「国語に関する世論調査」はもう20年以上前から続いているようだが、今年は
この3つの言葉の意味を問う内容だったらしい。
その結果は昨日詳しく伝えられたところだが、おさらいをしておくと、
1「砂をかむよう」は本来「無味乾燥でつまらない様子」の意味だが、
その意味で使っている人は32.1%で「悔しくてたまらない様子」として使っている人が56.9%
2「憮然」は本来「失望してぼんやりしている様子」の意味だが、
その意味で使っている人は28.1%、「腹を立てている様子」で使っている人が56.7%
3「御の字」は本来「大いに有り難い」という意味だが、
その意味で使っている人は36.6%、「一応、納得できる」として使っている人が49.9% という結果である。
私も3以外は間違った方で使っていた。
しかし、間違った方が多数派であるので、3については、使うと一番問題だったことになる。
ということは、前にも書いたが、これらの言葉は、どの意味が正しいということがナンセンスであるということだ。
つまり、これらの間違いが生じやすい言葉を大事な場面で使うことは避けた方が良いということになる。
そのことより、私が今回問題にしたかったのは、なぜ今の時点でこれらの言葉を取り上げたのかということだ。
私の単なる推測だが、このアンケートを作った人が今の世の中全般に対して、憮然たる態度で、砂をかむような思いでいるからだろうと思います。
それでも、御の字でしょうか?