沖縄・伝統文化

沖縄の伝統行事や伝統芸能・民俗芸能などを紹介するブログです。
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青年ふるさとエイサー祭り

2006-07-22 16:00:37 | 行事
沖縄の夏の行事、エイサーの季節になりました。北谷町で開催された第42回青年ふるさとエイサー祭りの様子をご紹介します。このエイサー祭りは沖縄県青年団協議会の主催で、加盟団体の関係上、沖縄南部と中部市町村の青年会のエイサーが多いようです。また、一日目は各地に伝わる民俗芸能も披露されました。

刀や槍といった武器が禁止されていた王国時代の護身術から発展した棒術の組み手です。昔は村々の自警団を構成していた青年たちに必須の武術の一つだったものです。気を抜くと怪我をするので真剣そのものの組み手が続きます。

南城市・知名のみに伝わる「胡蝶の舞」、花に集まる蝶が飛び回る様子を振り付けた知名独特の踊りだということですが、腰を落としたきつい姿勢で舞台上を跳びまわるため、かなりハードな踊りだといわれています。

南城市・前川に伝わる民俗芸能「アヤグ」、宮古島から伝わったとされる四人の男衆による打ち組み踊りです。青年たちが集まって腕比べをする様子を踊りにしたものだということですが、帯を腰の横で締め、伊江村に伝わる「宮古節(みゃーふぶし)」によく似たスクラム風の振りも見られます。

伊江村に伝わる大和風踊りの一つ「シティナ節」、男女3人ずつによる打ち組み踊りでなかなか見る機会がない民俗芸能です。頬被りをした男は刀を差している武士で、武士と女が仲良く踊ることで天下太平を表しているのだということです。本土風の振りと歌詞、特に「ヨイサー、ヨイサー」と入る囃子の調子が尻下がりで奄美~薩南諸島風です。

エイサーは念仏踊りから始まったとされていますが、今ではすっかり全国的に有名な夏の風物詩となりました。最後に登場した宜野湾市我如古のエイサー、具志川エイサーを導入したものらしく、チョンダラー(京太郎)が前ぶれ口上を述べてから、旗持ち、酒瓶持ちに続いてパーランクーを持ったエイサー隊が登場します。