goo blog サービス終了のお知らせ 

どうでもいいこと

M野の日々と52文字以上

2015ガマ合戦・仕事が忙しいのに雨

2015-04-06 01:29:32 | ガマ合戦

 

朝方雨が降ってそれからチョボチョボと降ったりやんだりを続け、夕方からじっとり降り続いた。気温は午後1時から10時まで9度台で寒くない程度だ。今日は7時から7時半観察した。早歩きでとにかく探した。

陸にカエルは20匹、うちつがいは3組だった。この子は昨年の生まれだろうか。若々しい。

 

 

だがどうもよく分からない組み合せがいるようだ。戻りカエルと出陣カエルが交差しているようなのだ。出陣した先で出会った彼女は、戻りカエルだった、そういった組み合わせだ。しがみついたはいいが池に向かわない。陸の3組のうち二組がそのようなカップルのようだ。

 

 

池には71匹、つがいは8組いた。終わりが近づいてきた。それにしても大きさのあまり変わらないカップルや、オスが極端に小さいカップルがいたりした。

 

 

数の問題なのは間違いがない。少ない分出会いも少なくなる。だからサイズの極端に違うカップルが成立するのだろう。

白いビニール紐は、たぶん誰かがザリガニ釣りをしようとした名残だろう。

 

 

出撃カエルと戻りカエルの交差は珍しいことではない。越冬地での環境が誤差を生んでいると考えられるからだ。そしてカエルは日中は陸に上がって隠れて、夜になると池に向かう。その間に交尾した場合は池に向かうものだ。そうして日にちをかけて誤差は修正されて行くと思うのだが、戻りカエルを出撃カエルとの組み合わせは、一週間程度発情期がずれたものだと考えている。

そうすると原因は3月24日の大雪だろうか。影響の少なかった個体は遅くなったと思うが28日に出現したが、積雪の影響の大きかった個体は大きくずれ込んだのかもしれない。可能性としてはあの雪が一番考えられる。

 

 

金の野に立つカエルです。普通はこの藪の下をゴソゴソと動き回っているのですが、なぜか上にいます。

ビオドープでは8匹、つがいは一組でした。

ああそうだ、昨年は2周して平均値だったのですが、今年は陸の数字を出したくて一周しかしていません。時間が足りないというのが現実です。

真面目に数字を出すためには、組織的な観察が必要ですね。池を回っている間にカエルが移動したら多くカウントすることになりますから。ただ今日は誤差が大きいかもしれない。雨の中の観察でカメラもあるので傘をさしてだったんですね。そうするとどうしても左手が不自由になるわけで、見落としがあったはずです。

とはいえ学術論文ではないので、大雑把でいいのです。

 

 

仕事は忙しくなって今日は本当にどうしようかと悩みましたが、ガマ合戦と同じで一旦始めたら休めません。写真だけで遊んでいた2012年が懐かしいです。特に数字を出す作業を始めると休めません。

 

 

これなんですが、間違いなくメスが嫌がっていますね。池と逆の方向に向かっています。まあこのままで一夜を過ごして明日の夜に池に入ればいいのですが特に特徴のあるカップルでもなく、発見できるかどうか。

今年のガマ合戦は長引きそうだ。


2015ガマ合戦ピークは過ぎたか皆既月食

2015-04-05 00:44:21 | ガマ合戦

 

忙しい。どうしようこの時間。今日は午後7時50分から8時20分の観察だった。時間がずれるのは観察としては良くない。でも忙しくなってそうも言えない。意味のない数字を作るのだったらやらないほうがいいというのもあるが、参考値として。

 

 

陸上に14匹、つがい1組でした。

 

 

皆既月食が始まっています。

 

 

ビオドープには11匹いましたが、つがいは発見できませんでした。

 

 

池には105匹、17つがいいました。匹数は5匹程度重複があるのではないのかと思われます。

 

 

排水枡のカエルですね。この中にカエルが産卵しているのではないのかと思われていましたが、まあそうなのでしょう。

 

 

一目で4つがいです。

産卵場所の局所化というのがあります。未だすべてナゾなのですが、今の所水温が高めな場所なのだろうというのと、親が落ち葉で隠れやすい場所という可能性があります。

 

 

ガマガエルの個体差はすごいです。この個体は体長12センチほどでしょうか。小さいのに丸々とした体がたまりません。

風が吹いてきました。

 

 

O ew'ge Nacht,
süsse Nacht!
Hehr erhabne Liebesnacht!

