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バスケと人生の日々~陽のあたる場所へ

NBAと高校・大学・JBL・Wリーグバスケの話題中心に日々の雑感、バスケ戦術の記録、時に音楽・将棋について

PO順位レースあと1席?~コービー、アマレ復帰「Unhappy Returns」

2012年04月21日 | NBAバスケ

 

 現地4/20ゲームで、レイカーズコービーニックスアマレが復帰した。コービー脛の怪我はおそらくたいしたものでないが、アマレは軽い脊髄損傷の恐れあるかもだから爆弾を抱えた状態でのプレイになる。

 

 

 せっかくセンターアマレが復帰したのに、キャブス相手に3ピリまで覇気のないゲームしてしまったニックス。PO進出確定したことで緊張の糸緩んだのだろうか?

 同じくレイカーズもコービー不在の7試合を5勝2敗とバイナム・ガソル・ワールドピースの強力フロントラインが威力発揮して3月移籍したばかりのガードセッションズの活躍等でいい感じになってきた矢先、大エース復帰したのに・・・レイカーズVSスパーズは「97-121」と絶好調首位スパーズに叩かれた。

 

 

 今やスパーズビッグスリーである「ジノビリ・ダンカン・パーカー」、経験豊富なこの3人が玄人受けするプレイを、相手の弱点をいやらしく攻め続けるプレイを展開する。

 スパーズ3月は12勝3敗、4月はここまで10勝2敗とオールスター明けの後半戦リーグベストの勝率をたたき出している。ここのところスパーズはオフェンス・ディフェンスのバランスよく、インサイド・アウトサイド得点力あり、ウェストチームの速攻・アーリーオフェンス得意なチームにも十分ハイスコアで勝負できる。この3人は、マイアミビッグスリーとは異なるタイプでパワーやスピードで押すのではない老練なテクニック持ち合わせた強靭なスモールスリーとでも名づけたほうがいいのかもしれない。PGパーカーのディフェンスマッチアップには相当疲れると思う。駆け引き上手で得点力あるPGだ。ジノビリはスピードと抜け目ないプレイする。ダンカンはもう年でクイックネスないが、間の取り方やタイミングの外し方が絶妙でミドルもあるからやっかいだ。ボストンビッグスリーとも似てるようでプレイスタイルは似てないな・・・

 

 

 NBA2011-12レギュラーシーズンPO順位レースは、この数日の試合結果でどうやらウェスタンあと1席になったようだ

 

 イースタン、ウェスタンともに細かい順位は未確定であるが、イーストは9位バックスが連敗して7位ニックスがPO出場確定した。ニックスと8位76ersとのゲーム差は0.5だから7位・8位の順位は未確定である。

 1位ブルズと2位ヒートはつい先日の直接対決でヒート勝利により1.5ゲーム差に、ブルズ4月の成績が5勝5敗と不調(不安定)モードに入ってるから、ブルズ残り3ゲーム「ダラス→ペイサーズ→キャブス」を1勝2敗で、ヒート残り4ゲーム「ウィザーズ→ロケッツ→セルティックス→ウィザーズ」を3勝1敗と仮定するか、ブルズ2勝1敗でヒート4勝0敗と仮定すると同率になり、シーズンブルズVSヒートは1勝2敗でヒート勝ち越しのため、首位が入れ替わる可能性ある。つまり、この1.5ゲーム差は実質的に0.5ゲーム差と判断できる数字である。ブルズ自力で3連勝すればイースト首位が確定するという際どい1位・2位争いになった

 3位はペイサーズで確定でしょう。4位もセルティックスで。

 5位ホークスと6位マジックは本日ホークスがセルティックスとの大接戦ものにしたことが効いているが、まだ1.5ゲーム差。しかし、マジック残り4ゲーム「ジャズ→ナゲッツ→ボブキャッツ→グリズリーズ」というウェスタンロード3発、しかも熾烈なPO争いしてる3チームと対戦。同様に、ホークス残り3ゲームも「ニックス→クリッパーズ→マヴス」と楽でない相手であるから、マジック残り全勝すると5位の目があるかもしれないが厳しい状況だ。

 

 

 ウェストはどうやらデンバー・ナゲッツが7位でPO進出レースから抜け出すかもしれない。

PO進出決めた6位マヴスに1ゲーム差、猛烈に追い上げてきた8位サンズに1.5ゲーム差をつけた。

昨日ロケッツがホーネッツ相手にOTの末痛すぎる1敗を見舞い心折れそうな状況であるが、8位・9位同率のサンズ・ジャズにまだ1.0ゲーム差。なんかこの3チームは、最後1枠を争って同率で並ぶような大激戦、もう見てられないほどのデッドヒートを繰り広げてる。ハイライト映像でも凄まじい緊張感とエネルギッシュさがバンバン伝わってくる。POゲームの前に精も根も尽きそうなくらい激しさを感じる。

 

 1位スパーズ・2位サンダーは0.5ゲーム差、3位レイカーズ・4位クリッパーズも0.5ゲーム差、4位・5位グリズとは1.0ゲーム差と「いったいウェスト順位はどないなっとるねんという激烈なPO順位レースだ。」なんか予想することに意味なくなってきた感じがするから、ここはもう黙って残りのレース内容を楽しみに見守るだけにしよう。

 

 

 

 


デッドヒート最終週に突入~大接戦絞り出す檄プレイ続出

2012年04月19日 | NBAバスケ

 

 ここ連日、凄いゲームの連続だ。

特に、PO進出レース順位を競い合うチームには鬼気迫る積極プレイの連続でハイスコアなゲームが多い。

 

 さっそくイースタンから。

 

 1位ブルズ、2位ヒート、3位ペイサーズ、4位セルティックス まではまず決まり。

 

 問題は2つ、

 

 ① 「5位ホークス(25敗)と6位マジック(26敗)の5位・6位争い」 わからなくなった。

 

  マジックが変身しつつある。PGネルソンの弾けたゲームメイクで、Cのビッグベイビー、多彩な長距離砲が思い切りよくさく裂しだした。

 

 ② 「7位ニックス(29敗)と8位76ers(30敗)と9位バックス(32敗)の最後2枠レース」

 

  ニックス残り4ゲーム:キャブス⇒ホークス⇒クリッパーズ⇒ボブキャッツ

 

  76ers残り4ゲーム:ペイサーズ⇒ネッツ⇒バックス⇒ピストンズ

 

  バックス残り5ゲーム:ウィザーズ⇒ペイサーズ⇒ネッツ⇒ブルージェイズ⇒76ers⇒セルティックス

 

  バックス今日の敗戦(対ウィザーズ)はめちゃくちゃ痛かった。76ersと1ゲーム直接対決まで1敗差まで詰められるのか?

 7位ニックス、8位76ers の可能性大であるが・・・ニックスのメロは手が付けられないほどプレイが切れてる。ナイスシュート、ナイスパス、ナイスディフェンス、・・・ナイスだらけだ。自分の得点だけでなくチームメイト生かし切ったバスケしてる。

 

 アンソニーがこれで3試合連続、そして今月9試合中6試合で30得点以上を記録と絶好調を維持している。この試合でも21本中11本のFG、うち3ポイント7本中5本を成功。4月に入ってリーグ最高となる平均32.1得点を記録し、この試合でもその平均得点を上回る力を発揮した。ニックスのセンター、タイソン・チャンドラーは「メロ(アンソニー)は現在信じられないプレイを続けている。リーグベストと言えないまでも、トップクラスのプレイをしている」と称賛した。そのチャンドラーも18得点、10リバウンドを記録。またウイルス性腹痛で欠場したバロン・デイビス代わりに先発したマイク・ビビーも8得点、8アシストをマーク。ニックスはマイク・ウッドソン暫定HC就任以来、155敗と好調を持続する。 

 

 

 

 どうなるのかまったくわからなくなった大激戦のウェスタン

 

  ① 1位スパーズ(16敗)VS2位サンダー(17敗)の首位対決

 

  ② 3位レイカーズ(23敗)VS4位クリッパーズ(23敗)のLA対決 グリズリーズ25敗の5位につけてる

 

  ③ 6位マヴス(28敗)、7位ナゲッツ(28敗)、8位ジャズ(30敗)、9位サンズ(30敗)、10位ロケッツ(30敗)の5チーム

    いったいどうなるんだろう?

 

  マヴス残り3ゲーム:ウォリアーズ⇒ブルズ⇒ホークス

 

  ナゲッツ残り4ゲーム:サンズ⇒マジック⇒サンダー⇒ウルブズ

 

  ジャズ残り3ゲーム:マジック⇒サンズ⇒ブレイザーズ

 

  サンズ残り4ゲーム:クリッパーズ⇒ナゲッツジャズ⇒スパーズ

 

  ロケッツ残り4ゲーム:ホーネッツ⇒ウォリアーズ⇒ヒート⇒ホーネッツ

 

 ちょっと微妙な直接対決あったり、マジック2ゲーム絡んでたり、マヴス・ナゲッツは2敗まではOKか?

 普通にいけば8位枠にジャズかサンズかロケッツかのいずれか1チームだろうけど・・・普通の状況じゃないから・・・

 

 8位ロケッツを見たい!!

