寒が緩んできた。大寒が過ぎたばかりで、旧正月前なのでまだまだ覚悟が必要だ。節分までは、気をつけねば。
今日の変なニュースは、ロシアでアルコール摂取量が減ったこと。
「2016年にロシアの成人が消費した純アルコールの量は10リットルと2009年と比較して33%減少したと明らかにした。世界保健機関(WHO)によれば、世界平均は同6.2リットル。」
とはいっても、密造酒が横行していて、それの消費量がわからない。ロシア人は砂糖摂取量も多いので有名だが、実は輸入した砂糖のかなりの部分が密造酒に使われていると言われる。一番横行したのはソ連崩壊後のエリツィン政権の時だと思うが、経済封鎖のおかげで景気が悪く、また復活したようだ。これによる死者まで出ているようだ。ただね、この10リッターって平均値だからね。女性を含む値だからね。
「WHOによれば、ロシアの男性の約3人に1人がアルコール使用障害に陥っているほか、約6人に1人がアルコール依存症だという。2014年に医学誌で発表された研究によれば、55歳未満で死去するロシア人男性の4人に1人について、アルコールの大量消費がその主な原因となっていたという。」
毎日750mlの40%のウォッカを空けていれば、年間110リットルのアルコールだからね。
中国が無許可の仮装プライベートネットワークを禁止した。ますます中国の言論空間は狭くなる。だが政府に政策あればたみに対策ありの国だ。今度はどういった手法を編み出すであろうか。
トランプさんは中国で人気だが、彼のツイッターを見ている人も多いだろう。まあトランプさんのなら政府公認で何かに転載されているだろうが、中国人はこの点政府に厳しいので、どう迂回してみることか。
キンクロハジロはこの後体をブルブルさせます。これが可愛いんだな。
アメリカでジョージ・オーウエルの「1984年」がアマゾンでランキング5〜7位と売れているようだ。
「注目されたのはトランプ政権のためだけとは限らない。米国内では多くの学校が同小説を必読書と位置付ける。米中央情報局(CIA)元職員のエドワード・スノーデン氏が米政府による国民監視の実態を暴露した2013年にもベストセラーに浮上していた。」
確かにそうだ。だが就任式参加者人数の件も影響しているだろう。「もう一つの真実」という怪しげな言葉を使ったのが原因だろう。
お水を飲んだ直後のキンクロさん。いかにも飲んでいますという表情が可愛い。少しご機嫌に見える瞬間だ。
さてトランプさんはカナダから米国に原油を輸送する「キーストーンXL・パイプライン」と米ノースダコタ州に敷設予定の石油パイプライン「ダコタ・アクセス」の建設を推進する大統領令に署名したようです。オバマ大統領が拒否していた案件です。でも国内のシェールオイル業者から行けば、余計な話ですし、環境問題で頓挫していた案件です。アメリカ国内的には意味がありません。その上カナダとのNAFTAとどう整合を持たせるのでしょうか。カナダとはNAFTAベースのFTAを結び、メキシコに厳しいFTAを結ぼうとしているのでしょうか。
なおTPPに関しては日本の農業者は反対ですが、アメリカでは賛成なようです。実際中国への輸出が好調な大豆を含め、経済成長が著しいアジア地域での飼料販売から、豚・牛肉の輸出促進になると彼らは考えているようだ。その上TPPは発行直前だったのが、これがFTAに置き換わると交渉に数年かかり、中国中心の東アジア地域包括的経済連携(RCEP)が先に発行し、オーストラリアやニュージーランドに中国市場を抑えられてしまうと考えているようだ。トランプさんが厳しい中国政策を展開しそうなので、TPPを迂回したRCEPでの輸出体制を考えているようだ。
「チャールズ・グラスリー上院議員(共和党)は、トランプ氏がTPPの代わりに諸外国と個別に貿易協定を結ぶ意向を示唆していると明らかにした。ただ、2国間協定の交渉は何年もかかる可能性があると指摘。「簡単ではない。日本が最優先だ」と述べた。」
この日本優先がなかなかに恐ろしい言葉だが、日本はTPPベースで交渉をするだろう。そうすると例の国境税を日本政府は認めない方向になるだろう。自動車部品などが問題になるのだろうか。優先されて光栄だが、実は一番時間がかかるかもしれない。
オバマ大統領は引退直前にパレスチナへ2億1千万ドルの拠出を決めた。
「パレスチナへの資金拠出は、2015年と2016年に議会で承認されたものだが、多数派の共和党議員が拠出の実施に反対していた。この反対には法的拘束力がないため、オバマ政権は、1月20日にドナルド・トランプ新大統領がホワイトハウス入りする数時間前に手続きを進めた。」
