天愛元年

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新元号『天愛』元年にスタート

殺す値打ちもない

2022-06-28 10:25:17 | 日記

 "Go get 'em" 捕まえろ!というのはバイデン米大統領が、戦争犯罪人プーチン露大統領を指して使ったセリフとして有名である。アマゾン・プライム・ビデオで大好きなスティーブ・マックイーンの『ネバダ・スミス』予告編を見たら、"go get 'em" というセリフが出てきたので、バイデン大統領の引用元かと思って、即購入した。無法者の3人組に罪のない両親が惨殺され、復讐を決意するネバダ・スミス(マックイーン)に、殺害現場に馬車で来合せた両親と昵懇の夫婦の夫人の方が、"You go get 'em" と励ました。旦那の方は、復讐なんてせずに神の裁きに任した方がいい、法に従うべきだ、悪い奴を相手にリスクを冒すべきでないと、独仏のように諭すが、夫人の方はきっぱりと、"What law!" 法が何を守ってくれるのかと、毅然とした態度で撥ねつけた。
 殺人者3人組はその後、別々に悪事を働いていたので、ネバダ・スミスはわざと刑務所に囚われの身となったりしながら、1人ずつ追い詰めて復讐していく。最後の親分格との決闘では、相手が降参したように見せ掛けながら不意打ちで発砲しようとしたところを、その拳銃を持つ手を撃ち、次いで左脚、さらに右脚を射抜き、抵抗力を失わせた。苦痛に耐えきれなくなった悪漢が、早く止めを刺してくれ "Finish me!" と懇願したのに対し、ネバダ・スミスは "You're just not worth killing" お前なんか殺す値打ちもないと言い捨て、自分の拳銃も川に捨てて去っていく、ラストシーンだった。現実の国際情勢も同じ展開が予想される。

 








7月予習

2022-06-26 10:40:43 | 日記

  NHKラジオ英会話で講師陣がテキストを持つことを毎回勧めるので7月号を買った。今週から7月に入るので勘違いして、1週早めに予習を始めた。初回の7月4日は基本動詞 bring の使い方についてだった。会話は、

My friend Shaun is having a barbecue at his place for the Fourth of July. から始まる。日付の前置詞が on でなくfor というのに、出だしから引っ掛かった。後に来るのが Fourth だから、韻を踏んで for なのだろうか? the first なら通常の on でいいのだろうか。つまり、小文字の first でなくて、Fourth と大文字を使って独立記念日を示すため for を使っているのか、その辺りの説明が聞きたいものである。

 基本動詞の bring は、バーベキューの集まりに何を持ち寄るか相談する場面に出てくる。ギャリーが、

We need to bring something.

と言うのに対しヘレンは、

What shall we bring?

と応える。

この shall we の we は、参加者全員のことなのか、会話の2人のことなのか、とらえるのが難しい。相手が We  と切り出したから、Shall we と受けなければならないのだろうか? 最初は2人がペアで揃ってバーベキューに参加するのかと思ったけれど、その後の会話で、ギャリーがヘレンにアップルパイなんかどうと提案する一方、ギャリー自身はホットドッグをいっぱい持っていくつもりだと言って、最初から別々が想定されている。それならヘレンの What shall we bring? は、What shall I bring? と尋ねた方がいいのではないかと思うけれど、ネイティブにとっては妙ちくりんな会話になるのだろうか。その辺りの解説を聞いてみたい。

 


