天愛元年

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新元号『天愛』元年にスタート

引導

2021-03-17 11:59:03 | 日記

 前日の卓球の疲れにより午前4時前までぐっすり寝れた。NHKラジオ深夜便をつけると、帝京高校野球部の前田三夫監督のインタビューを放送していた。帝京大卒業直後に監督に就任した時は、80人の部員がいたけれど、厳しく指導したらすぐ40人に減り、怯まずに押し通したら最後には4人しか残らなかったとか。そんなチームを鍛え直し、甲子園の常連校に育て上げ、全国制覇3回も達成した名監督は既に71歳となっているけれど、今でも軽やかにノックをして熱く選手を指導していると、担当の工藤三郎アンカーが紹介していた。
 次いで誕生日の華に移り、今日は草木瓜(クサボケ)だった。花言葉は「一目惚れ」。
 ニュースのボケは東京電力だった。柏崎刈羽原発のテロ侵入検知装置の故障を見過ごし、ノーズロ状態の時期がかなりあったという。中国の海警船が尖閣諸島近辺を遊弋し虎視眈々と狙いを定め、日米両軍が上陸後の奪還を想定した共同訓練を行い、北朝鮮からはいつ核搭載ミサイルが襲来しかねない緊迫した侵略リスクに置かれている状況の中、国防上最も脆弱な原発施設の管理責任者としてどこまでふやけているのか。ボケとしか呼びようがない。常々、原発村の身内かと見ていた原子力規制委員長までもが「なめているのか」と嘆いているので、それ以上激しい言葉で責める気はない。ただ、ブラックボックスの塊の原発おもちゃをマニュアル通りに無邪気に遊ぶ少年レベルにしか見えないから、今後は原発事故補償と二次被害防止に関する業務だけに専念し、原発の管理運営に東電をタッチさせないようにすることが国民生活安全上、避けて通れない道だと思う。
 もっと激しく言われているのは、横綱白鵬の途中休場である。松坂投手やハンカチ王子に対してよりもきつい感じがある。メーガン妃のようにニューヨークタイムズか何かのインタビューで人種差別を匂わす発言があれば、英国のように国内的には圧倒的にエリザベス女王支持が高いのと同様、北の富士さんらの引退勧告に同調する世論の火に油を注ぐ形になるだろうけれど、今や相撲は国際スポーツなので国技的観点からだけで判断すべきでないように思う。岩隈投手の英語は酷かったと発言して謝罪させられた大リーグ球団CEOもいる。相撲取りやプロ野球選手はいくら沢山稼いでいても、所詮運動能力だけで頭はバカばかり、と大半の人が心の中で思っていても、口に出せば犯罪である。私なんか野球少年だったから、心の中でも思ってもいない。身は塹壕に隠しながら、お前なんか死ね、と発信した人が法的責任を問われる世の中である。白鵬、鶴竜を引退に追い込む機会は今までいっぱいあったけれど、それは場外世論でない。土俵の連中である。今の大関を見てみよ。序盤でぽろぽろ負けて、白鵬どころか、私まで張り手を食らわせてやりたい不甲斐なさではないか。こうした力士が実力で倒し、長い休場後のふやけた体で土俵に上がれば、土俵下に投げ殺されるのではないかと恐怖心を与えていれば、自然と引導を渡すことができた。横綱抜きの場所は格落ち相撲だと、春場所2日間だけの取組で暴露されたのは、白鵬が放った皮肉だったのかもしれない。その白鵬に皮肉を返すとしたら、初日に先場所優勝の大栄翔をぶつけてきた取組編成の流れから、4、5日目には照ノ富士との割を作られるのを察知したのではないか。国産力士となら10番でも15番でも取ってやるけれど、あいつだけは壊されるかもしれないと敵前逃亡を図ったとも考えられる。これほどの国辱はない。もう一度土俵に上がってもらって、日本人力士が引導を渡すようでなければ、連敗中の阪神ファンのように外野からガタガタ言うべきではない。

木瓜の花
くちさがなきは
人の常
吾置き他を言ふ
いま盛りなり