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バスケと人生の日々~陽のあたる場所へ

NBAと高校・大学・JBL・Wリーグバスケの話題中心に日々の雑感、バスケ戦術の記録、時に音楽・将棋について

NBAトレード後の現地3/16注目ゲーム~モンタ・エリスVSウォリアーズ

2012年03月17日 | NBAバスケ

 

 日本ではあり得ない光景である。シーズン途中数日前まで来ていたユニホーム相手に、ホームコートだったアリーナで元チームメイト達と戦うことになるとは・・・何という運命だろう。どことなく哀愁漂う後姿だ。

 モンタ・エリス 元GSウォリアーズのスーパーガード、俊敏性あり得点能力に優れた選手。トレードデッドラインぎりぎりで行われた大物トレードの1つ。

 ウォリアーズチームメイト、ヘッドコーチ、ファンはどんな心境でエリスを迎えたのだろうか?

 

 

 NBAのトレードはその選手の価値を認められることで成立し、トレード先のチームに必要性があるからという意味で名誉なことでもある。

 しかし、新チームに合流して数日、チーム戦術とか約束事、ナンバープレイ等どうやってすぐ実践ゲームに適応できるのだろうか?

 

ミルウォーキー・バックス(20勝24敗) 12098 ゴールデンステイト・ウォリアーズ(18勝23敗)

 

 ほとんどぶっつけ本番での公式ゲーム、エリスはもちろんスターターで39分も出場してる。元ホームのアウェイで18得点して古巣に圧勝した。ウォリアーズのマーク・ジャクソンHCは神妙な表情だ。

 これでバックスはニックスと共にカンファレンス同率8位タイ、PO出場目指して素晴らしい選手を獲得した。

 

 

 どの選手もそうだけど、移籍したばかりのユニホームには非常に違和感があり似合わない感じがする。

 

 

 現地3月16日ゲームであと5ゲーム注目カードがあった。

 インディアナ・ペイサーズ(25勝17敗) 100-115 ニューヨーク・ニックス(20勝24敗)

 マイアミ・ヒート(32勝11敗) 84-78 フィラデルフィア・76ers(25勝19敗)

 サンアントニオ・スパーズ(29勝13敗) 114-105 オクラホマシティー・サンダー(33勝11敗)

 ミネソタ・ティンバーウルブズ(22勝23敗) 92-97 ロサンゼルス・レイカーズ(28勝16敗)

 ポートランド・トレイルブレイザーズ(21勝23敗) 100-89 シカゴ・ブルズ(36勝10敗)

 

 イースタン4位~6位でしのぎ削ってるペイサーズ・76ers・ホークスはいずれもラスト10ゲームが5勝5敗のタイ。やや調子落としている感じがするが、セルティックスが7勝3敗で調子あげてるだけにこれからも毎ゲーム必死の戦いが続く。

 本日一番の好カードはスパーズVSサンダーのウェスタン1位・2位対決だろう。つい先日、サンダーはまさかの大逆転負けをロケッツに喰らってチームがどことなく不安定な最中にいる。スパーズはこのところ安定の兆しあり。とにかくPGのT.パーカーが老練な手綱さばきでスターター5人全員いい感じだ。どこからでも得点できる感じでサンダー相手に、

  パーカー25点・CのD.ブレア22点・D.グリーン21点・T.ダンカン16点・K.レナード15点と内・外でのバランス良い得点を挙げた。

 一方、サンダーは

  ウェストブルック36点・デュラント25点・ハーデン19点・イバカ12点で、その他のメンバーオフェンス得点が止まってる。まるでこの何試合かヒートのようにエース2人~3人でほとんど得点しその他は沈黙してるかのようなオフェンスパターン。ウェストブルックとデュラントのどちらか一方でも精神的バランスを失う時間帯があると他のメンバーでなかなか取り返せない状況が続いてる感じ。

 

 レイカーズは5連勝、ルビオの大怪我あったミネソタ戦に始まり接戦をものにして、またもやミネソタから勝利。ラスト10ゲーム8勝2敗といよいよ好調の波が来るのだろうか?大ベテランガードD.フィッシャーを放出して獲得したR.セッションズ効果が出るのだろうか?まだ未知数であるが、コービー・バイナム・ガソル・ワールドピースの布陣はやはり強力で重量級だ。