大和心

2022-06-04 15:55:45 | 日記

 6月4日は誰に聞かなくても語呂で分かる「虫の日」。天気不順で干した布団が濡れたり、こちらは虫の居所が悪い。戦争と平和など語る資格のないロシアの阿漕な侵略戦争や、9・11同時多発テロより犠牲者が上回るのではないかと思われる銃乱射事件が相次いでも銃規制に消極的な米国社会の不健全性など、腹の虫が治まらないことがいっぱいある。国内に目を向けても、国権の最高機関トップの色情的な振舞いの噂や、高級公務員による持続化給付金詐取など、蒸し暑い梅雨時の鯛のように頭から腐ってきている。こんな日本に未来はないと、出生数が昨年は81万人と、6年連続で減少したという。これでは平均寿命が90歳に延びたとしても、90年後の22世紀には日本人口が7200万人に縮小する計算になる。第1回東京五輪後の高度成長期の1960年代後半に1億人台に乗せ、2008年に1億2800万人のピークを付けた後は概ね減少傾向にあるけれど、これと比べて5千万人もが行方不明となり、総人口7千万人に萎むと国家体制が江戸時代並みに激変しているだろう。
 山梨県の少女行方不明事件については、気楽に言及して関係者から訴えられるのは避けたいけれど、本人が居ないのに、山中から出てきた何かの骨の成分と照合して一致したとか、錬金術師みたいなDNA科学は全く信用ならない。NHKの趣味どきっ!番組の『Mr.マリックの誰でもマジック』でも、巧みな指さばきで視聴者を不可思議驚異の世界に引きずり込んだけれど、ポカーンとしたままには終わらせず最終回には、きちんと種明かしをしてくれた。衣類なのか毛髪なのか爪なのか美咲さんの何と、落ちていた骨の成分とが分析一致したのか、誰でも分かり易く説明するのが警察と報道機関の責務ではないのか。小説のタイトルの『桐島、部活やめるってよ』みたいに、軽く結論を出して伝聞のまま放置していてよいのか。それでは、続編が「警察、捜索やめるってよ」に終わってしまうことになる。54年前の東京都府中市の3億円強奪事件なら、もしどこかで3億円が発見され、盗まれた物と照合して札ナンバーが一致したなら、一件落着と言ってよい。しかし、DNAにお札の番号が書いてあるのか? そんなに自信があるなら、その”番号”を公開して説明すべきである。
 四方を見て、世の中は不信感の種ばかりであるけれど、『開運!なんでも鑑定団』の録画を見て、ラジオ深夜便の誕生日の花「睡蓮」の花言葉「清純な心」も生きているものだと感銘した。皇女和宮(かずのみや)の降嫁の話だった。幕末の孝明天皇の妹和宮は6歳の時、皇族名家の有栖川宮熾仁(たるひと)親王17歳と婚約した。しかし、幕末動乱の政治的配慮により公武合体の証として、14代将軍徳川家茂と14歳の時に結婚し、江戸城の人となった。この辺りは最後に見たNHK大河ドラマ『篤姫』で堀北真希が演じていて可愛かった。お宝は、許嫁を横取りされた熾仁親王が和宮に宛てた手紙が残っていたという、心揺さぶられる新発見である。出品者は京都の女性で、祖父の遺品を整理していたら見付かったという。有栖川宮家に仕えていた人から、祖父が貰ったものだそうである。手紙は、「夢の心地して、嬉しくもまた恥づかしくも、思ひ続けて」との詞書のあと、5首の和歌が綴られていた。内容は、「にしひがし みやこはいかに 隔つれど 隔てぬものは 思ひなりけり」と、すべて恋慕を詠ったものであり、ラブレターであった。その送り主が、「#宮さん宮さんお馬の前にヒラヒラするのは何じゃいな。♪ #あれは朝敵征伐せよとの錦の御旗じゃ知らないか♪」と歌われた、江戸進軍の東征大総督(明治新政府総裁)だったとは皮肉。「ただならぬ 身とは知れども 梓弓 ひき返したき ありし昔に」とは、正にドラマであり、『篤姫』制作時にこれらの和歌が知られていれば、絶対に挿話に入れたかっただろう。世間は強欲と権謀の巷ばかりでなく、乱に居て愛を忘れない大和心の神髄を見たような気がした。

 


投石器

2022-06-01 16:59:40 | 日記

 きょうはマリリン・モンロー(誕生)の日だそうである。グラマー人気に子供時分は見てはいけない雰囲気があり、以後ずうっとその習慣が続いた。地下鉄から吹き上げる風にスカートが捲り上がる有名シーンしか印象になかった。数年前、アマゾン・プライムビデオで『ナイアガラ』を見たけれど、良さが分かる年齢をとっくに通り越していて、無念なミスマッチだった。
 梅酒を漬ける時期にも当たる。
 写真の日でもある。日本では明治の文明開化以降の導入か、くらいの感じだったけれど、天保12(1841)年に薩摩藩主・島津斉彬が日本人に撮ってもらっているとか。幕末に渡来した西洋人が日本風俗などを撮った写真はけっこう残っているだろうけれど、日本人が撮影したことが記念日の由縁なのか。坂本龍馬の写真もそうだし、『開運!なんでも鑑定団』あたりに、江戸時代の超秘蔵写真が放送コードを度外視してでも、いろいろ出てくれば面白い。
 水無月入りということは、ロシアのウクライナ侵略戦争から足掛けもう5カ月経つことになる。日清でも日露でも戦争は2年掛かったから、まだ先が見えないのは通例かもしれないけれど、第三者にとっては長ったらしく感じられ始め、当初の感覚が麻痺してくる。ここが諜報王国にとって付け目となる。ロシアは政権反対派の怪死やゾルゲ事件に象徴されるように諜報、謀略に長けている。海外における政治家、官僚、学者・専門家、報道機関やタレント有名人を手懐けるネットワークの構築はお手の物である。もろに金や、取引を装った贈与、ハニートラップによって相手を雁字搦めにする。侵略開始から丸4カ月近く経ってほとぼりが冷めたところを見計らって、ぼちぼちそうした怪しげな人間が偽計活動を督促され、蠢きだす頃合いとなった。日本国内でも、尤もらしく装った妙な言動には要注意しなければならない。
 ロシアはウクライナ東部、南部の侵食に懸命である。スターリングラード防衛戦のように、国土防衛のためには人命の犠牲を厭わない国柄だけれど、今時白兵戦が主力ではなく、戦闘はミサイル、砲弾の乱射なのだろう。いざとなった時の兵器の増産はこの前の大戦でも得意技であったけれど、今回は西側の緩やかな経済封鎖によって従来とは事情が異なるかもしれない。ひょっとして砲弾が底を突くピンチが襲うかもしれない。しかし、困ったときには中国という友邦が頼れる。中国は古来、強力な武器の製造技術を持っている。曹操が官渡の戦いで、自軍に10倍する袁紹の大軍を破ったゲームチェンジャーともいえる投石器である。ロシアは最終的にこれを大量に譲り受け、ドンバス戦線に投入することが予想される。巨石が雨、霰のように飛来すれば、ウクライナの守備陣も手こずるだろうけれど、射程が短い欠点があるのでいったん退いて、持久戦に持ち込めば大丈夫と見られる。敵が投石突破戦で来ても、防衛ラインぎりぎりまで引き付けて落石など奇計を用いて敵を退けた楠木正成(千早城の戦い)のような智謀と豪胆が備わった武将が現れ、七生報国の士気を漲らせて立ち向かえば、祖国防衛は叶うだろう