 

 

 


刻々と変るPOへの順位~現地4/15主な結果

2012年04月16日 | NBAバスケ

 

 前回アップした「POレースエントリー予想順位」について少し言葉足らずであり、いろいろと各チーム残り試合の対戦相手をぼーと眺めて、ここ10ゲームあたりの各チーム状況も踏まえたつもりでたどり着いた予想であった。

 その前に、本日4/15の結果について。

 

 シカゴ・ブルズ(46勝14敗) 100-94 デトロイト・ピストンズ(22勝38敗)(OT14-8)

 

  

 

 またOT(オーバータイム)になったこのゲーム、シカゴのHCトムはPOを意識したスターターとプレイ時間を与えた。にもかかわらず、ロースコアの重苦しいオフェンスになったみたいだ。前日自己ワーストの2点に終わったローズは41分も出場して24点・9Astとチームに合わせるようなプレイを意識したみたいだが、4ピリ残り6秒でハイポジションからのピック&ロールからスリーを決めて何とか延長に持ち込んで勝利。しかし、まだまだ本来のスピードある確実なボールコントロールは出来ていないような感じである。今度はデンが45分近くプレイして2点と絶不調に陥った。ノアの20点・17Reb、コーバーの27分・13点がチームに勝ちをもたらした。相手マッチアップもあるだろうが、コーバーはGかFとしてもっとプレイ時間を与えてもいいような気がする。デンが珍しく審判のコールにイラついたのか、良いリズムでオフェンスできなかったみたいだ。

 

 シカゴはあと6ゲーム、今週は一気に5ゲーム消化と詰まってる。不調のデンを引っ張ったところをみるとトムHCは何としても今日のスターター5人をPOに向けて噛み合わせたいのだろう。主力のケガを恐れて少し腰が引けたような安全策起用は、あまり考えてないのかもしれない。ブルズはR.シーズン首位といえどもチャレンジャーチームなのだから、多少のリスクは省みないで突っ走った方がいいのかも。

 「ウィザーズ→ボブキャッツ→ヒート→マブス→ペイサーズ→キャブス」とヒートとペイサーズ戦あたりでローズの調子、本来のチーム力が計れそうだ。

 

 

 ヒート 93-85 ニックス  (メロ孤軍大奮闘するが、ビッグスリーには及ばずか・・・)

 マブス 108-112 レーカーズ  (ここもOTの激戦、コービー出ずともインサイド制圧の勝利か)

 ブルージェイズ 102-86 ホークス  (J.スミス以外どうしたのかホークス、またまたわからなくなるイースト5・6位争い)

 オーランド 100-84 キャブス  (腹をくくったか、機動力を生かした新生マジックが起動、PO出場決める貴重な勝ち星)

 セルティックス 94-82 ボブキャッツ (ちょっとお疲れセルティックスだが・・・)

 グリズリーズ 75-88 ホーネッツ  (どうしたのかグリズ、アウトサイドシュート連鎖の絶不調)

 ロケッツ 86-101 ナゲッツ  (熾烈なウェスト同率7・8位争い、やはり爆発力あるガードコンビは勝ちを呼び込む)

 

 今日の結果を見てもホークスとグリズが痛い1敗をしてる。あみさんおっしゃるとおりまだまだ毎試合番狂わせがあるでしょうね。PO圏外のチームはプレッシャーなく来季見据えて伸び伸びやれるわけですから。ホームもアウェイも関係なくなりふり構わず勝ちに行く戦いになるのでしょう。

 今日の結果を受けても両カンファレンス1位から6位予想までは、今日の順位でブレない様な気がする。

 

 


PO順位ほぼ決まりか?

2012年04月15日 | NBAバスケ

 

 NBA2011-12レギュラーシーズンもあと6~8ゲーム残すところまできた。

イースターンカンファレンス15チーム、ウェスタンカンファレンス15チームでそれぞれ上位8チームずつが5月~6月のPO(プレイオフ)に駒を進める。両カンファレンスとも1回戦は1位VS8位、2位VS7位、3位VS6位、4位VS5位がGame1~7で先に4勝した方がカンファレンスセミファイナルへと進む。セミファイナルも7戦4勝方式で、それぞれの勝ち上がりでファイナルチャンピオンシップを最後に7戦4勝で争う。

 90年代までのPO1回戦はたしか5戦3勝方式であったから、まれに1位~4位の上位シードチームが姿を消すというアップセットが起こったものだった。現在の7戦4勝方式でもシーズン終盤のチーム状況、主力選手のけが人次第ではアップセットが起きても不思議でない。短期決戦は何が起こるかわからない面白さがある。MLBではワイルドカードからワールドチャンピオンになることもしばしばある。野球ほどバスケはアップセットが起きにくいスポーツ性があると思うが。

 

 現地4月14日7ゲームでは、イースタンのペイサーズ(3位)VSバックス(9位)に注目していた。同様に、ウェスタンのジャズとサンズが生き残れるのか、本日のゲームが重要なポイント(分岐点)になった。

 

 インディアナ・ペイサーズ(38勝22敗) 105-99 ミルウォーキー・バックス(29勝31敗)

 

 ユタ・ジャズ(31勝30敗) 98-103 メンフィス・グリズリーズ(35勝24敗)

 

 フェニックス・サンズ(31勝29敗) 91-105 サンアントニオ・スパーズ(42勝16敗)

 

 この結果を受けて、まだ早いかもしれないがPO出場チームがほぼ決まったように予想する。

 このゲームバックスは勝ってもおかしくない内容であったが、FT(フリースロー)が決定的勝敗の分かれ目を生んだ。M.エリス加入後のバックスはよい感じに追い上げてきたのだけれど、ほんのちょっと届かないのかな・・・

 

 【イースタン順位予想】

  1位 ブルズ  2位 ヒート  3位 ペイサーズ  4位 セルティックス

  5位 ホークス  6位 マジック  7位・8位 ニックス・76ers

 

  ホークスとマジックは昨日直接対決ホークス完勝でまだ1ゲーム差であるがチーム状況を考えるとほぼ決まりとみる。  ニックスと76ersは最後までわからないが、ニックスが7位になりそうな予感。ペイサーズ、セルティックス、ホークスの3チームは調子あげてるから不気味だな。

 

 

 【ウェスタン順位予想】

  1位 サンダー  2位 スパーズ  3位 LAレイカーズ  4位 LAクリッパーズ

  5位 グリズリーズ  6位 マーベリックス  7位・8位 ロケッツ・ナゲッツ

 

  ウェスタンは1位~8位まで超接近してるからあてにならない予想であるが・・・1位・2位と3位・4位がそれぞれ1ゲーム差、4位クリッパーズからそれぞれ1.5ゲーム差が7位まで続く。イースタンもウェスタンも今日現在の順位が最終順位になるような気がしてならないんだけど・・・

 スパーズはこの終盤、主力を意識的に休ませてコンディショニングに特に気をつかった起用してるが、吉と出るか凶と出るかはわからない。サンダーは主力全力で最後まで駆け抜けるでしょう。レイカーズはコービーの復帰状態次第であるが、ブルズに似た現象が起きているから3位をキープしそう。LAL、LAC、グリズの3チームは終盤で調子あげてるからPOでは怖い相手の様な気がする。

 

 

 

  


イースタン1位・2位決戦~マイアミVSシカゴOT激戦

2012年04月13日 | NBAバスケ

 

 当たり前のこであるが、バスケはチームスポーツである。

 選手個々の力の足し算がそのままチーム力になるとは限らない。不思議なもので、そこに目に見えない様々な要素が絡んでチーム力がプラスにもなれば、マイナスにもなる。

 そういう意味では、マイアミとシカゴは両極端な位置にあるチーム状況だ。本日のヒートVSブルズは如実にそのチーム状況色が出たゲームになった。

 

 

 

マイアミ・ヒート(40勝17敗) 86-96 シカゴ・ブルズ(45勝14敗) OT(2-12)

 

 まずはマイアミの得点分布を見ていただきたい。

 レブロン30点(47分)、ウェイド21点(41分)、ボッシュ20点(41分)、チャルマーズ4点(28分)、ハスレム4点(11分)

以上がスターター、ベンチはバティア2点(31分)、トリュアフ0点(30分)、ミラー3点(29分)、J.アンソニー2点(7分)

ビッグスリーで71得点/86点である。チームFGは36/82(44%)であるが、ビッグスリーだけで29/61(48%)であり、その3人以外でトータル7/21(33%)という状況。

 確かにビッグスリーは脅威であるが、ここ終盤戦のマイアミを見ると接戦になればなるほどこの3人のシュート・得点ばかりに偏る傾向が顕著だ。プレイタイムも半端ない。

 

 

 

 一方のシカゴは、スターターが

 ブーザー19点(31分)、デン16点(43分)、ハミルトン7点(24分)、ノア5点(23分)、ローズ2点(25分)

 ベンチは、ギブソン11点(29分)、ワトソン16点(27分)、アシク0点(23分)、ブリュアー3点(20分)、コーバー17点(19分)、バトラー0点(1分)

 ベンチスタートして2桁得点が3人で44得点も挙げている。これが今シーズンブルズの高勝率を支えてるチーム力だ。特に、このゲームでは、コーバーの3Pt:5/6、ワトソンの3Pt:2/5、デンの3Pt:3/5は大きな勝因の1つであった。