 

 

 

カエルスロープの間にカップルがいます。どうも逃げてきたようです。

 

 

陸上の観察でもそろそろ戻りカエルが増えてきているようです。

恋の季節も散るのです。

 


月食の通り過ぎる夜です。


2015ガマ合戦キター‼︎

2015-04-04 01:15:48 | ガマ合戦

 

4月2日のお昼頃です。小学生の女の子二人が「キモーイ」と言いつつ石を投げたりしています。「カエルさんは恋の季節なんだよ。出会いを求めて集まってきているんだ。今年はそれでも数が少ないからそっとしてあげて」と言ったら、さすが女子、「恋」に反応したようです。池を一周する際についてきます。なのでマメ知識を出します。「カエルって泳ぐのが得意だけど、こいつは溺れることがあるんだ。指に吸盤がなくって、体が大きいから、この壁すら登れないんだ。そして急に飛び出すこともできないんだ。体が重いからね、だから安心して。急に飛びかかってくることはないから。」

 

 

「陸生のカエルだから長時間水の中に入れないんだ。だからこうして浮かんで呼吸して、息を吐いて潜って行くだろ。潜るのは警戒しているからなんだ。だからずっと石を投げていたりしたら浮かび上がれずに溺れてしまうんだ。あそこで枝にしがみついているのはオスなんだ。オスは何にでもしがみつく。だからオス同士でしがみつこうとしたりするんだ。今鳴いているのは警告音だよ。オレはオスだ!くっつくなと言っている。」

 

 

「あんまりにもオスが強く抱きしめるから、メスが動けなくなって溺れることもあるし、愛し合っているところに他のオスがくっついてきて身動きが取れなくなって溺れることもあるんだ。恋って命がけなんだよ。」

小学生向けに言ったつもりなのですが、改めて書き出すと「アヤシイおじさん」です。通報されてもおかしくないですね。

この後は「産卵シーンが見たい」とか、「鼻穴が可愛い」とか言ってくれていたのでまあなんとか。産卵シーンは偶然個体が見つかりました。メデタシメデタシ。後は彼女らが腐女子に育たないことを祈るのみです。

 

 

さて4月2日は日中に26匹確認、夜の6時50分から7時半までの間、陸に24匹内つがいが8組、ビオドープに22匹うちつがいが6匹でした。

 

 

着実に前年度実績に近づいております。

 

 

アメリカザリガニと交尾中のカエルですね。池の浚渫作業をしたばかりなのにこんな立派なアメリカザリガニがいるというのは不思議です。

 

 

池には88匹、つがいは18組ありました。この写真では3組のつがいがいます。

 

 

一時はどうなるのかと思いましたが、前年の半分以上は帰ってきたようです。

 

 

4月3日です。一日雨でした。特に午後2時から4時までの間12.5ミリの激しい雨になりました。みるみるうちに川が増水して行きました。それも午後6時にはおさまりました。7時から7時半の観察です。

そろそろ私の仕事も忙しくなってきました。

 

 

このアズマヒキガエルに取って、雨が降ったからいっぱい出るということではないようです。気温の方が大きいかもしれません。とはいっても雪が降ろうがなにしようが一旦始まった性衝動は止まりません。

 

 

陸には5匹、つがいはいませんでした。ビオドープには19匹、つがいは一組だけでした。

 

 

 

池にはなんと、122匹います!昨年より21匹少ない程度です。そしてつがいは22組います。ガマ玉は一つ出来ていました。

 

 

昨日から気になっていた、頭の一部が黄色い子も、ついに彼女をゲットしたようです。

O ew'ge Nacht,
süsse Nacht!
Hehr erhabne Liebesnacht!

