このところ怪奇現象に悩まされている。朝、目が覚め目覚まし時計を見ると、日付が1月1日12:00時過ぎに戻っていることがある。リセットボタンを何度押しても、表示は元旦のまま。前回は電池を換えても、駄目だった。諦めて放って置くと、いつの間にか現在時刻に戻っている。他人に言うとボケが来たかと思われることに悩まなければならないのは辛い。しかし、独力で科学的に解明し、納得しようとする方がもっと辛い。自分の能力を超えている。
分からないのは白鵬の休場である。春場所初日から2連勝し、大関がポコポコ負ける中、さすがに横綱はモノが違うと敬服した矢先に、3日目から休むとは。そういうシナリオも一応想定していたので、衝撃はなかった。たまたま昨晩、東日本大震災特集としてTBSが13日に放送した『白鵬ドキュメント「10年分のエール」』と題する番組の録画を再生したら、2020年7月場所で右膝がかなり悪化していて、医者から血を抜いてもらうシーンが出ていた。その場所は横綱出場1000回目の10日目まで連勝しながら、あと大栄翔らに2連敗し、途中休場に追い込まれた。政治家や高級官僚のように責任追及の土壇場で体調を崩し、入院して雲隠れするのでなく、治療現場と医師の診断を映像で公開するのだから、深刻な事情があることは理解できた。その点、TBSはタイムリーであった。
やはり映像は人の心理面にインパクトが大きい。大相撲をTV観戦していても、ここ数年で一番抱きたく思わせる異性に目が向いてしまう。何か本番というか、土俵上の取組以上に目が惹きつけられ、気が散ってしまうくらいである。横綱休場の是非を議論する場合、映像のインパクトが与える功罪にからのアプローチが避けられないであろう。
升席に
膝を正す子
名乗らさね
家はいづこや
相撲見ずとも
本歌:万葉集巻1の1番
籠もよ み籠持ち 掘串もよ み掘串持ち この岡に 菜摘ます児 家聞かな 名告らさね そらみつ 大和の国は おしなべて 吾こそ居れ しきなべて 吾こそ居れ 吾こそは 告らめ 家をも名をも
(雄略天皇)