風信子(ひやしんす)の☆本の紹介&エッセー☆俳句

濫読・雑読の風信子(ひやしんす)が気の向くままに、お気に入りの本を紹介いたします。

本の選別はむずかしい『完全自殺マニュアル』 鶴見 清 著作について

2005年06月17日 | ☆3月11日(地震)以降の日本の問題
今晩は風信子です。
コメントいただいている方、お返事がおくれてごめんなさいね。m(__)m
明日の夜くらいまで待ってくださいね。

今夜は、レポートの整理をしています。
辞書を引き引きよりはココで入力しながら意見をまとめて、清書用に作ってしまっちゃいますね。

さて、『図書館資料論』の課題は、一冊の本を図書館の書架に並べるかどうかについて検討しているところと想像して欲しい。その本は『完全自殺マニュアル』です。
本の選別については図書館界でも意見が分かれるところらしいのですが、自分なりの意見を持つ為に敢えて両方の意見を考えてみるようにとの講師の意見です。書架に並べるという意見を4つ。書架に並べないという意見を4つ。書き出すようにとのことです。

この本を読んで自殺した人もあるようです。その件の詳しいことは↓のリンクで読むことができます。
『ドキュメント完全自殺マニュアル』規制騒動

今夜は個人的見解を中心にして、意見の元となる資料のことは述べません。というか、これから勉強するんですがハハハ。

では先ず図書館として書架に並べることに賛成の意見から。
1番目、この本の存在が自殺願望を持ちながら、かろうじて踏みとどまっている人にとっては一種の精神安定剤となっている。「死ぬのはいつでもできる」ということです。気持が楽になり落ち着けるというわけです。

2番目、 参考資料として読みたい読者の役にたつ(死あるいは生への単純なる好奇心)

3番目、 趣味として読書をする人は常に興味を引く本を求めているが、海外旅行を長年楽しむ人が平凡な観光地には飽き飽きして、南極へ旅行したりする。そういう風変わりな趣向を求む人にとっては読みたい本かもしれない。

4番目、 救命を職業に選ぼうと願い勉強を始めた人には入門書となるのではないだろうか。「医学」「救急隊」をめざす人。あるいは「法医学」へ進みたい人。専門的な参考資料として。初級遍ながら。

今夜は、時間がないから賛成意見だけにしよう。
以上の意見の根拠については、日本図書館協会の「公立図書館の任務と目標」(抄) 第1章 基本的事項(知る自由の保障)
2 住民は、あらゆる表現の記録(資料)に接する権利を有しており、この住民の知る自由を保障することは、公立図書館の重要な責務である。