goo blog サービス終了のお知らせ 

どうでもいいこと

M野の日々と52文字以上

雑感・宮崎監督・放射能・シリア・その他イロイロ

2013-09-07 04:37:05 | インポート
Dsc_9173


今日は一日ネタだらけの日だった。まずはスタジオ・ジブリの宮崎駿監督の引退記者会見があった。

ただ不思議なまでに、自分の中で感慨が起こらなかった。理由は簡単で、「ハウルの動く城」以降いつ引退してもおかしくないと、誰もが思っていたからだ。ポニョも、実はジブリの後継者が固まっていないから、作ったのではないのかと意地悪く見ていた。それが今回の「風たちぬ」で引退するだろうと、誰もが思っていた訳だ。

この誰でもと言うのは、アニメファンたちだ。このオタクたちの中でもジブリ嫌いは結構いる。「千と千尋」が売れたのであんまり悪口を言わなくなっただけで、けっこういる。説教臭いとかリアルでない、共感出来ないと言った批判はある。もちろんジブリファンもいる。だが初期作品に比べて、ディズニーが出資するようになってからの、難解な路線には戸惑いがある。ところがディズニーが出資するようになって、世間の大人たちが注目するようになったのも事実だ。クールジャパンとかいってジャパニメーションをもてはやすようになったのも、ジブリの作品があったからとも言える。

だがアニメファンたちは、そう言った動きをしらけてみていた。そうじゃないだろ、自分たちが楽しいから世界でも通じるのであって、自分たちが楽しいと思えない作品はいずれ終わる、そう感じていた。

宮崎監督は確かに実力はあるし、老獪だ。安定したピクチャーマネージメントはもの凄い。エヴァの庵野が弟子である訳がない。こういった職人技の監督はなかなかでてこないと思う。だが彼の初期作品からジブリ初期作品の、あの描きたくて描きたくて描きたくてしょうがない衝動からでてしまった輝きは、かなりくすんだものになってしまった。
確かに大人受けをするだろうが、それは違う。

謎解きのムック本なんて出た時点で、相当苦しかったと思う。今回の記者会見の中でも、チラっと出ているのでやはりかなと思った。

今回の引退記者会見を、衝撃とか言う人がいれば多分その人は、ジブリのアニメを見たつもりになっている人だ。見た事があれば、多分納得すると思う。もちろん力量が衰えたからではない。いつかは止めると言い出す人だからだ。それすら理解出来ない人が、衝撃と言っているだけだ。

そして宮崎作品はいっぱい残っている。新作は無くなるかもしれないが、それはそれだ。
あとジブリでは影がイマイチな高畑監督だが、今回の「かぐや姫の物語」は期待出来る。この人、ブっ飛んでいるんだよ。昔っからそう。「ホ~ホケキョ となりの山田君」なんてどうすんのよ。ジャパニメーションの絵画感の限界に挑戦したり平気でしている。


この項最後だが、皆さん「パンダコパンダ」を見てから「となりのトトロ」を見ると面白いですよ。あと「未来少年コナン」ですが、今回記者会見で語った、全く先が見えなかったアニメの代表作です。もう原作無視でムリヤリ作ったアニメです。30年前に原作を捜したのですが、絶版でした。


Dsc_9196


放射能の話しは極簡単に。放射能環境水準調査、7月の盛岡での降下物中のセシウムは0.44 ベクレル/平方メートルでした。あと収穫の終わった麦類では、セシウムは検出されませんでした。


ようやくここまで来た。もうなんなんだよ、東電は。人が安心出来る所まで来たのをブチ壊しやがって。


Dsc_9201


並びだとシリアの話しだが、ネトウヨについて。ようやく産經新聞が追いついて来ています。ネット上ではもうそろそろオワタはなしなのですが。

2ちゃんねるから個人情報が大量流出したのだが、その中で掲示板を荒らしていた人たちが見つかっています。その中で、ネトウヨ発言をして荒らしていた人たちが見つかっています。あと他人の作品をけなしまくった人も見つかっています。

昨年、2ちゃんからまとめ記事を書いて、アフェリエイト、広告ですね、それで稼いでいた人たちがいっぱいいるのを嫌って、嫌儲板と言うのが出来て一気にそちらの板に人が移動したのです。まあ自分が発言した事をおもしろおかしく纏められて、意図しない方向に持ってかれて、それで儲けている奴がいると言うのは確かにイマイチです。

自由に発言出来るが故に、自由に纏められるという側面もあります。そして匿名なので使用許可も取れないしどうしようもありません。しかし、自分の発言が意図しない方向で使われるのは嫌な話しです。それで金を儲けているというのは確かに問題です。私もイヤです。