 

 最後に、ブルズは4ピリオド勝負となり、不安だったFG決定力の差が端的に出ての敗戦。今日もローズは足の付け根大事とってのお休み。あと1か月のゲーム日程はどのチームも詰まってる。1週間で4試合平均消化しなくてはならない。厳しい日程とコンディションとの戦いでもある。

 

 

 

 

 

 


ヒートを解雇されたブルズ男~対ヒート戦燃える、ニックスHC交代劇

2012年03月16日 | NBAバスケ

 

 マイアミ・ヒート(31勝11敗) 102-106 シカゴ・ブルズ(36勝9敗)

 

 「弱り目にたたり目」、ブルズのD.ローズは一昨日の試合後、記者へのインタビューでリーグ側に審判批判と受け取られ約210万円の罰金、怪我はなかったもののハイウェイで後ろから衝突される交通事故に巻き込まれ、本日のヒート戦は足の付け根痛みにより欠場とコート外でのことが話題になってしまう。

 ローズなきこのゲーム、予想もつかない展開と結末になった。いろいろな球団を渡り歩いた苦労人#15ジョン・ルーカスがとんでもない活躍を見せた。ヒートも解雇された履歴もあるそうだ。NBA日本語ニュースより

 

 

ブルズでは、控えのジョン・ルーカスが5本中3本の3ポイントを含む12本中9本のFGを成功させ24得点と奮起。ここ12戦で11勝を記録したブルズは、通算成績をリーグトップの369敗とし、イースト2位のヒートを3.5ゲーム差に離した。試合は、ブルズが第2Q34-19と突き放し、ハーフまでに11点のリードを奪う展開。第3Q終了時まで11点のリードをキープする。だがヒートはドウェイン・ウェイドが第4Q38得点中19得点を挙げる奮闘を見せて反撃。残り120にはウェイドのジャンパーで100-96と追い上げ、残り17.2秒には6点差とされるものの、ジェイムス・ジョーンズの3ポイントで残り10秒には102-99ブルズのカイル・コーバーがフリースロー2本を沈めた後、ジョーンズがまたも3ポイントを決め、残り6.8秒に104-102と追い上げる。だが、最後ルーカスがフリースロー2本をきっちり決め、追い上げるヒートを突き放した。ブルズでは、ローズがこれで今シーズン11試合目となる欠場。リチャード・ハミルトンもわずか15試合しかプレイしておらず、ルオル・デンもこの前の2試合を欠場。怪我人続出にもかかわらず、ブルズは勝ち続けている。ルーカスは「我々は兄弟のようだ。1人が倒れても、他が立ち上がる」と、勝利を喜んだ。ヒートのエリック・スポエストラHC活躍したブルズのルーカスについて、「我々はルーカスを良く知っている。ヒートは彼を解雇したチームの1つだ。何回解雇されたか知らないが、それでますますタフになったのだろう」と話した。

 

 

 ヒートのスコアリングに偏りがありすぎる。ウェイド36点、レブロン35点、ボッシュ12点・・・あとは6点、4点、3点、2点とシュート試投数自体が5本以下である。スタメンセンターJ.アンソニーは27分間、FG0/0でFT0/2の0点。なんなんだろう?

 最近のヒートは特にビッグスリー以外の得点が異常に低い。シュート打つこと自体少なすぎる。これではプレイに積極性が生まれるとは思えない。オールスター級のエースが3人もいることはすごいアドバンテージなのだが、周りがこの3人に任せ過ぎるオフェンスになってはないだろうか?チームリバウンドにもこの傾向が表れてる気がする。

 一方、主力にケガの多いブルズはエースがいなくても、皆で力を結集してRebも、シュートも、得点も、ディフェンスも積極的に頑張る。けが人続出で毎ゲーム綱渡りだと思ってるうちに、ベンチメンバーが「俺がやらねば」と勢いある、覚悟あるプレイが次々と生まれている。さすがのレブロン、ウェイドもこれには困ったなという顔をしている。