得点だけではない。Rebはスターターが5人で24本、ベンチで計21本という数字、アシストはローズ8に対してベンチのワトソンが9といい仕事してる。

 もう現在のシカゴはローズのチームではない。ローズ一人で頑張り過ぎなくても戦えるチームになりつつある。この試合、ローズのFGが1/13と絶不調にみえるが、ケガあがりの調整ゲームとみればたいした問題でないように思う。

 

 

 

 しかし、プレイオフは短期決戦でありシーズンゲームとは別物であるから、各チーム接戦になる状況でエースの存在は欠かせない。

 ちょうど一週間後、マイアミでブルズVSヒートがある。イースタンカンファレンスファイナルの前哨戦となるのか、過酷な短縮シーズンの流れでアップセットの多いPOゲームとなるのか、まともな予想が困難な状況でもあるような気がする。

 

 

  


ブルズ、ニックスにやり返す~好調ボストン、ヒートに競り勝つ

2012年04月11日 | NBAバスケ

 

 ここ数日満開だった桜は、今日の天候でかなり散っている。桜の花びらがゆっくりとひらひらと舞い散る様は風情がある。

「そこはかとなく、いとあはれ」、「いとをかし」という枕草子(清少納言)、源氏物語に描写される日本固有四季の世界観をほんの少しであるが感じる季節である。

 本日のNBAゲームでは、次の2ゲームに注目していたニックスVSブルズ」と「ヒートVSセルティックス」予想を裏切らない白熱する好ゲームになった。

 

  

 

 一昨日、ニックスホームコートMSGでOTの末、ブルズらしからぬ大接戦を落とした復帰したばかりのエースD.ローズが公式発表では足首の痛みのためこのゲームを欠場した。試合前アップ写真からすると、大事をとってそんな深刻なものではないみたいだ。体を支える関節が炎症を起こすと、そこをかばおうと他の関節に余計に負荷がかかる。このシーズン通じて足首の痛むには悩まされてたみたいだ。

『 CHICAGO (AP) Bulls star Derrick Rose is missing Tuesday's game against the New York Knicks because of a sprained right ankle.Rose returned from a 12-game absence due to a groin problem for Sunday's overtime loss at New York and injured the ankle in the first half. He wound up finishing with 29 points, but shot only 8 of 26 and missed potential winning shots at the end of regulation and OT, as well as two free throws with the Bulls up by three with 19 seconds left in the fourth quarter.Tuesday's game was the 23rd he has missed because of a variety of ailments, including a turf toe injury and back spasms. Still, the Bulls lead the Eastern Conference and are eyeing a championship run. 』

 

 

ニューヨーク・ニックス(29勝28敗) 86-98 シカゴ・ブルズ(44勝14敗)

 

 一昨日やられたメロをどう封じるのかと見ていたが、ブルズディフェンスが、特にデンが40分もよく頑張った。簡単にシュート打たせない足元入るディフェンスで何本かドライブされてレイアップに持ち込まれたが、メロにパスを捌かせてシュート打つ本数が前回に比べて激減した。しかし、メロはスマートにプレイして29得点・5Astと要所でシュートを決めてきた。T.チャンドラーがRebにおいてニックスでは一人気を吐いて15Rebと健闘したもののチームトータルで33Reb(OffReb5)とブルズとはかなり差がついたことがブルズ一番の勝因。ブルズ51Reb(OffReb18)であり、デン10Reb、ノア9Reb、ブーザー8Reb、コーバー7Rebとチーム全員でよくRebを支配したなという印象であった。スリーポイントシュートの効果的な成功も大きかった。デン3/6、ハミルトン1/1、コーバー3/5の3人のスリーがいいところで決まってニックスにダメージを与えた。

 

 

 

 ハミルトンがスターターで20分ちょっとの出場にも関わらずオフェンスの核になってた。ガードのC.J.ワトソンがシュート不調であったが、この2人で12AstとゲームをTO少なく安定してメイクしてくれたことは収穫でもある。ローズ不在の20数ゲームを支えてきたガード陣が勝ちの結果を積み重ねて自信もってプレイしてるように感じる。ローズ最大の武器ぺネトレイトドライブがなくともモーション系オフェンスでスペースを生かしたカットイン、ポストプレイとの連携、広角に配置したフロアバランスがボールの回りや良いシュートに結びつく1対1をやりやすくしている。

 ローズは安心してみてくれてればいい。回復に専念して、PO1回戦で徐々にゲーム観を取り戻してくれればと思うのだけれど・・・

 やはりニックスは、この次のバックス戦がPO出場を大きく左右する大一番になった。

 

 

 

 

 マイアミ・ヒート(40勝16敗) 107-115 ボストン・セルティックス(33勝24敗)

 

 ヤフースポーツ(英語版)の見出しにレブロン写真とともに「Squeeze Play」とあった。「搾り出すハードプレイ」とでも訳せばぴったりだろうか。今シーズンのマイアミは特に、レブロン・ジェームスが得点はもちろんのこと、RebもAstもチーム一頑張ってる。今やNBAで誰もが認めるオールラウンダーでありスーパースターであるレブロンであるが、かなり疲労している。

 

 

 

 ひょっとして彼が頑張れば頑張るほど、チームメイトは彼に頼ってしまう構図が出来ていないだろうか?

 この試合、マイアミビッグスリーは、レブロン36点・ウェイド20点・ボッシュ13点の計69点。

一方のボストンビッグスリーは、ピアース27点・ガーネット24点・ロンド18点の計69点。偶然の一致なのだが、決定的に差が出たことがガードのAst数。ロンド15Astに対してウェイド5Ast。つまり、最近のロンドはゲームメイクやAstパスに磨きをかけ意識してることが、ピアース・ガーネットのみならずベンチ出場のアレンや他のメンバーに得点を増やしてる。そこに高確率になるチームFG%を生んでいるとみる。

 

 

 

ボストンFG:43/71(61%)、3Pt:9/14(64%)、FT:20/25(80%)

 

 こんなにシュート決められたらたまったもんじゃない。マイアミが調子悪いのではなく、ボストンのオフェンスが調子よすぎるのである。だから、OTでもないのに115点も取ってしまう。マイアミのお株奪うかのようなハイテンポなハイスコアーゲームを序盤から繰り広げ、最後まで常に先手取るゲーム展開を続けた感じである。

 

 シーズン終盤、イースタンで一番要注意なチームはセルティックスだと思う。

 

  

 

 

 

 


取り返しつかない最終盤小さなミス~運を味方につけたメロ爆発、ブルズVSニックス

2012年04月09日 | NBAバスケ

 

 拮抗した勝負では同じミスでも序盤より中盤、中盤より終盤、終盤の中でも最終盤にミスをしたほうが負けることが多い。

 もちろん、ミスの度合いにも様々あって小さなものから大きなものまであるが、相手ミスを見逃すことなく積極的にそこを攻めるだけの技術あることが大前提である。

 

 イースタンPO8位争い、9位バックスが連勝して昨日8位ニックスに0.5ゲーム差に迫ってきただけに、本日のブルズVSニックス戦を特に注目していた。おまけに股関節を痛めてほぼ1ヶ月近く休んでいたブルズエースD.ローズがスタメン復帰の初戦であったから固唾を呑んで見守った。

 

シカゴ・ブルズ(43勝14敗) 99-100 ニューヨーク・ニックス(29勝27敗) (OT:8-9)

 

 出だし1ピリは完全にニックスペースの19-31、2ピリにブルズ少し戻して26-22、前半を45-53の折り返し。

3ピリ30-19とローズ暴れてブルズ逆転、ブルズ3点リードで4ピリオドへ、残り20秒切ってブルズ3点リード、ローズがファウルをもらい2スロー、今シーズンヒート戦最終盤を彷彿させる2ショットミス。ニックス最後のオフェンスはメロがボールコントロールし右ウィングからアイソレーションに入る。3Ptライン1m後ろくらいから10秒残してクイックにスリーポイントショットを放つ。

 

 

 ディフェンスのT.ギブソンはほんのちょっと届かなかった。まさか10秒残して早めに遠い3Ptを打ってくるとは予想してなかったか・・・見事に同点シュート決まりOT(オーバータイム)へ突入。

 なんということだろうか、ローズは復帰戦を39分も出場してしまった。いくらオールスター級の選手でも本番ゲームを長く離れるとすぐには勘もどらないだろう。股関節をかばってか、普段であればバランスをそんなに崩さないドライブからのクラッチ系シュートで大きく体勢を崩したり、観客席にダイブしてしまいヒヤリとする場面が何度もあった。

 

 

 頭の意識と無意識、体(筋肉)の反応がほんの少しずれているような感覚を連想させた。頼むからローズ怪我再発させないでくれと祈るばかりである。やはり加減できない本能(サガ)が無意識のうちに優先してしまうのだろう。

 

 ニックスにとっては断崖絶壁の負けられぬゲーム、ブルズにとってはその種の切迫感のないゲーム。ただし、このままの順位だとPO1回戦はニックスVSブルズだからPOを考えると叩いておきたいゲームなんだろうけど・・・

 

