前に図書館で借りていた本をこの年末の休暇を利用して読んだ。
「ろうぜんせいり」とPCで打ち込んで変換しても、「老全整理」となるが、「老前整理」にはならない。
それくらいこの言葉は「断捨離」のようには知られてはいない。
しかし、イメージとしては、なんとなくわかる。
それは、亡くなってから遺品を整理する、「遺品整理」でもなく、生前に財産を分けておく「生前整理」でもなく、
「モノと一緒に今までの人間関係やお金、時間も含めて今後の人生に有益なものを残し、不要なものを処分する」という考え方(哲学)のようである。
だから、当然「モノ」の整理(処分)が中心にはなるが、何がなんでも処分しようというものでなく、ゆっくりと時間をかけて整理していくという考え方を身につける。だから、当然新規購入は控えるという哲学でもある。
来年65歳を迎えるわが身としては、当然考えるべき事柄であった。
気になったところだけを自分流に少し書かせていただくと、
1 決意とは、将来の生き方を、今選択すること。(p54)
整理しなければという気持ちはあっても、なかなか実行できないのは、決意不足。
2 スキマに収納道具を入れて、詰め込むのではなく、不要なものの判断基準を自分で作って処分することが最重要。そうすれば、詰め込む必要がなくなる。
3 ゆっくりと時間をかけて、1日15分でもいいから、2~3か月継続すれば、楽しくなって続けられる。リバウンドもしない。
4 「まだ使える」というとと「これから本当に使う」とは大違い。後者のもののみを残すべし。
5 自分以外の人のモノを処分するときは、必ず声をかけること。
その他、有益なことがたくさん書いてあったので、一読することをお薦めします。