 

 

ガマガエルの体の表面には薄い粘膜があるのですが、それが青白く光っています。このころになるとこの粘膜が禿げている個体を見つけることもあります。彼らにとっては皮膚呼吸のためと水分保持のために大切なものなので、これがはがれるというのは大変なことです。

それも恋のため。

 

 

この恋の季節も曲がり角にきたようです。恋の魔法から解けたカエルは、背筋を伸ばします。そういった個体が増えると終わりの始まりです。


2015ガマ合戦エイプリルフール

2015-04-02 02:22:55 | ガマ合戦

 

今日の日中は8度から3度と肌寒い天気だった。一日雨でもあった。18:40から19:20の観察だが撮影しているときは3.5度だろう。それでもカエルたちは戦いに向かうのであった。

 

 

戦いといえば安倍首相の「我が軍」発言だが、ホントにステロイド剤の副作用だと思う。困ったものだ。

山本七平の「空気の研究」を読み終えた。大変に読みやすく、大変にくどい本だ。というのは当たり前のことを当たり前じゃないと言うためには、とにかくくどく何度も話さなければわかった気にすら人はなってくれないからだ。

その「空気」は確かに右の傾向がある。だが「空気」のうつろいやすさというのは知っているはずだし国際政治上の問題もあるとわかっているのにしょうがない。生活の忙しさに大多数の人は「そんなのどうでもいい!」と思って、投票率に「水を指し」続けている現実を見たほうがいい。

なにか身内だけの「空気」があたかも全体の空気であるかのように考えているのかもしれない。そもそも「八紘一宇」の精神があるなら、なぜ「アジアインフラ投資銀行」に参加しないのか?イギリスとドイツが加わった時点で中国主導とはいかなくなるだろう。ああそうか、「八紘一宇」は中国からは嫌われているからな。そもそも日本主導の「八紘一宇」そのものが問題であったのだが。

私は別なところで憤慨している。自衛隊は確かに軍隊であるが「自衛隊」という組織である。これは言ってはいけないという「空気」があるものだ。それをアッケラカンといってしまう粗忽さもそうなのだが、首相官邸のシビリアンコントロールがあるからといって、自衛隊は安倍首相のものではない。「我が軍」という言い方は頭の悪い独裁者の使う言葉だ。「我が国の軍隊」もしくは「国民の軍隊」でなければいけない。

安倍首相のものではない。そもそも物ではない。日本のものであり日本人のものであり、ほとんどが日本人で構成されている組織だ。それは日本の一部であり、特定の人の所有するものではない。

ここが問題だと思う。戦前の軍人が「我が軍」というのは正しい。それは自分の所属している部隊だったり自分が大臣だったりする場合はそう言っても差し支えない。戦前だったら憲法上この言葉を言って差し支えないのは天皇のみだ。戦前の首相でこの言葉を使うのは軍出身者だけだろう。それでも使わないようにしているはずだ。「皇国の軍」とか言い換えはある。

真面目に、近衛内閣みたいになりつつある第2次安倍内閣のオチョコチョイがなんとも不安だ。

 

 

オスのカエルは、こうして何にでもしがみつきます。気がつくのに時間がかかるのがカエルならではです。まあ男も似たようなものですな。

 

 

今日は陸上に8匹、そのうちつがいが二組でした。ビオドープの方には7匹、つがいは一組でした。昨日まではビオドープは陸上に換算していたのでそれに従えば、15匹、3組です。

 

 

池にはかなり集まっています。とはいえ昨年の半分以下でしょうか。57匹でした。うちつがいは11組です。

 

 

池の脇のオーバーフロー穴から顔を出すカエルです。実はこのシーン初めて撮影できました。この中にいるのはわかっているし、誰もがそうだろうとわかっているのですが、証明できないんですね。多分中で交尾もしている。

カウントできないのが問題でした。とりあえずいるというのが証明できました。

管理者だったらこの上の覆いを外せるのですが。

 

 

今年は本当に鳴き声もありません。今の所ガマ玉の発生も目撃していません。ある意味正しい数なのかもしれません。

 

 

見よ、このイボを。これぞガマガエル。

 

 

カエルたちの運命やいかに!


ガマ合戦4日目ピーク到来か?