『 現地時間8日(日)に行われたシカゴ・ブルズ対ニューヨーク・ニックス戦は、オーバータイムの末にニックスが100-99で勝利。43得点を記録したカーメロ・アンソニーは、今回の勝利がブルズに対して強烈なメッセージになったと試合後に語った。
現在イースタン・カンファレンス首位のブルズ、そしてプレイオフ最後の枠を複数のチームと争っているニックスがファーストラウンドで対戦する可能性は少なくはない。アンソニーは、「今日の試合はプレイオフさながらの緊張感だった。今のままレギュラーシーズンを終えれば、彼らと対戦することになるかもしれない。だからこそ絶対に勝ちたかったし、相手にメッセージを送れたと思うよ」とコメント。昨年2月にトレードでニックスに移籍後、最高得点を記録したアンソニーは、第4Q残り11.2秒に同点となる3P、そして第1オーバータイムでも残り8.2秒に逆転となる3Pを決め、チームを勝利に導いた。ニックスではアンソニーの他、イマン・シャンパートが15得点、タイソン・チャンドラーが8得点、16リバウンドを記録。ニックスは9位ミルウォーキー・バックスとのゲーム差を1.0と広げた。一方のブルズは、デリック・ローズが12試合ぶりに復帰。しかし試合勘が戻っていなかったのか、FG26本中8本(29得点)に加えて、終盤ではフリースローをミスするなど、まだまだ本調子にはほど遠い印象を残した。ローズは、「どのチームに負けるかは問題ではなくて、今の時期に負けること自体がタフなこと。でも相手は素晴らしいプレイをしていた。どんなに俺達がリードを奪っても決して諦めずに向かってきた」と語った。ローズは前半FG6本中1本と絶不調だったが、第3Qだけで14得点を記録。ブルズも第3Q終盤にリードを奪ったが、粘るニックスを相手に試合を通してターンオーバー20を記録するなど、ミスにより試合を壊した。トム・ティボドーHCは、「勝つにはシンプルで適切なことをしないといけない。ターンオーバーは許されない。シンプルに守って、ボールを速く回し、シュートかパスかの決断をスピーディーに行う。オープンな選手を探して、自分のスペースを作る。リバウンド、スペースを守ってプレイする。極めて簡単なことだ」とコメントした。 』

 

 

 

 OTでも残り9秒、2点ビハインドで4ピリと同様にロング3Ptシュートを成功させたメロ。MSGが二度も大爆発を起こす盛り上がりを見せた。ニックスはそれでもPOに向けてまだまだ明日なき戦いが続く。9位バックスは5割まで追い上げてきた。ゲーム差1はすぐにも入れ替わる位置であるからまだまだ混沌とした状況だ。

 ブルズは明後日ホームシカゴで再びNYと再戦、POのことを考えると今日のようなゲームはできないだろう。43点も取られたメロをチームでどう抑えるディフェンスをするのか、トムHCは煮えたぎってるだろう。もうシーズン序盤のメロではない。ニックスのオフェンスを完全にコントロールして心身ともに絶好調だ。

 76ersがボストンに敗れて、ここにきてつらすぎる4連敗。ゲーム差なしの7位ニックス、8位76ersとなった。

 

 6位オーランドは昨日何とか踏ん張って連敗を免れた。3位ペイサーズとは1ゲーム差、5位ホークスとは0.5ゲーム差なのだから、まだまだ本当にわからない。この混戦を抜け出して再び3位の位置に戻すことは、PO1回戦の相手がどこであろうが関係ない。残りゲームを十分勝ち越してチームの信頼関係と勢いを戻すことが何よりも大切なテーマだと思う。ヴァンガンディHCの心境を察すると自己を捨てるような普通では考えられぬ状況で指揮を執るわけだから、凄いな、何よりプロとしての使命なのかなと畏怖の念を感じてしまう。もう己の欲なんかすべて捨てて、プライドも恥も外聞もシャットアウトした状況で「命削ってるな」と思わざるを得ない。

 イースト、ウェストとも異なった激戦とドラマがまだまだ起こりそうで毎日目が離せない。

 

 

 


敵は己の中にあり~噂が噂を呼び自傷?ここにきてマジック5連敗

2012年04月06日 | NBAバスケ

 

 「火のないところに煙は立たぬ」(There is no smoke without fire.) 

 こんな格言を思わずにはいられない。噂が噂を呼び、疑心暗鬼が生まれる。選手とコーチの関係にとどまらず、選手同士でもどこかギクシャクした気の使い方が生じる。ささいなミスやうまくいかないことを相手のせいにする傾向が出てしまう。

 ひょっとすると本日のゲームで5連敗を喫したマジックは、そうでないことを願うがヴァンガンディHCとD.ハワードの関係が修復できぬところまで来ているのかもしれない。ニックス前HCとメロとの関係に似たようなことが起きてしまったのだろうか?

 いくらNBAスーパースター選手とはいえ、「シーズン途中にHCを換えてくれ」とフロント最高責任者に申し出ることがあるのだろうか?ほんとうに信じがたいことだ。

 推測や噂で話したくないが、クレイジーな状況に巻き込まれそうな選手やコーチ陣を思うと残念で仕方ない。

 

 

 

 D.ハワードは何が不満なのだろうか?

チームが勝てないこと? ヴァンガンディのコーチング? 

ほんとうのところは闇で「敵は己の中にあり」という印象を受ける。

 

ニュ-ヨーク・ニックス(28勝27敗) 96-80 オーランド・マジック(32勝23敗)

 

 ニックスは着実に序盤、中盤とリード広げたみたいだ。メロが19点(FG:6/16)・8Reb、チャンドラーが12点・12Reb、ベンチのJRスミスとT.ダグラスが各15点、合わせて9Rebとメロが20本以上バカスカシュート打たない方がニックスのオフェンスはうまく回る。メロがRebとAstを頑張ってるゲームは勝ちゲームに結びついている。

 

 

 今のニックスは、左からB.デイビス、T.チャンドラー、カーメロとこの3人が命運を握っている感じだ。しかし、ベンチが明るい。アウェイでこの1勝は大きい。このあと、シカゴとの連戦、当面最大のライバルバックスとの直接対決で貯金1を超えられるだろうか?

 

 

 

 

 

ボストン・セルティックス(30勝24敗) 86-93 シカゴ・ブルズ(43勝13敗)

 

 ルオル・デンが躍動してシュートリズムが復活した感じがする。派手な力強さでなく、堅実なクレバーなしなやかさを併せ持ったプレイが戻ってきた。デン26点、ノア17点・9Reb、ブーザー14Rebとやはりこの3人が各人の持ち場をこなした時のブルズは崩れない。前半はピアース中心のボストンを追いかける展開が続いたが・・・FG%や3Pt%はセルティックスより劣っているが、リバウンド数(特にオフェンスReb)で差がついて逆転に結びついた。R.ハミルトンが20分プレイできたことも大きい。

 ブルズの4月日程は、ゲーム消化数先行していたからあとちょうど10ゲーム、比較的楽な日程で組まれてる。来週の12日マイアミ戦頃にはローズ復帰できるのかなぁ・・・ローズ復帰だけが心配な要素だ。

 

 

 シカゴHCトムは、ちょっと神経質な感じもするがやり繰り上手である。NBAのコーチとしてはかなり細かい具体的な指示を出し続けるタイプのコーチだと思う。ブルズの選手皆が真剣に忠実に耳を傾ける姿勢が如実に伝わってくる。

 あと10試合、何が何でもヒートとのカンファレンス1位・2位対決に固執するのではなく、6勝4敗くらいの気持ちで無理させない集中したゲーム調整にしてもらいたいな。でも、手抜きせず勝ちにいくんだろうな・・・

 

 

 


春らしい陽気・花見頃~現地4/4激戦3Game、POレースに早くも変化

2012年04月05日 | NBAバスケ

 

 一昨日、嵐のような暴風から一転、今日は4月の春らしい陽気となった。桜の見ごろとなり週末は絶好のお花見でしょう。

今シーズンのNBAは、普段の1.5倍くらいのスピードで消化された感じがする。本日注目の3ゲームはやはり激戦であったみたいだ。

 

 

サンアントニオ・スパーズ(38勝14敗) 87-86 ボストン・セルティックス(30勝23敗)

 

 スパーズ嵐のような9連勝、圧倒的というよりしぶとく接戦ものにしての連勝。ゲームスタッツからは読み取りづらい強さを秘めたチームだ。ベテラン・中堅・若手がうまくかみ合ってポポビッチHCの老獪さが如何なく発揮されてるようだ。ずば抜けて得点獲る選手いなくて競り勝ってしまう。昨シーズン最終戦、主力ジノビリを無理させ怪我でPO失う経と験が教訓になってるのか・・・スパーズSGのD.グリーンが最多の14点、PGパーカー10点、PFダンカン10点とセルティックスのお株を奪うかのようなハーフコートバスケを制してる。OKC、LAL、LACの上位チームにとってはやっかいな相手だろう。ボストンは負けはしたが、4月最終盤は少し貯金を伸ばしそうな感じする。

 

 

 

 

 いちばん注目してたこのゲーム、激しいファウルあり一触即発の雰囲気でPOさながらのゲームだったみたいだ。

 

オクラホマシティー・サンダー(40勝14敗) 93-98 マイアミ・ヒート(39勝14敗)

 

 ヒート、ホーム17連勝と継続中。6連勝と絶好調に見えたサンダーがグリズにまさか競り負けこれで連敗になるとは、わからないものだ。お互い激しいディフェンス合戦でFG%低調の中、サンダーのアキレス腱TO(ターンオーバー)18をヒート(TO13)がうまく引き出したのか、スタッツからは3Ptシュートの差が結果的に勝敗を左右してるように見える。

