平成という時代に入り、確実に、急速に、めまぐるしく変化したことがたくさんある。
20年前から、PCをはじめとする I.T.革命の嵐が吹き荒れるなんて想像がつかなかった。
携帯電話の通信機器、テレビ・ステレオ等の家電製品、PC普及などなど。
日本人の特性を生かしたモノづくりは衰退し、実体のないマネーゲーム、情報売買が
大金を生む源になったりする。
デジタルの仮想空間は、社会問題を引き起こし、低年齢世代をむしばんでいるいるようにも見える。
暮らしが便利になり、物質的に豊かになるのは、決して悪いことではないが、その一方で、
格差社会、政治不信など、何かと批判的な世の中に変貌してはいないだろうか・・・
ダメだ、ダメだと言われ続ければ、モチベーション下がり、気力は失せ、
ほんとうにダメになっていく。
この何年もの首相交代劇は、この典型のようで、何かを期待する雰囲気や応援する意気な後押しがない。
精神的な豊かさが追い付いていないのかも・・・?
無駄な豊かさをセーブする少しばかりの意識は・・・?
上手くいかないことを社会や政治のせいにする風潮・・・?
これからの超高齢化社会は、複雑な難しい問題をたくさん孕んでいる。向き合って生きていくしかない。
悲観して逃げていては、マイナスを背負うばかりの状況に陥る。
体が動く限り、ある程度の範囲の中で仕事をする、雇用してあげる社会にしたほうが何かとメリットが
あると思う。年を取っただけ経験や貴重な意見を出せる。年寄りを巧く活用するということ。
どこかの球団の現場を引退した名誉職の人間が、公の場所でトップシークレットのことをしゃべっては
いけない。あくまでもご意見番で、誰からも見えないところで静かに支えていてあげていないと・・・
精神的に支えあえるオープンな環境を共有する努力、意識を作っていきたい。
どんな時代でも、モノに頼りすぎないで、心を配りあえる気配りが一番大事なのかもしれない。
われわれ日本人は、特に密な共同体の中で明文化しなくても、脈々と受け継がれた共同意識、
共同幻想のもとで、素晴らしい文化社会を築きあげてきた。