昨シーズンのイースト王者、今シーズンもシーズン前は優勝候補筆頭のマイアミ・ヒートが王手かけながらも追い込まれてる。ボッシュ不在の影響がいろいろなことに顔出し、精神的に余裕ない切羽詰ったチーム状況のようである。
若くしてヒート初優勝に大貢献したウェイドの精神状態がおかしい。チームに間違って伝染してる感じである。
確かにバスケはルール上接触が許されない競技であるが、世界最高レベルに鍛え上げられたモンスター級選手たちに接触ないはずがない。激しいコンタクト、フィジカルに耐えうるため、どの選手もボディビルダーと見間違えるほど筋肉の鎧を身につけてる。その上で爆発的に走って飛ぶ凄いスピードも要求される。
イースタンセミファイナル2カードはGame4終えた地点でどちらも2勝2敗タイ、注目のGame5「ペイサーズVSヒート」昨日ヒートが取って王手かけたのだが荒れたゲーム内容になったみたいだ。フレグラントファウルの連発、その判定(レベル1or2)、出場停止を巡ってリーグ側から新たに裁定が下された。
『 現地時間22日に行われたインディアナ・ペイサーズ対マイアミ・ヒート第5戦でフレグラントファウルを犯したヒートのウドニス・ハスレムに対し、NBAは第6戦への出場停止処分を科した。また第5戦最終盤、ペイサーズのランス・スティーブンソンにフレグラントファウルを犯したヒートの控えセンター、デクスター・ピットマンに対し、3試合の出場停止処分を科したことも発表している。ペイサーズのタイラー・ハンズブローは、ヒートのドウェイン・ウェイドに対するファウルが同23日にフレグラントファウル2へ引き上げられたが、出場停止にはならなかった。もし第5戦でフレグラントファウル2とコールされれば、そのまま退場処分となるところ。ハンズブローはウェイドの頭をたたき、右目上に切り傷を負わせたが、その直後、ハスレムがハンズブローに対してフレグラントファウルを犯す。それは明らかにウェイドに対する報復と見られた。その結果、ハスレムは第6戦に出場できなくなったが、ハンズブローは出場できる見込みだ。だが、ペイサーズは第5戦で左足首を捻挫したダニー・グレンジャーが、第6戦を欠場する可能性がある。当のグレンジャーは「王手をかけられた試合だ。プレイしなくてはいけないと思っている」とコメントした。ヒートは第5戦を115-83で大勝し、3勝2敗と王手をかけている。その試合は3つのフレグラントファウルがコールされる荒れた展開となり、ペイサーズのチーム社長、ラリー・バード氏は地元紙に対して、第5戦のペイサーズは"ソフト"だったと嘆いた。グレンジャーは23日、「バード氏の発言に同意する。我々はソフトなプレイだった。色々やられたが、上手く対処できなかった」とコメンした。バード氏の発言に対し、今シーズンのMVP、ヒートのレブロン・ジェイムスは、「バード氏は、ただチームのテンションを上げようとしただけだ。彼はチームがソフトじゃないことを知っている。だがチームが王手をかけられ、崖っぷちに立たされている状況で、自分が何を言っているかは承知しているはずだ。だからこそ、バード氏が今季エグゼクティブ・オブ・ザ・イヤーに選出されたのだろう」と話した。また、ウェイドは「ファウルについて泣きごとを言っている場合ではない。第5戦で起きたことは気にしない。第6戦に向かって進むだけだ」と語った。 』(NBA日本語ニュースより)
イーストセミファイナルGame5 インディアナ・ペイサーズ(2勝) 83-115 マイアミ・ヒート(3勝)
やるかやられるかの戦いにおいて精神的にも肉体的にも少しでも気持ち引いたほうが負けである。百戦錬磨のウェイドとレブロンはそこのところの認識をよーくわかってる。だからフレグラントファウル級のプレイしていいというわけでない。
最初にやられたウェイドは怒るそぶりなく平然としていた。2ピリ始まってすぐ起こったペイサーズハンズブロウのフレグラントは明らかにウェイドのボールに対してハードファウルだった。ボールはたいた直後の勢いでウェイドの顔面に当たった。レフリーのフレグラント1コール(相手1ショット・相手ボール)は正しかったと見える。その後の報復フレグラントなければフレグラント2(相手1ショット・相手ボール・即刻退場処分)へ変更はなかったのではないか。
問題はその数分後ヒートハスレムと勝負がついた4ピリ終盤のヒートピットマンのフレグラントファウルである。この2つは映像を何回見てもボールへプレイしていない危険なプレイで明らかなフレグラントファウルである。相手めがけて故意にダメージ与える悪質なプレイである。
リーグ側の変更処分はカンセミファイナル終盤盛り上がり、勝敗にぎりぎり水を差さない妥当なものであると思う。勿論、被害大きかったペイサーズにしてみればこれでも怒り収まらないだろうし、ヒートにしてみても最初にやられたのはこちらだと思ってるかもしれない。「報復」という勘違いは時にとんでもない代償を払うことになる。一時のつまらない感情に流されて悔いるのは選手本人たちだ。ウェイドははなから問題にしていないことが発言からわかる。何というふてぶてしさであり、見方変えれば一流の勝負師かもしれない。勝つための前しか見てない。プロとして是非はいろいろあるだろうけど。
私の感想は、極限の大勝負に世間の常識とか価値観を差し込むのはやめてもらいたいと思うだけ。まして人としての倫理観問うような発言など論外だと思ってる。悪いことは悪いのだが、そこにはバスケの厳格なルールだけが裁きの基準であり、その基準の下で人類最高レベルのバスケが見たいと思うだけである。
ペイサーズこのチャンス生かして明日のホームGame6、シクサーズみたいに追いついてよ。ヒバートとウェストでインサイド制圧してリバウンド支配して勝ってもらいたい。グレンジャーの怪我(捻挫)確かに痛いがここまできたら総力戦でしょ。シーズン通りの全員バスケでヒートにバスケで仕返してくださいな。
もしGame7に突入することになれば、どちらも応援したい。
イーストセミファイナル Game6 ボストン・セルティックス(3勝) 75-82 フィラデルフィア・76ers(3勝)
シクサーズやったか!土壇場ホームで追いついた。ディフェンス粘り強くボストンFGを26/78(33%)に押さえきり勝っちゃったよ。こちらもシーズン通りの全員バスケで2桁得点5人。
イーストセミファイナル2カードの構図はそっくりだ。
『ビッグスリーVS全員バスケ』対決 どちらか1チームは全員バスケスタイル残ってもらいたい。