岩手大学農学部、北水の池のアズマヒキガエル交尾行動の観察ですが、今年で5年目になります。今年は池周辺に限定しようと考えています。
3月17日の8時には全く動きのない状況でした。ただ植物から気温から全てにおいてガマ合戦がいつ起きてもおかしくないはずです。それでも起きない。では3月18日の最高気温20.1度では動かないといけないでしょう。
イマでしょ!というタイミングだった。
8時30分から観察をした。ただ驚くほど数が少ない。池の中は1匹。これだけ。
以前から気になっていたのが、個体数減少と移動の時間帯のズレだ。個体数が多い時は早めに池に到達した方がいいが、個体数が少なくなると安全をとって時間帯が遅くなるのではないのかと考えている。
多分今日がガマ合戦初日だと思う。池周辺と資料館周辺で見つけたのは、池1。陸4だった。初日なので大体そうだろうとは思いっている。
かなり大幅な個体数減少が予想されているので、どうなるのかはまだわからない。
アズマヒキガエルの移動距離というのは以外と短いというのが知られている。繁殖期ならせいぜい半径500メートルしかない。その間をつなぐ田んぼも無くなったし、用水はコンクリートの護岸でガマガエルの移動には適しなくなっている。子供が持ってきたカエルやオタマジャクシを池に放つ以外は外部からの流入は少なくなっていると考えられる。
この池に来る個体の大多数は、この周辺の圃場や林に生息している。今回は周辺のフェンス工事があるので、これによる個体差減少が確実に予測されている。
ただ、激減したとしても人の社会に生きる生き物の宿命というのはある。