 イースタンとウェスタンの1位・2位は、どちらも似た構図で入れ替わりがあるかもしれないし、そのままかもしれない。1位・2位の持つ意味はカンファレンスファイナルまでどっちが有利か不利かわからない状況だ。3位・4位、5位・6位のチームと7位・8位のチームが最後までもつれそうな状況だから・・・

試合は第2Q残り727秒にラッセル・ウェストブルックの3ポイントプレイで、サンダーが36-25とリード。サンダーは二桁リードを奪った試合はここまで322敗と圧倒しているだけに、この試合も325日にヒートを103-87と圧倒した試合と同じ展開になるかと思われだが、そこから流れが変わる。前半残り545秒にケンドリック・パーキンスがシュートブロックの際にウェイドの頭をはたき、テクニカルファウルとパーソナルファウルを取られる。サンダーのスコット・ブルックスHCは「何故パーキンスが両方のファウルを取られるのか」と怒り、ヒートのエリック・スポエストラHCは、「頭への接触がフレグラントファウルにならないのは何故か」と立腹。その12秒後、ウェストブルックのボールをウェイドがスティール。ボールが回ったジェイムスがダンクに飛びあがった所をウェストブルックに後ろから引っ張られてコートに落下し、再び険悪なムード。その結果、ウェストブルックにフレグラントファウル1がコールされ、勢いづいたヒートが、50-49と逆転して折り返す。後半に入っても両チームは熾烈な展開を続けるが、最終盤クリス・ボッシュがジャンパーを決めてヒートが96-93とリード。対するサンダーはそこまで18本のフリースローをすべて決めていたが、残り43.6秒、パーキンスがフリースローを2本とも痛恨のミス。ウェイドが最後フリースローを2本とも決めて、雪辱を果たした。ジェイムスはハーフタイムのインタビューで、「プレイオフのような試合だ。自分はラス(ウェストブルック)を知っている。あいつがダーティーなプレイヤーだとは思えない」と話した。敗れたサンダーではケビン・デュラントが30得点、ウェストブルックが28得点、ジェイムス・ハーデンが12得点を記録。ヒートを37%のシュート成功率に抑えたが、勝利はならなかった。』

 

 

 

LA.レーカーズ(35勝20敗) 113-108 LA.クリッパーズ(32勝22敗)

 

 注目のLA対決、レーカーズのバイナム、コービーの活躍でハイスコアゲームを制したみたいだ。最終盤コービーの勝負強さが続く。

『今シーズンの対戦成績を2勝1敗としたレイカーズはこの勝利により、クリッパーズと同率になった場合、プレイオフでのタイブレーカーをゲット。順位争いも優位に立った。ディビジョンを制する両者のいずれかが、恐らくオクラホマシティ・サンダーとサンアントニオ・スパーズに次ぎ、ウェスト3位の座を射止めると思われる。試合は、第4Q11点ビハインドで始めたクリッパーズが最初の8得点を挙げ、92-89と追い上げる。エリック・ブレッドソーの3ポイントで残り71秒に98-96と詰めたクリッパーズは、クリス・ポールのジャンパーで102-102の同点とし、残り330にはデアンドレ・ジョーダンのフックショットで、104-103と遂に逆転。だが、コービー・ブライアントのジャンパーですぐに逆転したレイカーズが得点を重ね、最後まで逃げ切った。ブライアントは「クリッパーズ派手なプレイをするだろうと予想できたが、我々は惑わされることなく冷静なプレイをしようと話し合った。向こうは多くの武器を持っているが、我々がリーグで対戦するトップチームと何ら変わらない。ファンがクリッパーズの後押しをするのは明らかで、クリッパーズベンチ陣も頑張った。だが我々は冷静さを保ち、ビッグなプレイを決めた」と、激戦の勝利を喜んだ。レイカーズではバイナムの他に、ブライアントが31得点、レイモン・セッションズが16得点を記録した。一方、敗れたクリッパーズでは、元レイカーズのカロン・バトラーが28得点を挙げたのを始め、6人が二桁得点を記録。クリス・ポールが22得点、16アシスト、ブレイク・グリフィンが15得点、14リバウンド、ジョーダンが11得点、13リバウンドを挙げ、ウェスト4位の座は守った。ポールは「精神的な勝利なんてない。向こうが勝った。それだけだ。我々はコービーに気を取られ過ぎ、コミュニケーションミスが多くあった。セッションズにレイアップを許し過ぎた」と、敗因を述べた。

 

 

 コービーはシーズン当初より体が引き締まって見える。シーズン序盤、本人もチームも苦しんだことがうそのようにチーム力と方向性がハッキリしてきたようだ。フィッシャーを放出してセッションズ獲得したことは大正解だったように感じる。

 

 

 イースタンとウェスタンで、(勝ち数)-(負け数)で順位並べると、

 

 ①ブルズ      +29

 ②ヒート      +25

 ③ペイサーズ   +12

 ④マジック     +10

 ⑤ホークス     +9

 ⑥セルティクス   +7

 ⑦76ers      +4

 ⑧ニックス      ±0

 ⑨バックス      -2

 イースタンでは、ペイサーズが勝ち星伸ばし、マジック、76ersが貯金はたいてる。3つのグループ争いになりつつある。

 Aグループ:ブルズ、ヒートの1位・2位争い

 Bグループ:ペイサーズからセルティクスまでの3位~6位争い

 Cグループ:76ersからバックスまでの7位・8位争い

 

 ①サンダー      +26

 ②スパーズ      +24

 ③レーカーズ     +15

 ④クリッパーズ    +10

 ⑤グリズリーズ     +7

 ⑥マーベリックス    +7

 ⑦ロケッツ        +4

 ⑧ナゲッツ        +4

 ⑨サンズ         +2

 ⑩ジャズ         +1

 ⑪ブレイザーズ     -3

 ⑫ティンバーウルブズ -6

 ウェスタンは4つの階層でグループ化争いになりそうだ。ブレイザーズとウルブズはどうやら脱落したとみていいだろう。

サンズがいつの間にか食い込んできた。

 Aグループ:サンダーとスパーズの1位・2位争い

 Bグループ:LALとLACの3位・4位争い

 Cグループ:グリズとマブスの5位・6位争い

 Dグループ:ロケッツからジャズまでの4チームによる7位・8位争い

 

 まだ10数ゲームあるからわからないが、なんとなくこの階層の中で順位が決定しそうな気がする。あとは、PO始まるまでの各チーム主力ケガ人の回復状況はとても大切な要素だ。

 

 

 


J.リン右膝半月板損傷~イースタン上位チームに異変

2012年04月03日 | NBAバスケ

 

 注目選手にどうしてこんなに怪我が多いのだろう?

17ゲームもの、およそ2か月もの短縮シーズンであるのに(あるから?)主力選手に怪我が多すぎるシーズンだ。

 ニックスのジェレミー・リンは今思うとどの写真にも右ひざにパットの入った分厚いサポーターをしてた。たぶん右膝半月板の痛みを抱えながらのプレイだったのだろう。ほんとうに残念な結果で悔やまれる。リンが彗星のごとく現れてニックスに激震を起こし、ニックスのプレイに劇的変化を及ぼしたことは間違えのない事実で、台風のように真夏の打ち上げ花火のように駆け抜けた20数ゲームはゲーム結果以上に世界に様々な波紋と問題提起をも巻き起こした。ルーキー同様な弱冠23歳のいちバスケットプレイヤーが世界的規模で社会現象にまでセンセーショナルになった原因が今では冷静にわかるような気がする。

 

 

 J.リン 2011-12シーズン 35ゲーム出場 1ゲーム平均 27分、FG:5/11(44.7)、6.1Ast、3.6TO、14.6得点

こんな数字では到底語れないほどの活躍だった。コーチ陣の誰より身をもってチームメイトにプロ意識をもたらした。指導者側へもリスクを恐れないで若手を登用する大事さを再認識させた感じがする。

 このあとニックスは明後日からの5ゲームがPO出場へ最大の試練だ。

 @Ind VSペーサーズ ⇒ @Orl VSマジック ⇒ @NY VSブルズ ⇒ @Chi VSブルズ ⇒ @Mil VSバックス

 ブルズもマジックも変調なだけに戦い方次第では、この5試合どうなるか予想の難しい好?ゲームに持ち込める可能性あるが・・・制限区域内でどれだけ頑張れるか、5連敗もあり得るし5連勝?も・・・2勝3敗が最低条件、3勝2敗で御の字だろうか。

 

 

 現地4月1日ゲームで、イースタン1位~3位までのブルズ・ヒート・マジックが揃って負けた。ともに負け方の内容が非常に悪い。

 

 

 

シカゴ・ブルズ(42勝12敗) 78ー92 オクラホマシティー・サンダー(40勝12敗)

 

マイアミ・ヒート(37勝14敗) 72-91 ボストン・セルティックス(30勝22敗)

 

デンバー・ナゲッツ(29勝24敗) 104-101 オーランド・マジック(32勝21敗)

 

 負けた3チームに共通した敗因がアウトサイドショットの不調。オフェンスにぺネトレイトやポストプレイが機能しなくてプレッシャーを受けたアウトサイドショットが落ちる。オフェンスリバウンドで繋ぐことも少なく速攻を喰らってしまう。

