天愛元年

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新元号『天愛』元年にスタート

ピサの斜塔になっていないか

2024-01-09 10:42:17 | 日記

 地震被害の甚大さが日々拡大するのに何もできず無力さを感じ、神に祈るしかないけれど、枝葉末節のことであっても恐らく多くの国民が固唾を飲んで懸念しているのが志賀原発の存在と思われる。それに反し、発信される情報の少なさは異常である。揣摩臆測とかデマ偽情報が燎原の火のように飛びやすい状況が生じている。
 大きな事故事件の場合にヘリを飛ばしたりするメディアが沈黙を守るのはなぜなのか。原子炉がピサの斜塔のようになっていないか不安である。
 北陸電力社長が写真、図解と共に現況を説明する責任があるのではないか。
 「活断層はない」と再稼働のお墨付きを与えた原子力規制委員会は改めて緊急に見解を示さなければならない義務がある。
 1日の初発地震発生時より日々状況が変転しているが、「原子力事故合同警戒本部」は重大な事故に至る恐れがないとして警戒解除したままでよいのか。
 万一悲劇の再来が起きた場合、巻き込まれる周辺の人々のことを思うと、離れた場所に居ても黙ってはいられない。原発立地周辺住民でなくても大地震時の原発偶発事故に大多数の国民は言い知れぬ不安を抱いている。
 だから電力会社も資源エネルギー庁も規制委員会も、『想定外』という言い逃れは許されない。しっかりとした判断と責任を持ってもらうためには、福島級の災害が起きても関係者間で処理し、国費の投入は一切ないとの覚悟の下で任務に当たってもらいたい。


上川外相の北朝鮮電撃訪問は?

2024-01-07 21:41:27 | 日記

 上川陽子外相がロシアの侵略に対処するウクライナを支援するため7日、同国を訪れ、首都キーウでクレバ外相と会談したと伝えられている。ひょっとすると、帰路に北朝鮮を電撃訪問するのではないか。
 支持率が危険地帯まで低迷する岸田文雄政権窮地の土壇場の挽回策となる。
 もちろん拉致問題最終解決に道筋をつけるのが最大眼目だが、ロシアへの武器供与へのけん制や米朝対話への橋渡しという重要課題もある。
 次期首相候補NO1だとはったりをかまして自己紹介すれば、同性のよしみで次期指導者と目される金正恩総書記の娘に会わせてくれるかもしれない。岸田・上川コンビならそれくらいの芸当は期待してもいいだろう。


光より陰の物語

2024-01-06 20:12:12 | 日記

 新大河ドラマ『光る君へ』が明日から放送開始とかで慌てて予習の手始めに『天皇たちの孤独』(繁田信一著)を読み始めた。TV主人公の紫式部とライバル清少納言が活躍する一条天皇サロンを取り巻く、ゴッドファーザーの兼家と道隆親子をはじめ、藤原摂関家一族のどす暗さが描かれている。特に兼家の娘で一条天皇の母となる詮子がむかつく。息子の天皇位を急ぐため一条とは従弟関係にある先代の花山天皇を若くして退位させる陰謀に加わり、同著では首謀者でないかとも扱われている。一条の即位は満6歳であった。夫である円融天皇は皇子を産まない「素腹の后」の遵子を皇后に立て、今で言えば妾扱いにされるなど詮子は嫌われていた。しかし、内裏外に住んでも第一皇子の母親として東三条院という院号をもって遇されていた。夫の死後は皇太后の尊称を与えられ、皇室人事などに権勢を振るった。一条天皇が11歳で嫁に迎えた定子(清少納言の主)は兄道隆の娘であったが、兄嫌いの詮子は彼女ををいびり倒し、定子の兄たちの素行の悪さに居たたまれなくなったこともあって出家することになった。その後、詮子は新たな嫁探しに奔走し、一条にあてがった。しかし、一条天皇の第一皇子(敦康親王)を産んだのは、出家後も愛され続けた定子だった。
 弟道長とは相性が良く、関白就任に力添えした。しかし、関白より皇太后の方が偉いとの考えの持ち主で、政治にいろいろと嘴を挟んだ。院号の持ち主と言うより、むしろ因業婆と呼んだ方が良いくらいに描かれている。そしてこの姉弟は、定子の息子の皇位継承を阻止するため、道長の娘彰子(紫式部の主)が12歳に育つと入内させ翌年、一条天皇の実質正妻である中宮に据えた。幼な妻ながら8年後に第一子を産み、後一条天皇(次いで後朱雀天皇)の国母となる。外祖父として月の欠けたるも無き道長が権勢を振るった藤原摂関政治の絶頂期である。この中に生涯どっぷり浸かったのに『大鏡』のような藤氏物語でなく、源氏物語を描いた紫式部は、偉大で立派だった。