いや、やるね。握りっ屁何連発だろうか。これが最後だと思うと少し寂しい。ただね、オバマ大統領は2016年9月、イスラエルに380億ドルという史上最大規模の軍事支援をしているわけだ。焼け石に水なのだがこれすらない状態で、エルサレムに大使館を移転しようとしているトランプさんへの罪滅ぼしにはならないか。
そしてイスラエルは東エルサレムの開発を進めるといい、ヨルダン川西岸の入植地で約2500戸の住宅を新規に建設するという。
これはいい加減にしてもらいたい話だ。トランプさん以降、調子が良すぎる。こんなのを許すから南シナ海で中国が頑張っちゃうんだ。
久しぶりにキンクロさんの潜る直前を撮影できた。この真剣な表情も可愛い。
「(CNN) 日本のアパホテルが客室に南京大虐殺を否定する本を置いたことを受け、中国国家観光局は旅行会社や予約サイトに対してアパホテルのボイコットを指示した。」
ただこの件を別な視点で見る記事もある。ニューズウイークの李小牧氏のコラムだ。
「私自身も約1年前の2016年2月11日に微博でアパホテルの問題を取り上げている。ある中国人ネットユーザーが元谷代表の政治思想を問題視したつぶやきを微博に書き、私にもリツイートするよう求めたからだ。」
そこで問題を指摘したのだが、全く反応がなかった。
「中国ナンバーワンの人気トーク番組「鏘鏘三人行」の準レギュラー格であり、中国では空港でも街中でも盗撮されるほどの著名人である私が怒りとともに意見を表明したのに、まったく話題にならなかった。それはなぜだろうか。」
確かに彼は中国でかなり有名な日本国籍者だ。日本人といいたいところなのだが、日本国籍を持っている力士を外国人力士扱いにするお国だから、どう書いていいのか判断に迷う。稀勢の里の方が日本人離れした顔で、白鵬は結構日本人顔だというこの私個人の大混乱もある。ものすごく世間が厳しいのでなかなかに言い切れない。
李小牧は中国出身の日本人である。そう言い切ろう。今後そうする。
「実際、1月22日の日曜日には、都内のアパホテルに対する抗議デモが在日中国人の間で計画されていた。100人近くが含まれるSNS「微信(WeChat)」のグループで、デモをやろうということで盛り上がっていたのだが、結局、誰もリーダーをやりたくないからか責任の押し付け合いが始まった。当局の主導がなければ組織行動ができないという中国人の悪い癖が出て計画は頓挫したが、怒りの火は今も消えてはいない。」
中国で日本のアパホテルの問題で、ボイコットするのは問題だと思う。だがホテルである限り別な考えも必要だ。リラックスしてもらうための設備なのになぜわざわざそういった本を置かなければいけないのか。傷つく人がいるというのは配慮しなければいけない。それではなぜ聖書があるのだという問題はある。あれも実はいらない。敬虔な信者はいつも持ち歩いているものだからだ。逆に各国の言葉の聖書を貸し出しで用意するべきだろう。
オーナーはホテルを自分の主義主張のメディアにするべきなのかという問題もある。確かに不確定多数に本を読んでもらって「真実」に触れてもらいたかったのかもしれないが、その対象がどうなのかというのが読めていなかったというのは、事業者としては問題なのだ。
ホテルは自己主張の場であるのかということだ。これは難しい話だが、もしアパホテルで著作に触れて感動した中国人がいたとして、国に帰ってからどう振る舞えばいいのか。日本旅行中に偶然に出会って悩むならまだ仕方がないが、ホテルが用意していたとなれば、それはたとえ正しかったとしても(対中国に関しては絶えず相対化したい欲望にかられるのだが、南京事件はあったのは間違いない)、言論封鎖されている国には、余計な話なのだ。
ホテルとしては日本人に知って欲しかったのだろうが、日本人以外が止まることが多くなってしまった。その上で事業者としての判断が、間違っていた結果なのだ。
日本人として、南京大虐殺の関する本は読んできた。だが、日本人の学者ですらまとまっていない。だが「なかった」論は、ないのだ。
ホテルは、オーナーの表現ではあるが、客のための場である。それ以上はしてはいけない。そもそも論になるのだ。言論の自由とは違うのだ。
中国人の宿泊者を受け入れなければ、アパはいいわけだ。中国も嫌がっているのだから、それでいいだろう。だがアパホテルはどんな客が来るのか全く考えていないホテルだったということで、いいホテルではないということで、中国さんもいいんじゃないんですか。
ああ、今日の写真は白黒になってしまいました。
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