 サンダーはチームの特徴を生かした完ぺきな勝ち方、ブルズは今季一番のボコボコゲームになってしまった。

ブルズチームFGが30/90、3Ptが8/24、こんなにシュート打って78点とは・・・いかに単調な悪いシュートリズムが続いたか想像できる。片やサンダーチームFGは36/73、3Ptは4/9とアウトサイドショットに頼らずメリハリある効率良いオフェンスであろうことがスタッツから伝わってくる。

 

 

 セルティックスのロンドは優れたPGだと思うのだけれど、対戦相手によって活躍の波が大きいようだ。ヒート相手に16得点・11Reb・14Astのすごい活躍だ。ピアースとともにセルティクスがここにきてチーム力がMaxになりつつあるような気がする。

 マイアミは、ボッシュのFG2/11に象徴されるようにウェイドまでもショット不調に陥っては勝てない。イーストをリードし続けたブルズ、ヒートとも残りゲームでチームを立て直さないとPO1回戦敗退もあり得る今日のゲーム内容だ。

 

 デンバーは2ガードのアフロラ22点、ローソン25点と絶好調だ。2人の暴れたゲーム展開が目に浮かぶようだ。確率の高いシュートに持ち込むプレイ振りが。ナゲッツチームFGが40/72、3Ptが8/19と実に効果的に高確率だ。一方のマジックはFGが37/88、3Ptが8/32とセンターD.ハワードが欠場とはいえアウトサイド一辺倒のオフェンスでは接戦を勝ち抜けない。

 マジック、ブルズともに相手より17・16本も多くシュート放ちながら敗戦とは・・・POレース激戦のウェスタンにおいてナゲッツは実に貴重な勝ち星を挙げた。ナゲッツあとは下位チームに取りこぼししなければ抜け出せると思うのだけれど・・・

 

 最後にペーサーズが激戦を追いついてOT(延長戦)の末、大きな1勝を挙げた。

 

インディアナ・ペーサーズ(31勝21敗) 104-102 ヒューストン・ロケッツ(28勝25敗)

 

 逆にロケッツは痛すぎる敗戦だ。ウェスタン5位~10位あたりまでは猫の目のように変動しそうだ。

これで、イースタンは4位に、とうとうDIV.首位になったセルティックスが、3位マジックと5位ペーサーズがわずか0.5ゲーム差、6位ホークスと1.5ゲーム差と混沌レースになってきた。POのための調整だなんて言ってられない明日なき戦いに突入したように感じる。最終コーナーを曲がりあとは直線数百メートル勝負、鞭をどう入れるのか、入れないのか入れ続けるのか、1ゲームの勝敗が重みあるPO順位に影響を及ぼす。

 

 

 


D.Fish~LAL本拠地ステイプルセンターに見参、熾烈を極めるPOレース順位

2012年03月31日 | NBAバスケ

 

 アウェイチームの選手に「D FISH」という大きなプラカードを持ち上げての声援、デレック・フィッシャーという選手はやはりレイカーズファンから愛されていたんだなと思える古巣本拠地でのゲームになった。

 ウェストブルックがキラキラと少年の様なはにかむ笑顔でコービーとフィッシャー3人でのナイスフォト、サンダーブルーのユニフォームがまだやけに似合ってない違和感がある。なにをしゃべってるのだろうか?

 

 

オクラホマシティー・サンダー(39勝12敗) 102-93 ロサンゼルス・レーカーズ(31勝20敗)

 

 立ち上がりこそエンジンのかかり遅かったサンダーであったが、若さ溢れるサンダーの持ち味が後半さく裂したゲームになったみたいだ。

 サンダーの持ち味である速攻とオフェンスリバウンドが勝因になったと試合後、コービーも敗戦の弁を語っている。ハーフコートゲームでは、コービー・バイナムラインが機能したみたいだが、後半怒涛のランニングプレイにLALフロントラインはついていくのがしんどくなったのか・・・

 誰が見てもこのゲームMVPはウェストブルックでしょう。竹を割ったようなスパッとした彼のプレイ振りは、NBA広しといえどもそういない。外角シュートやドライブからのストップジャンプシュートが正確になり、ディフェンスからするとほんとうに厄介なプレイだ。あの身長で余裕ある強烈ダンク系シュートが打てるだけに彼のぺネトレイトを阻止したいディフェンスはどうしても下がり目になるだけに。

 サンダーの一番よいユニットは、 PGハーデン、SGウェストブルック、SFデュラント、PFイバカ、Cパーキンス でしょう。

プレイオフではこのユニットが長いプレイタイムになりそうだ。ここ5ゲームに見られるサンダーの機動力がPOでも発揮されれば、ウェスタンを制する可能性が一番高いと思う。あとはスパーズみたいなベテラン&若手の老獪な駆け引きうまいチームに勢いブレることなく戦えるかという点だけだと感じる。

 

 

 ジャック・ニコルソンのこんなに嬉しそうな顔は久しぶりだ。もう何十年LALを見守ってきたのだろう。凄いレイクファン代表だ。

 

 

 現地3月29日終了地点でのカンファレンス順位

【イースタン】

1位 *シカゴ・ブルズ        41-11  8-2(ラスト10ゲーム勝敗)

2位 *マイアミ・ヒート       36-13  6-4

3位 オーランド・マジック     32-19  6-4

4位 *フィラデルフィア76ers  28-22  5-5

5位 インディアナ・ペーサーズ  30-20  6-4

6位 アトランタ・ホークス      30-22  6-4

7位 ボストン・セルティックス   28-22  7-3

8位 ニューヨーク・ニックス    26-25  8-2

9位 ミルウォーキー・バックス   23-27  7-3

 

 さて、イースタン3つのディビジョンでセントラルとサウスイースト各1位(*印)はたぶんブルズとヒートで決まるでしょう。問題はアトランティックDIV.で、76ersとセルティックスが同率でそれに2.5ゲーム差でニックスが追い上げてきた。この3チームからDIV.1位が決まり3位か4位の枠に入るということ。3位のマジックまでは確定かと予想していたが、先日のニックス戦で大敗した結果を受けてペーサーズと負け数1差でわからなくなった。3位から8位までは負け数を考慮しても順位の変動があるかもしれない。9位バックスもラスト10ゲームで7勝3敗と頑張ってるだけに一縷の望みはあると思う。

 

【ウェスタン】

  1位 *オクラホマシティー・サンダー   39-12  7-3(ラスト10ゲーム勝敗)

  2位 *サンアントニオ・スパーズ      35-14  9-1

  3位 *LAレイカーズ            31-20  6-4

  4位 LAクリッパーズ              29-21  6-4

  5位 メンフィス・グリズリーズ        27-21  4-6

  6位 ダラス・マーベリックス         29-23  6-4

  7位 ユタ・ジャズ               27-24  7-3

  8位 ヒューストン・ロケッツ          27-24  5-5

  9位 デンバー・ナゲッツ            23-27  4-6

10位 フェニックス・サンズ          25-26  6-4

11位 ミネソタ・ティンバーウルブズ     25-27  4-6

12位 ポートランド・トレイルブレイザーズ 24-27  4-6

 

 3位・4位は同じパシフィックDIV.のLA対決、どちらがDIV.1位となるかまだまだわからない。それにしてもウェスタンは強烈なPOレースだ。残り15ゲーム前後でPO出場8チームのうち4チームが混沌としている。11位・12位のウルブズ、ブレイザーズまでを候補に挙げたい。ラスト10ゲームの負けゲームでも良い内容の惜敗があるからまだまだあきらめていないだろう。

 7位ジャズから12位ブレイザーズまでは負け数が3差だからほんとわからないと思う。この6チームは明日なき必死のゲームが続くのだろう。3位LALから6位マブスだって連敗したら即座に尻に火がつく状況だ。66試合目の最終戦でPO出場決着がつく可能性を秘めている。

 

 

 


R.シーズンいよいよ佳境~PO順位レース白熱、ニックスとブルズ戦況

2012年03月29日 | NBAバスケ

 

 チームは生き物のように成長と停滞・退化を繰り返す。

チームの大黒柱が1本欠けてどうなることか思いきや、何が作用したのか好転することもある。

 ついこの前、ニックスはけが人少なく駒が豊富だと書いていたら、PFアマレとPGリンが離脱。欠かせないスターター2人がいないにもかかわらず、セルフィッシュと揶揄されてたメロがチームの大黒柱になり、ルーキーのシャンパートがブレイクし、ベテランのB.デイビスがPGとして落ち着いたゲーム回しをする。5割到達して今日のマジック戦は厳しいだろうと思っていたら、これがチームの勢いというゲームで思い切りの良いシュートを次々決めてしまう。単に予想した通りにはいかないものだ。

 

 

 

 ちょっと怖いくらい気合の入ったB.デイビスの雄叫びだ。

 

オーランド・マジック(32勝19敗) 86-108 ニューヨーク・ニックス(26勝25敗)

 

 このゲーム、ニックスのFG:43/85(51%)、3Pt:12/34、Reb:49、TO:11(相手TO18)とものすごく積極的にシュートを打ち、Rebを拾ってることがわかるスタッツだ。メロがその中心で牽引してる様が伝わってくる。イースタン3位のマジック相手に2・3ピリオドでバンバン攻めてる感じがする。