 

 

 しかし、シーズンゲームとプレイオフとの戦いは別物である。この短期決戦だけはよい意味でも悪い意味でも魔物が潜む戦いである。今のところブルズはのぼり調子であるみたいだが・・・

 デンの手首の状態はかなりよくないんだろう。シューティングFGが悪すぎる。3月残りはじっくり治療に専念してもらいたい。

 

 

 

 

 まさか、ニックス本日突然のヘッドコーチ交代劇、意外だった。

ダントーニHC辞任ニュースを聞いたとき家で昼寝をしていたと言うカーメロ・アンソニーは、試合後、「我々はすべての事を脇に置き、バスケットボールを楽しんだ。こんな風に楽しかったことは久しくなかった。勝つことができた」と喜んだ。ニックスでは、トレードを要求したことや、ダントーニHCと軋轢があったことを否定したアンソニーが12本中6本のFG を決めて16得点、シーズンハイタイの7アシストアマレ・スターダマイヤーが10本中8本のFG を成功させて17得点を記録。2人とも第4Qはベンチに下がり、ニックスは今シーズン最高得点をマークし、快勝した。ダントーニHCは当日辞任を決断し、オーナーや選手たちショックを受けた。しかしニックスは暫定HCに就任したマイク・ウッドソンのデビュー戦でパワフルなプレイを展開。JR・スミスが23得点、スティーブ・ノバックが20得点を挙げ、チーム全体でフランチャイズ記録にあと1本に迫るシーズンハイの3ポイント19本を成功させた。ウッドソン暫定HCは、「このようなことが起こった後、選手たちの目を見ると精神的にやらなければという気持ちが見て取れた。だから彼らにただ深呼吸をしてリラックスし、自分たちができるバスケットボールを楽しんでしろと言った。選手たちはそれに応えてくれたと思う」と話した。フェニックス・サンズ時代にもダントーニHCの下でプレイしたスターダマイヤーは、「コーチの辞任に驚いたが、これもビジネスだ。我々はプレイできる所を見せ、今日は良いプレイができた」とコメントしている。』

 本当のところは、メロとの確執というか、ダントーニHCがやりたいサンズ時代のラン&ガンオフェンスが機能しないチームに「メロ」トレードを球団最高責任者に直訴して始まったことらしい。具体的には、ネッツのデロンとトレードしてもらうように訴えかけたみたいだ。もともとダントーニはサイズより第一に走力を選手に求めるコーチで、徹底して走れる選手を起用したいバスケットスタイルだ。

 サンズ時代は、若きナッシュを始め走れる選手を育て上げられた。シーズン60勝以上を何年かあげてPO進出と大躍進したが、何度もスパーズに阻まれた。勝つためにディフェンシブなチームが多く出始めた頃、一石を投じるオフェンシブなチーム作りを頑として推し進めたのがダントーニのバスケ哲学であったらしい。人気選手がトレードされるか、監督が解任されるか、球団はメロを残したということだろう。

 大都市のお金持ち球団は何かと世間を騒がすことが多い。皮肉にもこのようなことで選手たちが伸び伸びとプレイして勝ち続けるとは思えないのだが・・・せっかくリンがブレイクして眼中になかったPOラインに届くかもと面白くなったのに・・・

 

 シーズン後半に新たなチームバスケットを作り出していけるのかな?

 

 選手はPO出場できるだけの素材十分あると思う。やはり、カギを握るのは「リン」ではなくて「メロ」なのだろうか・・・

 

 

 

 まぁとにかくよく見ていきましょう。

 

 

 


ニックス正念場~土壇場の6連敗

2012年03月13日 | NBAバスケ

 

 「くじ運も実力のうち」と言われることがある。また、「組合せの妙」と表現することもある。上手くことが運んだケースに用いられるのだろうが、その反対のこともあり得るだろう。

2月上旬から中旬にかけて、リンサニティ現象・リンクレディブル効果であれよあれよと7連勝5割復帰を果たした。このあと、

負け(NO)→勝ち(DAL)→負け(NJ)→勝ち(ATL)→負け(MIA)→勝ち(CLE)→6連敗(BOS・DAL・SAS・MIL・PHI・CHI)

 12月 2勝2敗  1月 6勝11敗(6連敗を含む)  2月 10勝5敗(7連勝を含む)  3月 0勝6敗 である。

しかしながら、1月の6連敗とはゲーム内容が全然違う。ゲーム内容的には3勝3敗でもおかしくないように思えた。

 ではどうして6連敗になってしまったのか?

