今回芥川賞を受賞した「火花」
大学生の頃は、芥川賞が出る度に読んでいたが、単行本で買ってまで読んだのは本当に久しぶりだ。
さて、感想だが、
この本が面白かったかと問われれば、引き込まれるような「面白さ」や泣けるような本ではない。
しかし、全体を貫く又吉氏の漫才や「面白さ」にかける情熱というか、理想というのかは伝わっていた。
部分的に私が、良かったと思う箇所は
114ページの「僕は面白い芸人になりたかった。僕が面白いと思う芸人とは、どんな状況でも、どんな瞬間でも面白い芸人のことだ。」で始まる部分。
123ページからの相方との引退の漫才。反対のことを言う漫才。
130ページのもしも、「俺の方が面白い」とのたまう人がいるのなら、一度で良いから舞台に上がってみてほしいと思った。(以下略)
自分が考えたことで誰も笑わない恐怖を、自分で考えたことで誰かが笑う喜びを経験してほしいのだ。
というような所だ。
神谷さんという天才を師とあおぐ主人公。
それは、ツイッターに書いてあったけど、たとえて言えば、又吉氏が横山やすし氏を師匠と仰ぐような感じか。
最後の148ページ
「神谷さんはやかましいほどに全身全霊で生きている。生きている限り、バッドエンドはない。僕たちはまだ途上だ。これから続きをやるのだ」という言葉が又吉氏の決意のように感じられた。
大学生の頃は、芥川賞が出る度に読んでいたが、単行本で買ってまで読んだのは本当に久しぶりだ。
さて、感想だが、
この本が面白かったかと問われれば、引き込まれるような「面白さ」や泣けるような本ではない。
しかし、全体を貫く又吉氏の漫才や「面白さ」にかける情熱というか、理想というのかは伝わっていた。
部分的に私が、良かったと思う箇所は
114ページの「僕は面白い芸人になりたかった。僕が面白いと思う芸人とは、どんな状況でも、どんな瞬間でも面白い芸人のことだ。」で始まる部分。
123ページからの相方との引退の漫才。反対のことを言う漫才。
130ページのもしも、「俺の方が面白い」とのたまう人がいるのなら、一度で良いから舞台に上がってみてほしいと思った。(以下略)
自分が考えたことで誰も笑わない恐怖を、自分で考えたことで誰かが笑う喜びを経験してほしいのだ。
というような所だ。
神谷さんという天才を師とあおぐ主人公。
それは、ツイッターに書いてあったけど、たとえて言えば、又吉氏が横山やすし氏を師匠と仰ぐような感じか。
最後の148ページ
「神谷さんはやかましいほどに全身全霊で生きている。生きている限り、バッドエンドはない。僕たちはまだ途上だ。これから続きをやるのだ」という言葉が又吉氏の決意のように感じられた。