 一昨日のイースタン8位・9位争いであったバックス戦がキーポイントになったと思う。結果、苦しいディフェンス勝負を接戦で乗り越えて当面の最大ライバルを蹴落とせたのが大きい。このゲームもメロが勝負強いオフェンスと12Rebで大車輪の働きとなった。新HCがうまくベンチメンバーを生かしている。

 

現地時間28日に行われたオーランド・マジック対ニューヨーク・ニックス戦は、第3Qに連続21得点の猛攻をかけたニックスが108-86でマジックを大破。ここ9戦で8勝目を記録したニックスは通算成績を2625敗とし、114日にオクラホマシティ・サンダーに敗れて65敗となって以来、初めて貯金1とした。ニックスでは、カーメロ・アンソニーが今シーズンほとんど見られなかったリズムを取り戻して25得点。イマン・シャンパートも25得点を記録した。また現在イースタン・カンファレンス8位のニックスは、9位のミルウォーキー・バックスを2.5ゲーム離し、アトランティック・ディビジョン首位のフィラデルフィア・セブンティシクサーズとボストン・セルティックスを2.5ゲーム差に追い上げた。ニックスではアマレ・スターダマイヤー(椎間板ヘルニア損傷)とジェレミー・リン(左膝損傷)が欠場。手術をしないで治療を続けているスターダマイヤーは、28日に2-4週間で復帰すると発表され、今シーズン末までには復帰が見込まれている。2人がいない状況でステップアップしなければならないことを踏まえたアンソニーが、2試合連続素晴らしいプレイを展開。右足の付け根を損傷しながらプレイだったが、マジックを大きく引き離した第3Qの猛攻を牽引し、「コーチが代わった現在、全員が使命を果たそうと頑張っている」と、笑顔を見せた。一方大敗したマジックではジャミーア・ネルソンが17得点、JJ・レディックが15得点を挙げたが、連勝は3でストップ。116日にニックスを102-93で下した試合で、7本の3ポイントを決めてキャリアハイの30得点を記録したライアン・アンダーソンは、この試合では4本しかシュートを打たず、4得点に終わった。マジックはこの試合前まで、対ニックス戦17試合で14勝していたが、この試合では完全に抑えられた。ニックスは314日に辞任したマイク・ダントーニHCに代わりマイク・ウッドソンHCが指揮を執って以来、1試合平均わずか86点しか許していない。7本のFG を打っただけで12得点、5リバウンドに終わったドワイト・ハワードは、「我々は優れたチームだが、その努力を毎晩しなくてはならない。こんな負け方は全員の不満がたまる」とコメントした。

 

 

 

 現地3月26日のゲームでは、イースタン1位ブルズ、2位ヒートともに完敗だった。

 

 

 デンバー・ナゲッツ(27勝23敗) 108-91 シカゴ・ブルズ(40勝11敗)

 

 ナゲッツのガード陣ローソンとアフラロに2人合わせて49点、FG:19/33、3Pt:5/9と速攻からズタズタにやられた感じ。

ナゲッツは、昨シーズンのメロといい今シーズンといい、チーム主力の大物をトレードで失っても立派に再建してるお手本のようなチームだろう。このジョージ・カールHCの手腕が大きいとみる。90年代シアトル・スーパーソニックスをファイナルまで育て上げたときは、もっとふっくらとしていたが痩せたね。G.ペイトンとS.ケンプが型破りな暴れかたをした強豪チームだった。

 

 

 

 T.ローソンというナゲッツのガード、速くてアグレッシブでいい選手だな。ローズとマッチアップしたスピードバトルをみたかった。

 ローズの怪我は思ったより深刻で、足の付け根、胴体と大腿骨を結ぶ三角状のつなぎ目が炎症をおこしてるのか・・・ローズのあの爆発的筋力による動きと高いところから着地しての衝撃を受け止める部分とで痛めても無理ないのだろう。

 しかし、チームはローズ抜きでほんとよくここまで戦いきってる。連敗を予想した今日もホークス相手にディフェンス勝負で挑みロースコア合戦をものにした。ローズ出てないブルズ見るのはせつない感じする。デンとルーカスの3Pt、ピボットマンブーザーのインサイドでの頑張りで41勝11敗というインクレディブルな成績を収めている。

 4月に入りいきなり@オクラホマVSサンダー、翌日ヒューストン、セルティックス戦を経て、8日@NYで10日@CHIでのニックス戦ダブルとPOを見据えた大事な勝負が控えている。ローズ全力でなくとも、途中ワンポイントでも出場できないかな・・・

 ローズは、いい加減に手抜きしてプレイするタイプでないから完治してからの方が良いのかも。あとシカゴは14ゲームしか残っていないから、どのチームもそうだけどPOに向けてのいろいろな調整が難しい局面にさしかかっている。

 

 

 


Final Exam?~ESPN見出しヒートVSサンダー

2012年03月27日 | NBAバスケ

 

 ESPNネット見出しに「Final Exam」とあった。2012ファイナル前哨戦とでも訳せばよいのだろうか?

 

マイアミ・ヒート(35勝12敗) 87-103 オクラホマシティー・サンダー(37勝12敗)

 

 サンダーという若きチームは、本当に底の測れない天井知らずのチームだ。下位のチームにコロッと競り負けることも稀にあれば、トップチームに圧勝したりする。

 このところチーム得点力の減少が気になっていたヒートと得点力の伸びてるサンダーのイースト2位VSウェスト1位対決は、そのままチーム状態を反映するゲーム内容になったようだ。チーム全体のゲームスタッツでサンダーの方が明らかに優位になった試合であるが、勝敗を分けた一番の原因は同じポジションであるレブロンVSデュラントのエース対決にあったと分析する。

 

 

 レブロンは40分もプレイしてFGが8/18、うち3Ptが0/3で17得点、Reb 3、Ast 7であった。一方のデュラントは42分プレイしてFGが11/20、うち3Ptが4/5で28得点、Reb 9、Ast 8でトリプルダブルに匹敵する活躍だった。この2人のマッチアップにおいてオフェンスもディフェンスも完全にKDが上回った。KDドライブにヒートセンターやボッシュのカバーを余儀なくされ、サンダーのセンターパーキンスやPFイバカがペイント内でうまい合わせのプレイが何度も成功した。レブロンがKDにドライブされるのを警戒して少し下がり目になるとアウトサイドシュートを確実に射抜く。速攻でもヒートのお株を奪うかのようなワンパスランニングシュートに持ち込み、ハイライト映像にあるKDアーリウープは勢いを象徴するプレイだった。

 

 SGハーデンをシックスマンで出場させて、スターターのセフォローシャより常に長いプレイ時間を与えるのもチームセカンドユニット事情によるものなのか、スターターとしてもっと長いプレイタイム与えたい選手だ。19得点、FGが6/7とすごいシューティング確率だ。もっとシュートを打たせたいSGだと思う。

 インサイド守備要のPFイバカはオールスター級PFとも十分マッチアップできるディフェンス力がある。このゲーム、ボッシュを18点(FG6/11)・Reb5に抑えTO5を誘発させている。イバカは19得点(FG8/10)・Reb10・TO1であるからいかにGoodJobしたかわかる。

 センターのK.パーキンスがこれだけ仕事した時のサンダーはかなり手ごわい。16点(FG8/11)と高確率である。

 PGのウェストブルックは13得点(FG4/16)とたぶん自身は不満なオフェンス結果だったろうが、貴重な6AstではKDやイバカ、パーキンスを生かすものだったから、こういうゲームメイクもチームが勝つためには意外と早道なんだと使いこなせるようになるとサンダーは安定するんだろうな・・・

 

 

『サンダーは、10日後の4月4日(水)にロードでヒートと再戦する予定となっている。一方のヒートでは、ドウェイン・ウェイドが22得点、クリス・ボッシュが18得点、レブロン・ジェイムスが17得点を記録したが、ビッグ3だけで合計15ターンオーバーとミスを連発した。ジェイムスは、「攻撃の最中にケアレスなターンオーバーが多過ぎた。試合を通してターンオーバーが多かったね」と、敗因を述べた。ウェイドは第4Q開始から3分ほどベンチで過ごし、コートに戻ってからは1本もショットを打たなかった。
試合後この点について質問されると、「オフェンスについてはコメントしたくない」とだけ語った。エリック・スポエストラHCは、「オールスターブレイク以降のロードゲームでは酷い試合が多い」、「我々にとって大事なことは、今のチームが更に上のレベルに到達出来るかということ。更に進化出来るかどうかは別としても、この3週間よりは安定した状態にしなければならない」とコメント。また「最高のプレイが出来ている瞬間は、どのチームと対戦しても負ける気がしないが、今はその状態には到達していない」と続けた。』

 

 ウェイドがオフェンスについてコメントしたくないと述べたところに、ヒート最大の弱点でありアキレス腱があるような気がする。チームオフェンスを機能させるための鍵は誰が握ってるのだろう?