2015-04-01 00:57:08 | ガマ合戦

 

今日の最高気温は18.9度だった。かなり暖かい。池を見回ったら産卵しているのを見つけた。これで絶滅の危機は一旦遠ざかったことになる。

 

 

今日は久しぶりにいっぱいカエルを観れた。個体確認の写真を撮るが、あんまり強い光を当ててもいけないと思い始めている。しかしやはりシチュエーションがいいと遊びたくなってしまう。

 

 

今日は陸上で26匹、うちつがいが4組だった。

 

 

久しぶりにまとまった数がいて楽しい。

 

 

このアズマヒキカエルの減少なのだが、なんだか放っておくと放射能がとか言い出す人がいそうで怖い。そしてこのカエルは全国的に減少しているのでも知られている。そうするとますます放射能だと言い出す人が現れるだろう。

全国的な減少は20年以上前から始まっている。このカエルは垂直の壁を登れないのだ。特にコンクリート護岸がダメだ。細かいデコボコのある切り石でも10センチ程度ならなんとかなるが20センチだとほぼ不可能。そして田んぼの畦を機械で硬く締めることが行われるようになった。さらにコンクリート化するのも全国的にある。人の手で築かれた柔らかい畦を彼らが好んで越冬地に選んでいたのが無くなってしまった。とはいえ農家にとっては畦を壊してしまうヒキガエルは天敵でもある。

そしてため池の減少が大きい。農地改良事業の影響なのだ。田んぼは全て暗渠になり田んぼに張り巡らされた水路はかなり無くなった。水源からポンプで水が送られるから、小さなため池は無くなった。大きなため池が新たに作られる場合は護岸がコンクリート化されたりオタマジャクシの生育にふさわしくない、深い池ばかりが作られるようになった。

市街地化の影響もあるが、それ以上に農村部の変化の方が大きい。

 

 

この北水の池での変化は、実は10年くらい前からの景観整備のための草刈から始まっていると思われる。ヒキガエルが安心して生育できる藪がなくなったのだ。餌の問題もあるのかもしれない。開けすぎた場所にそんなに昆虫がいるとは思えない。そして付近の建物の改修工事が大きいだろう。

そしてヒキガエルの寿命と性成熟の問題がある。寿命はアズマヒキガエルの人工下での実験がないようなのでなんとも言えないが、野生の場合8歳までという観察記録があるようだ。とてもいい論文だと思う。そこでは骨断面から計測する手法を取っている。

性成熟については先の記録の草野保先生がまとめています。性成熟には場所によって変わるが2年から4年かけて大人になるようです。大体は2・3年かかるようです。ここから行けばこの池のヒキガエルは3年間の環境変化で越冬地を失い繁殖適齢期の個体をかなり失ったと考えられます。確かに昨年に引き続き大きな個体が減っていると思います。やはり特に大きいのは農業資料館の改修工事でしょう。多分あの床下で越冬していた個体がかなりいたのでしょう。そこから数えると、この急速な個体減少が説明できるように思います。

 

 

今回見つけた論文で驚いたのは、ガマガエルの行動範囲でした。大体50メートルの範囲になる。広い範囲のもいるが200メートルだ。とても狭い。ということはこの植物園で大体収まるということだ。

逆説的にガマガエルは生まれた池に帰るというのは、本当のことなのだろう。距離が短いから可能なのだ。

 

 

池の中には20匹いた。つがいは二組だったが、陸上の4組が参加してくれれば6組は繁殖できるわけだ。

 

 

ガマガエルの観察をしていつも思うのは、こんな小さな池でも一人じゃムリと言うことだ。数を数えたのが昨年の途中だった。今年は楽勝で数えられるが、以前だったらカウンターを使っても無理だった。そもそもあいつら短時間で移動するし。

真面目な研究を見て、ガマガエルの研究が進まない理由がわかったような気がしました。

 

 

今のところガマ玉の発生はありませんね。いいことです。

 

 

明日はどうなるのかというのが定句になりつつあります。

 

 

オスのカエルがメスを追っています!

 

 

完璧スルーしました。戻りカエルが現れてきたようです。