競り合い、接戦に負けた原因が必ずどこかにあるはずである。今日のブルズ戦でその原因の1つが明らかに見つけられた。

 まずは昨日の76ers戦から。

 

 

76ers(25勝17敗) 106-94 ニューヨーク・ニックス(18勝23敗)

 

 前半は互角の展開で2点差、第3ピリオド一気に持っていかれた。ゲームスタッツを見る限りは76ersのスリーを含むシュート力と速攻にやられた感じがするが・・・今日のブルズ戦をPlay-By-Playゲームチャンネルで見て気が付いたことがあった。

 ニックスフロント陣センターT.チャンドラーPFアマレSFカーメロのリバウンド数、特にオフェンスRebに注目していただきたい。

 このゲームでは、この3人の順でReb数が(12)そのうちOff.Reb数が(2,である。

 今日のブルズ戦は、Reb数が(10)そのうちOff.Reb数が(である。

特に、PFのアマレが主力選手で十分なプレイ時間ありながらRebに関わっていないことがオフェンスの粘り強さを欠く結果に直結している。おそらく、ニックスで一番Off.Rebを稼いでいるのは#7メロであるだろう。彼は1on1だけでなくボールに対する執着心や勝負に対する嗅覚がニックス全選手の中でもっとも優れていると感じる。

 

 

 どんなに内容のいい勝負をしてもプロである限り勝たなければ意味がない。まして、連敗はきついし長く続くともの凄くこたえる。

希望の光放ったリンでさえ自信を失いかけてしまう。チーム自体が意気消沈する雰囲気になることが怖い。そんなことをメロが試合後、インタビューを受けた取材映像で語っていた。自信を失うことなく明日のブルズ戦に臨みたいと。

 5連敗直後のニックスが綱渡りのブルズにどう挑んでくるのか、リンVSローズのPGゲームコントロールはどうなるのか?

非常に興味あるスリリングなゲームになった。

 

 

ニューヨーク・ニックス(18勝24敗) 99-104 シカゴ・ブルズ(35勝9敗)

 

 ゲーム最終盤残り2分切るまで勝利がどちらに転ぶのかわからないシーソーゲームになった。

前半、やたらとブルズファウルによるニックスフリースローが多かった。テクニカルファウル?いったい誰のテクニカルなんだ?と映像のないリアルタイムPlay-By-Playチャンネルから想像していた。レイアップ系シュートやダンクシュートの多いアップテンポなゲーム。コート図のシュートチャートに○(ショット成功)や×(ショットミス)が描かれていき誰がどんな状況でシュート打ったのかイメージしながらの観戦?は意外に面白いものであった。お互いシュートブロックも多い展開で、各ピリオドごとの○と×は一目瞭然でブルズの方が多い。つまり、オフェンスリバウンドを圧倒的に取って繰り返しシュート打ってることが視覚的に伝わってきた。ゲーム終了後のスタッツを見なくても、このゲームFG%、フリースロー成功本数の高いニックスが敗けてブルズがなぜ勝てたのかわかるものであった。

 ニックスFG:37/80 FT:22/31 Reb:38(Off 9)

 ブルズ FG:40/93 FT:19/28 Reb:56(Off 22)

 これだけOffRebの本数(13本)が違い、シュート試投数13本も違うとゲームをものにできない。それでもニックスは接戦になるだけのゲームコントロールと試合運びを辛抱強く終盤まで粘った。最後の最後までタイムアウトを取り、メロがスリーを決め諦めなかったことにニックスの成長と試合内容の良さを感じた。

 

 