 このチームはたぶん、プレイ面でHCの権限よりガードのウェイド、フォワードのレブロン2人がチーム全体のプレイ選択決定をしてるような感じがする。身体的にバスケット経験のない異色NBAヘッドコーチがこの2人をどこまでうまくコントロールできるのか、ヒート最大の課題であると思う。と同時に、ビッグスリー以外のメンバーをいかに積極的にプレイさせるのか、悩ましい問題だろう。

 

 2月のオールスター戦以降、3月成績は両チームとも似てる。

 3月はここまで、ヒート8勝5敗、サンダー9勝5敗。

 この後の対戦もPO出場可能性の高いチームが続く。

 ヒート:ペイサーズ⇒マーベリックス⇒ラプターズ⇒セルティックス⇒76ers⇒サンダー⇒グリズリーズ

 サンダー:ブレイザーズ⇒レイカーズブルズ⇒グリズリーズ⇒ヒートペイサーズ

 両チームともPOに向けて面白いカードが組まれている。

 

 

 

  


OKCデレック・フィッシャー参上~現選手会長まだまだ現役

2012年03月25日 | NBAバスケ

 

 NBA選手の移籍にはほんとうに多種様々なタイプがあり、水面下あの手この手で駆け引きと取引がおこなわれてる。

レギュラークラスの大物から、シックスマン的なベンチプレイヤー、控えの控え的な選手まで、チーム戦力事情とサラリーキャップとの内部葛藤を経て毎シーズン途中でさえ驚くようなトレードが成立してしまう。

 

 1996年ドラフト1巡目二十番台でLALからピックアップされて8年間レイカーズで活躍、3ピート達成 ⇒ 2004~2006 GSW ⇒ 1シーズンだけユタ・ジャズ ⇒ 2007~2012 再びレイカーズで2連覇に貢献 ⇒ 2012 OKCサンダー

 これまで数々のオールスター級選手がチャンピオンリングを1つも手にすることなく引退してるのに、何という強運の持ち主でしょう。6個目のリングを勝ち取る可能性の高いチームへ行ってしまった。

 

 

 年齢が37歳だから背番号#37というのも面白い(笑)フィッシャーの興奮してる様子が写真やインタビュー記事から伝わってくる。お髭男爵ハーデンもなんだかうれしそうだな。

 さっそく途中から19分もプレイタイムをもらって終盤にはゲームのだめ押しスリーを成功させたみたいだ。

 

 

 サンダーにとってこのトレードは、きっとプラスに作用すると予想。チームのワンポイントPGとして落ち着いたアクセントを入れてくれるはずだ。スターターPGのウェストブルックはよく指摘されるTO(ターンオーバー)なんて気にすることなく攻撃的オフェンスをやり続ければいい。TOというマイナス面より、K.デュラントとウェストブルックは様々なシュートに持っていく積極性の方がチームにとってはどれだけプラスになっていることか。この大エース2人を精神的なブレが少ないよう気配りしてあげられるだけの選手だと思う。長いキャリアの中では、しびれるような修羅場をたくさん経験してきてるし、POの戦い方・気の持ち方を熟知してるベテランだ。D.フィッシャー自身も凄くやりがいを感じてることでしょう。最後に一花咲かせるだけの環境に移籍できたことをなんとなく嬉しく思う。

 

 

 

 

 今日のウルブズとのゲーム、ダブルオーバータイムのこれまた凄い試合になったもんだ。

 

ミネソタ・ティンバーウルブズ(23勝26敗) 140-149 オクラホマシティー・サンダー(36勝12敗)

 

 リッキー・ルビオなきあとウルブズ頑張ってるんだけどほんの少し何か足りないゲームが続いてる。K.ラブ キャリアハイの51得点・14Reb・49分・3Pt 7/11と大暴れだったのだけれど。

 OKCのFGが60/113(53.1%)と素晴らしい。対するウルブズFGは49/100(36本スリー試投)とアウトサイドに偏りすぎたオフェンスだったみたいだが、14本ものスリー成功と粘りに粘ったみたいだ。サンダーは対戦相手によって、チームディフェンスでどこに焦点を当てるのか、特にどこを押さえに行くのか明確にしていくことで相手得点をもっと抑えられると思うのだが・・・

 

 中一日おいて、今度はマイアミ・ヒートをホームに迎えての対戦。フィッシャー獲りに失敗したヒートは、センター補強としてロニー・トュリアフを獲得した。さあどうなんでしょう?

 

 

『トュリアフは2005年ドラフト2巡目でロサンゼルス・レイカーズに指名されて入団した後、ゴールデンステイト・ウォリアーズ、ニューヨーク・ニックス、ワシントン・ウィザーズで合計7年間プレイしたが、今シーズンウィザーズで4試合プレイした時点で左手を骨折。ワシントン・ウィザーズ、デンバー・ナゲッツ、ロサンゼルス・クリッパーズが絡む三角トレードでナゲッツに移籍したが、今月早々解雇されていた。21日夜にヒートのチャリティイベントに参加したトュリアフは、「ヒートが自分に関心を持ってくれるなんて信じられない。バスケットボールを熟知し、あらゆる所で成功を収め、将来殿堂入りが確実な選手たちに囲まれるなんて本当に嬉しい。これまで他の人を楽にできるよう努めてきたことに誇りを持っているが、ここでもそうできるよう努力したい」と、笑顔を見せた。ヒートはここ数週間インサイドの補強を模索してきた。鍵となるディフェンダー、ジョエル・アンソニーは、今シーズン少なくとも10試合先発したセンターの中で、得点(3.2)はランキング37位、リバウンド(4.2)は36位。控えのセンター、デクスター・ピットマンとエディ・カリーは今シーズン32試合に出場し、62得点を記録するに留まっている。ヒートは得点ではリーグ3位につけており、オフェンスは問題ないが、ミケル・グラッドネスの10日間契約が今月早々切れたため、ロスター強化のためにディフェンダーを探していた。昨年夏、シェーン・バティエーの加入働きかけ、今回もトュリアフの加入を望んだというウェイドは、「ロニーの豊富なエネルギー、素晴らしい性格は、我々がプレイオフに進出するために必要。ヒートのシステムに合う選手だ。プレイオフに向けて体作りができれば、インサイドの大きな補強になると思う」と歓迎。ジェイムスも「彼の活力、熱意は我々のディフェンスにぴったりだ。加入してくれて嬉しい」と話した。』(NBA日本語ニュースより)

 

 ヒートの課題は、インサイドのRebとディフェンス力と言われてるみたいだけど、この頃のゲームではやけにロースコアが目立つ。得意の速攻に翳りある感じするが、ビッグスリー以外メンバーの積極性が重要だと思う。特にセンターとガードポジションの頑張りが・・・

 明後日のヒートVSサンダーは本当に楽しみなゲームだ。接戦の好ゲームを期待したい。

 

 

  


ニックス怒涛の4連勝~何に目覚めたのか?

2012年03月22日 | NBAバスケ

 

 チームスポーツではプロであれアマであれ、同じメンバーであるにもかかわらず何かのきっかけで大きく変化することがあるものだ。人や技術は変わらないのにどうしてこんなに良い方へと動き出したのだろうか?

 

 よく言われる「心・技・体」で、チームの『心』がこれ程までにニックスのプレイスタイルまでこの何日間で変えてしまうとは・・・

 6連敗後、辞任という公式発表であるが事実上のHC解任。ACから昇格したマイク・ウッドソン、確かな4連勝である。

 いったい何がニックスをこうも変えたのだろうか?

 

 

 とにかくコート上の選手、ベンチが明るい。この明るさが競り合いにおいても「チーム心」に余裕を生んでいるかのようである。

 戦術において明らかな変化を2つ読み取れる。

 1つ、個々のディフェンスとチームデェフェンスがアグレッシブになり、1試合通じての失点がこの4ゲームでは平均89失点であった。

 2つ、スターターの出場時間が少なくなり、ベンチメンバーを7人も使い切っている。この4ゲーム、スターターで20点以上挙げた選手がいない、20分台~多くて30分前半までの出場時間であった。

 以前見られたメロの無理な1on1は激減して、インサイドのKeyプレイヤーであるT.チャンドラーとアマレが得点とRebで良い結果を出し続けてる。リンが率先して得点を取りにいくのではなく、本来のPGとしての仕事に専念してる感がある。ディフェンスを頑張る意識は、ゲームの4ピリオドや終盤勝負どころでスティールや速攻が出て4ピリオドで相手より確実に良いオフェンスにも繋がっている。

 

 

 不思議なものだ。この一週間でチームの連帯感が急激に生まれ、プレイへの懸命さ、勝つための一丸さが素晴らしいゲーム運びとなり、誰がヒーローというわけでない。

 今日のゲームより、イースタン上位のペーサーズに対して連勝したゲーム内容に、たまたまの勝ちでないものを感じた。

このあと3月下旬は、

  76ers⇒ラプターズ⇒ピストンズ⇒バックス⇒マジック⇒ホークス⇒キャブス

とイースタン上位チームとの直接対決ゲームが続く。この7ゲームでもって、もし5勝2敗で乗り切るようなことがあると勝率5割超えである。確実にプレイオフが見えてくると思うのだが、そんなにすんなりいくほどNBAの世界はあまくもないだろう・・・

 

 

 主力の怪我に悩ませられるチームが多い中、ニックスの駒は豊富である。どこまでこの調子と成長を持続できるのか?

イースタンのブルズ、ヒート、マジック、ニックスは特に目の離せないチームであると思う。

 

 ウェスタンではちょっと異変が起きているというか、読めない(予想の外れる)勝ち負けのゲーム結果が起きているような感じがする。4位クリッパーズからマブス、グリズリーズ、ナゲッツ、ロケッツ、9位のジャズまでほんとうに紙一重の激戦が今後も続くのだろう。