どうでもいいこと

M野の日々と52文字以上

土砂降り

2015-06-22 03:55:40 | 日記

 

クルト・ワイルばかり聞いている。ただひどいローテーションになっている。三文オペラの1930年版を聞いたら、マハゴニー市の興亡。そして7つの大罪、マハゴニー、レディ・イン・ダーク、マハゴニー、三文オペラの1958年版、マハゴニー、マハゴニー、その他、マハゴニー。マハゴニーの第一幕の最後なんて今日3回も聞き直した。昨日は第三幕の最後を4回聞き直した。ソング集だとアラバマソングが入っているので、結局何回アラバマソングを聞いているのか。

多分ワイル最高傑作だろう。ブレヒトの本は、お尋ね者3人組は明らかに資本家だしその搾取っぷりとチープな世界を描いているが、最後の金のないのが罪というのは共産主義者ブレヒトにとっては「そんな世界はおかしい!」と言いたいのだろうが、ワイルは「そうだね、金のないのは罪だ」と、そのまんまのチープな世界を描いてしまっている。痛快活劇にしかなっていない。ワイルは後日ブレヒトと別れた理由を「共産党宣言に音楽はつけられない」と言ったそうだが、まあ全くそうなのだが(当時の共産主義は娯楽を否定する方向にあった)、それにしても名ソングが揃ってそれらが関連を持ちながら再現されてゆく構成は、よくできている。三文オペラの荒さと比べれば、まさしくオペラになっている。

それにしても、対訳を出力したのだが52Pもある。文字サイズだって大きいわけではない。ものすごくかぶせまくっているので、この長さがこの時間に入っている。だから聞き取れないところがいっぱいあってえらく難儀している。

土曜のお昼は大雨だった。30分で3ミリの降水量だ。

 

 

遠くは晴れているのに。

 

 

このくそったれの雨のせいで、今日の予定は2週間後に延期になった。

 

 

それでも晴れた。予定はなくなっても晴れた。かなり悔しい。

マハゴニーで一番好きな場所の対訳がわかった。「テメーのケツはテメーで拭きな/人の尻拭いなんて誰がするか/人を踏みつけにするのはこのオレだ/踏みつけられるマヌケ、それはお前だ!」これを堂々と歌われても、かっこよすぎる。

 

 

よ市に行く。ワイヤーワークスの瀬川と出会う。疲れた顔をしていた。9月公演を邪魔しに来てくれと言う分にはそこまでは疲れていないようだ。思いついたように撮影を依頼される。よしこが8月、ワイヤーが9月、いい並びだ。

すると雨が降った。10分間で1.5ミリの大雨だった。

 

 

米山に行って、その後大空に行ってカラオケを歌った夜だった。酒浸りというのは気分のいいものだ。酒浸りというのは明日のためにあるはずなのだが、大概踏み外す。マハゴニーにはウイスキー浸りの神様がいたから、仕方がないのかもしれない。

その割にはすっきりした朝だった。ソフトボールの試合を撮影する。肌の反射率が更に低くなった。雨でながされた空はキツイものがあった。

 

 

そして午後は音楽会の撮影。右肘が悲鳴をあげかけている。右手首も駄々をこね始めた。まあそれでもなんとかするしかない。湿布はいっぱい買った。

 

 

そして30分で4ミリの雨が降った。

「誰もそこを動くんじゃない!/みんなストライキだ!/髪の毛一本だって地獄なんて行かせやしない/だって俺たちはもともと地獄にいるんだから/だって俺たちはもともと地獄にいるんだから/だって俺たちはもともと地獄にいるんだからな」

今気がついた。マハゴニーはワーグナーのパロディなのだ。教会旋律なんて使っているけど、コラールとか使っているけど、間違いなく裏リングだ。

しばらくこのヘビーローテは続きそうだ。

We now must say good bye