天愛元年

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新元号『天愛』元年にスタート

ラブラブペンギン

2021-03-01 17:02:02 | 日記

 だから言わんこっちゃない。鈴木健吾ランナーが2月28日のびわ湖毎日マラソンで2時間4分56秒の日本建国以来の大記録を出したのに、あっそう、で終わっている。だから?、じゃないだろう。こんな旬な偉業達成者を日本代表に送り出せない本邦のシステムは機能不全を起こしていると断定してよい。ちょうど同じ日にみずほ銀行のATMが利用者のカード、通帳を吸い込んだまま、引き出せないシステム障害を起こした事件と軌を一にしている。古い慣習を基にした人事システムから生み出された、変化に即応できずない”大人”たちが、昔のルールで決めた事項に固執して、新事態に適応できず右往左往している、毎度のポンチ絵の再現である。しかも、愚かな大人たちだけでなく、周りも木偶のようにポッカーンと思考停止して、何のリアクションもないことに呆れ果てる。私は東京オリンピック・パラリンピックの1年延期が決定された時点で、全種目の代表選考を白紙にして一からやり直せと強く訴えた。いくら人生100歳時代と言っても、スポーツ選手の旬は一瞬であるのは疑い得ない。人は3日会わざれば刮目して見よとは、人の成長と衰えの早いことを正しく知る者の弁である。新型コロナウイルス感染収束の見通しがつかないまま、東京五輪開催の態様の最終決定は4、5月まで伸びそうである。それに合わせて、今からでも遅くない、代表選考決定も4-5月までにやり直した方が現在の実力を反映できるというものである。代表選出が早く決まり過ぎて、ふやけている者もあろう。過ちては改むるに憚ること勿れ、とは至言である。長かった安倍政権も退陣し、五輪組織委会長も内閣広報官も辞職したように、お笑いはいつまでもたけし、さんまでもあるまいし、五輪代表選手もフレッシュであるべきである。
 その点、菅新政権は極めて柔軟で、改めることを憚っていない。緊急事態宣言より経済重視だったのがコロッと宣言したし、GoToに固執するように見せかけてすぐに引っ込めたし、女性内閣広報官と心中する構えだったのがさっと方針転換できた。機を見るに敏というか、節操がないというか、ご所存が良く飲み込めない。この点では、ジェンダー平等を憲章に掲げるオリンピックの担当大臣に就任した丸川珠代五輪相は、政治的には夫婦別姓に反対しながら、自らの名乗りは夫婦別姓というのは、思考の回路が複雑すぎて、ご存念を理解するのがさらに難しい。私のような小物に大物の心が理解できるはずがなく、燕雀安んぞ鴻鵠の志を知らんや、と仰るだろう。3月号初っ端のNHKラジオ英会話では、同じ寮に住む知り合ったばかりの男女2人の学生が
“Which floor are you on?”(あなたは何階にいるの?)と尋ね合い、
“The tenth floor.”(10階ですよ)、
“The ninth floor.”(9階よ)と答えたように、お2人とも高い地位に住んでおられて、地下の人間に分かるはずがないようなものか。

おまへ百
わしゃ九十九までと
誓ひしに
人のうはさの
つらくもあるかな


本歌:百人一首41番
恋すてふ 我が名はまだき 立ちにけり
人知れずこそ 思ひそめしか
     壬生忠見