ところがそうしてお金を稼いでいた人たちのうち、一部だと思うのですが、その嫌儲板を訳の分かんない言動で荒らしていたのです。嫌儲板がダメになって自分たちのフィールドに戻すためです。

それがバレてしまったらどうなるのか。どうもいきなりネトウヨ発言が激減したようです。自分の暴言がバレてしまった場合どうなるのかがはっきり解った訳です。さすが2ちゃんの住民です。リテラシーがあります。

ただここで真の右翼は怒るべきです。自分たちの言動が迷惑行為にまねされて使われた、ここです。ここは真剣に考えてもらいたい。しかもあなた方の心情や積み上げた理論すら無視して使われていた、と言う事です。次に真のネトウヨも怒るべきです。割と彼らは、真面目です。荒しと同一にされていた事を怒るべきです。

そして反省して頂きたいのは、大久保で反韓運動されている方々です。実はネット上の味方が少なかったと言う事になりそうです。リアルでもかなり問題になりましたが、あなた方も利用されていたと言う風に考えています。運動は表現の自由があります。だから否定はしません。だがもうそろそろくだらないヘイトスピーチを直す頃ではないのでしょうか。どうすればあなた方の怒りを人と共有出来るのか、考え直す時期です。



Dsc_9202


膝が改善しました。しかし今度は極度の腰痛です。ヘルニアではありません。立って歩けます。でもとにかく背筋が弱っています。


私の腰痛みたいですが、日中韓のG20での寒々しい事。立ち話しか出来なかったとか。膝が良くなれば腰が悪くなるみたいなそんな世界です。

そこで考えたのだが、世界で民主主義が半分でも実現している国ってどの程度あるのかです。実は以外とないのではないのか、そう考えています。日本は半分実現しています。ただ日本人が奥ゆかしいので、官僚ににやられたい放題と言う側面があります。イタリアもそうかな。韓国は独裁制の影響からまだ抜け出していないような所もありますが、過激な方向に走るのも民主主義かどうか。後はどうなのだろうか。
個人の成立が民主主義の根幹なので、どうなのかなと最近思いはじめています。

その前に、理想的国民がいないと言う現実があるという当たり前が大切なのかと思います。



Dsc_9206


訳の分からない事を先に書きましたが、いまなにか決定的な事が起きているような気がします。

第2時世界大戦終了後の、世界体勢の崩壊です。これをアメリカの凋落と言う人もいますが、少し違うと思います。中国の台頭と言う人もいますが、これも違います。

戦後世界は平和であるように、話し合いの体勢を作ろうとして来たのは間違いがありません。そして最低限でもその枠組みはありました。人道などです。

しかしそれがどうも崩れてきているのではないのかと感じています。それはG20の例外的な表明とかそう言ったものではありません。もう20年前以上でしょうか、虐殺があろうがなんだろうがスルーしてきました。介入したらしたで、どっちがどっちと言う状態です。
理念が消えて来ているからです。理由も無く人を殺すな、その前に人智を尽くせ。そういった概念が無くなりつつあるような気がします。

本来だったら新しい枠組みが見えている時間です。それが見えない訳です。智が劣化したのか、これこそが人間なのか解りません。

アメリカは大戦後の体勢を残す努力はしていますが、議会で否認されれば体制の崩壊は目に見えています。だからオバマ大統領はあえて議会承認に踏み切った訳です。

ルーズベルトの先例に習ったと思います。責任を回避した、そう考えています。つまり、終わりの始まりです。


まじめに考えたいのだが、どうもこの話しはどうしようもなく感じる。ただ希望だけはある。
まだ話し合いが続いていると言う事。次が人生万事塞翁が馬であること。そしてなのだが、まだはじまったばかりだと言う事だ。



最後に、言い忘れていた。東京オリンピック招致だが私は嫌いだ。なんでみんな金儲けの話ししかしないのだ?多少それなりの言葉は聞くが、圧倒的に「かね」だ。もう嫌になった。

だから言っておこう。オリンピック開催中に巨大地震が起きる可能性があるのは日本だ。その前に起きるのも日本だ。オリンピック開催後に巨大地震が起きる可能性があるのは日本だ。


ということで、トルコもそうかもしれないので、後のどっかが一番だと思う。にほんじんがイウ、コレマチガイナイ。でもトルコを応援する。シリアがある今だからこそ、オスマントルコを見せつけて欲しい。


最新の画像もっと見る

2 コメント(10/1 コメント投稿終了予定)

