1-4負け、台湾に4-1勝ちという結果でした。
明日は韓国チームと対戦します。
日本チームとしては、2連勝の一力遼八段の活躍が目立ちましたね。
絶好調ではないでしょうか。

それでは、本日は安達利昌六段(28)と中国の許嘉陽八段(19)の対局をご紹介します。
なお、おかげ杯の棋譜は全て日本棋院ネット対局幽玄の間で中継されます。

1図(実戦)
安達六段の黒番です。
周囲の石数からして、左上ではかなり白不利な状況ですが、白Aから持っていって・・・。



2図(実戦)
白×を囮に、白△まで治まりました。
当然ながらAIで研究しているのでしょうが、いかにも中国棋士らしい、実戦的な変わり身とも感じます。



3図(実戦)
白1~5と、堅実な打ち回しです。
許八段はまだ19歳ですが、非常に落ち着いていますね。
もっとも、既に国内外でトッププロと渡り合っているのでそれも当然でしょうか。



4図(実戦)
そして、チャンスは逃しませんね。
白1、3のモタレ攻めが鋭く、黒×の救出が困難になりました。


中国棋士は押し引きの感覚が非常に優れています。
また、囲碁は結局は間違えた方が負けるゲームである、という意識が強いように思います。
しかし、それはそれとして、日本の棋士は自分の行き方を貫いて欲しいですね。



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