最高気温が4度を超えた。今の時点で氷点下になっていない、とても暖かい1日だった。そこでゆぴあすに泳ぎにゆき、1800メートル泳いだ。さすがに上半身が少し痛い。
ただ、まだ寒さが続く時期と思われているのかプールはえらく空いていた。
今日は障害児が、延々と「なんまいだ、なんまいダァ、なむなんだ、なむなむなんダァ、なんまいだぁ」と唱えているのをみた。その時の彼のはまっていたことなのだろう。
浄土に近い人物が唱えているのを見ていると、何か気持ちが落ち着いてゆく。
トランプさんに全米の国立公園が反抗しているようだ。ニュースはBBCだ。きっかけはカナダとの石油パイプラインを認めた上に、米環境保護庁へマスコミに対する箝口令を強いたことだろう。ただ直接的なきっかけは次のようだ。
「24日には、サウスダコタ州にあるバッドランズ国立公園のアカウントが、「産業革命以降、海洋の酸化が3割進んでいる」、「現在の大気中の二酸化炭素量は過去65万年で最大」などと、気候変動に関するデータを相次ぎツイート。民主党全国委員会のアカウントが「#Resist(抵抗しよう)」というハッシュタグをつけてリツイートしたのを始め、大勢が共有したが、バッドランズ国立公園の連続ツイートは夕方には削除された。」
で、次々にツイートが広がる。
詳しくは記事を読んでいただきたい。でも国家公務員が政府批判をしていいのかという疑問はあるが、強権的なトランプさんに反抗したくなるのはよくわかる。
もっと切ないのがメキシコだ。ニューズウイークの記事に面白いのがあった。
メキシコはアメリカの農産物輸入実績第3位。「2014年にアメリカは全農産物の13%をメキシコに輸出し、その売り上げは195億ドルに上る」。貿易全体でも、「在メキシコ米国大使館によると、メキシコはアメリカにとって第3の貿易相手国だ。1日当たりの2国間の貿易額は15億ドルに上る。」。メキシコへの輸出関連だけでも、アメリカの600万人の雇用を生み出しているという。「事実、BRICsの4カ国を合わせたよりもメキシコの方がアメリカ製品を多く輸入している。」
「米国務省によると、2013年だけで1400万人のメキシコ人観光客が訪米し、彼らがアメリカに落としたお金は推計105億ドル。アメリカ人として一番人気があるのもメキシコだ。」
ということで、不法移民問題を重視する右翼的立場のトランプさんは、なあにも考えていない。それでは不法移民問題はどうなのかといえば、
「米シンクタンクの移民研究センターが推計した1.93%(2014年)にしても、米メディアのビジネス・インサイダーが算出した4%(2012年)にしても、その数字がゼロより大きいのは明らかだ。昨年9月に米学術機関の全米アカデミーズが発表した報告書は、移民はアメリカの雇用を奪わないと結論付けた。」そりゃそうだ。その廃墟になった工場が立ち並んでいるはずのクリーブランドやピッツバーグはどうなったのだろうか。産業転換がうまくできて、人がついてゆけたところはうまくいっている。だがそこについていけないだけでなく、安い仕事はメキシコ人に押し付けて、仕事がないという人が多いのではないのか。
「ペニャニエト政権はこれまで1000億ドル近くを投じ、米政府と協力して国境沿いの麻薬密輸や組織犯罪の取り締まりを強化してきた。」
問題はここだろう。今までも壁を認め、多分非効率ながらも国境警備強化をメキシコは続けてきたわけだが、これを散々言われてしまったわけで、国家としてメンツ丸潰れだわけだ。だがこの1000億ドルを国内治安と麻薬撲滅と教育に振り向けていたらどうだったのだろうか。
ここにメキシコが壁の費用を払わないのなら、メキシコ大統領の訪米は無用とトランプさんが言い放ったようだ。アメリカはメキシコに600億ドルの貿易赤字があるというが、その利益はアメリカ企業に帰っているのではないのかな?タックスヘイブンのプエルトリコの問題を何も言わずに、メキシコを悪玉にだけするのはどうなのだろうか。
そういや、アメリカの自動車輸入でイギリス車が急増して1.5倍になったという。メキシコがダメでイギリスはいいとなったら問題だよな。その上ランドローバーとジャガーはインド資本だし、ホンダのシビックに到っては日本メーカーのイギリス製がアメリカで人気という結構なねじれっぷりだ。まあどっちにしても車のパーツはドイツが多いだろう。もちろんイギリスもあるがアメリカ製の部品はなさそうだ。
アメリカは裏庭を都合よく解釈しがちだが、やりすぎだ。NAFTAをやめた結果、中国資本がメキシコに入りまくったらどうするのかな?
トランプさんは、中絶問題にも積極的に反対で、大統領令で中絶や家族計画の支援を行うアメリカのNGOに、連邦政府の助成金支払いを禁じた。特に海外援助に対して行うのは確実と見られている。するとだな、オランダがそういったNGOに資金援助を言い出した。ただしオランダだけでは資金が足りないので20カ国が連なって援助する方向だ。
心温まる話だな。そもそもキリストの再臨を信じるあまり、堕胎を禁じようというのは、どうなのよ。神に愛された故に、才覚があり運に恵まれたと信じている富豪たちってどうなんだろう。タックスヘイブンであるアメリカ領でもあるプエルトリコが財政破綻になっているという状況はなんなんだろうか。
神様ってそんなに甘くないと思うぞ。
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