コメント日が  古い順  |   新しい順
http://d.hatena.ne.jp/wlj-Friday/20130909/13787... (udo)
2013-09-10 00:42:16
http://d.hatena.ne.jp/wlj-Friday/20130909/1378736300
現状認識がM野さんと近いのに結論が正反対なところがおもしろいなあ。
安倍さんの「ブロックできている」発言は今日東電があっさり否定したようですね。国際社会でもウソをつく総理ってアリなのか。原子力利権のネットワークが日本のみならず全世界的に影響を及ぼしているのか。国内法ですら止められないんだから外交の不誠実なんて理念では止めようがない。
9条なんて持っている日本こそは戦争以外の紛争解決手段を得るために平和の理念を常に味方にしていなければならなかった。こうなると国際紛争の解決手段は戦争以外なくなってしまいますね、とか思ってたらシリアは戦争でも止められない。もうなにがなにやら。
おいらの好きなeastern youthの吉野さんが大久保の嫌韓デモへのカウンターに積極的に参加しています。スキンズあがりとしてネトウヨが許せんのだろうなーと思うのですが、ネトウヨのファンに「おまえはもう自分らの音楽聴くな」と断言までするようになっちまいました。ハイスタのメンバーが山本太郎の応援に現れたり脱原発発言を繰り返し、ネット上でかつてファンだった人たちから総スカンを食らっています。海外同様ロックの人が自らの政治的立場を明らかすることを躊躇わなくなっているのを見ると、本当に世界は変わってしまったなと感じます。これまでの平和が心底懐かしい。社会に対する表明がない日本のロックはまがいもの、なんて言ってた平和な連中は今、どんな顔でこの状態を眺めているんでしょね。
もちろん芝居する連中も、ですが。
返信する
現状認識ですが、このどこの現状認識なのかな? (M野)
2013-09-10 02:11:03
現状認識ですが、このどこの現状認識なのかな?
ますフライデーの山形さんの記事がありますね。最後のオリンピックネタですが、「オリンピック誘致後に」と言う記事で、お茶を濁しておりますが誘致反対派です。ただこの記事を書いた時点ではほぼ誘致決定だったので、この程度です。オリンピックはもう仕方がないとして、返す刀で国体とインカレの一括開催を反対します。いずれ行政にとってスポーツは道具であって、そう言った態度はいかがかな?とナイーブに考えております。スポーツではそう言った問題が余りにも多いと認識しています。

さてネトウヨ問題だと思うのですが、まず重要なのはネトウヨって思ったより少なかった、と言う事です。もはやネタでしかなかったと言う事です。そして荒らしのための道具にしか過ぎなかったと言う事です。
その上で私は言説や言動については、どんな話しでも聞かないと行けないと考えています。それが肌が合わないとか嫌いとかで単純に否定するのではなく、そのテキストの上での批判をするべきだと考えています。
その上で、彼らの言動を解る部分があります。そうなるとネタとか道具に彼らの言動が使われていると言うのはどうなのかとなります。彼らも真剣に話しているのですが、表面的に扱われているのはどうなのか、そこは怒るべきではないのか、そうではないのか。
いま彼らが沈黙しているとすれば、それは間違いであって、自分たちの言説を否定している事になる。そう考えています。
今までの彼らとは会話が出来なかったかもしれないが、もしかすると環境が整うかもしれません。そうなって欲しいものです。

単純な否定はとにかくいけません。確か一水会の鈴木氏と映画監督の渡辺文樹氏が対談する中で、鈴木氏が「憲法で保証されている言論の自由」があるからこうして話せるのであって、それを封殺するのは間違っていると、そのときの会場にいた右翼に話していたと思います。

表現者が政治的な立場を鮮明にする事はよくある話しです。山本太郎氏については俳優ですので、台本がなければ個人です。だから批判しません。ただ今後は政治家である個人なのですから、自分で政策を実現するシナリオを書かなければ行けません。そのへん勘違いしているような気がします。そう言えば菅直人元首相もそう言った嫌いがありました。
しかし音楽や著述などの世界では、表現で勝負が基本です。戦いどころを間違っては行けないと思います。佐野元春や細野晴臣が反原発でステージに上がっても誰も文句を言わない。理由は簡単で彼らは20年以上前から表現に取り入れて来たからです。細野晴臣なんて90年代YMO全否定みたいな活動をしていたと記憶しています。

平和と言う価値から、競争と言う価値観にまた移っているように思えます。その競争と言う価値観の延長に戦争が簡単に置かれているのが、現在と考えています。その単純さの中に、危うさがあるのですが、それを単純に個人が実践していいものなのかどうか。人と社会の複雑さは残っている訳です。この中での多様な表現の可能性は、否定しては行けないと考えています。

その上で、右だろうが左だろうが人を動かす言葉を見つけられない言動は、難しい時代になったと思います。山本太郎氏の言動の単純さに、新鮮な素朴さを見いだす事は可能ですが、あまりもの危うさに危惧しています。

最後にですが、宮崎駿はこの時代だからこそ引退しました。
返信する

コメントを投稿

サービス終了に伴い、10月1日にコメント投稿機能を終了させていただく予定です。