 ブルズセンターのノアとベンチ控えのピボットマン#22T.ギブソンがRebとインサイドプレイにおいて素晴らしい仕事を果たしてくれた。骨が軋むようなゴミ拾いを少しも嫌がることなく誰よりも積極的に実行してくれる選手がいることが隠れたブルズの強みである。結果からではなく、ほんとうに「Rebを制するチームはGameをも制する」という試合になった。

 

 

 これでニックスとバックスがお互い18勝24敗でピタリと並んでイースタン8位である。0.5差で16勝23敗といつのまにかキャブスが追い上げてきた。

 

 ニックスほんとうに正念場だよ。

 

 

 


R.ルビオ大怪我~ニックス・ブルズ記録(現地3/4~11)

2012年03月11日 | NBAバスケ

 

 現地3月9日ウルブズホームコート、ゲーム最終盤残り20数秒、レイカーズ101点ー102点ウルブズリードの局面、コービーがサイドライン近く左ウィングでアイソレーションに入ろうとした瞬間、ミドルレーンにいたルビオはコービーへダブルチームトラップにいった。コービーの足もとに入る最後のステップが歩幅大きく、コービーはさあ来たかとばかりに即座にミドルレーンへドライブ。ルビオは左足を引くことができず当然ブロッキングファウルの接触をした。スロー再生を見る限り、コービーと接触する前に体重が左足に乗り上半身はコービーのドライブ方向へ、足はそのまま、ひざに捻りが入ったように見えた。

 

 左膝前十字靭帯断裂。前十字靭帯とは太ももの骨とすねの骨を結ぶ強靭な紐で、関節を安定に保つ支持機構である。バスケットボール選手では圧倒的に女子選手に多い怪我である。おそらく男子は負荷が強くてもそれを支える膝周辺の筋肉が強いため靭帯を支える割合が高いのかもしれない。医学的には未だ核心不明だそうである。手術して靭帯をくっつけた場合はある程度の復帰まで最低でも6か月~8か月くらいの時間を要する。

 

 

 

 ミネソタは5割到達してPO進出ラインが見えたばかりの矢先、ルビオの代役はいない。ほんとうに残念な出来事だった。

残りのメンバー全員で頑張るしかない。昨シーズン最下位の成績からすると大躍進したのだけれど、ルビオがPGとしてNBAで十分やっていける感じがしてただけに残念だ。

 

 

 

 

ニューヨーク・ニックス(18勝22敗) 114-119 ミルウォーキー・バックス(16勝24敗)

 

 リン:41分・20点・FG8/14、アマレ:37分・27点・FG11/15、メロ:37分・22点・FG7/17、フィールズ:37分・18点・FG9/12 とスターター4人はいい感じなのだが・・・OTでないのにハイスコアすぎる。チームディフェンスに問題あるのか?

 ニューヨーク・ニックスは現地3月4日のセルティックス戦から昨日のバックス戦の厳しいロード4連発、4連敗という結果に終わった。第3ピリオドもしくは最終盤までいい勝負してるのだが、紙一重のなにか足りない。J.リンは頑張り続けてるが、対戦相手から厳しいマークにあい対策を立てられてる感じがする。リンもニックスもこの後の5ゲームさらに厳しい相手が続く。

 

 

これでイースタン8位ニックスと9位バックスの差は2ゲーム、調子あげてきた10位キャブスとも2ゲーム差。イースタンPO8位争いはウェスタン同様熾烈を極めそうだ。

 

 

 

 

 ユタ・ジャズ(19勝21敗) 97-111 シカゴ・ブルズ(34勝9敗)

 

 このゲーム、シカゴはほぼ8人で戦っている。けが人だらけで本来のスターターはローズとブーザーだけ。よくこんな状態で好調ジャズに勝ったものだ・・・まだまだ綱渡りが続きそうだ。

 ベンチの3ポイントシューター#26「コーバー」がスタメン39分・キャリアハイ26点(3Pt:6/11)と大活躍、コーバーのボールミートからショットリリースまでかかる動作が超高速でよく正確なショットできるものだと感心する。ブーザーも風邪で休みノアの穴を埋める41分・27点の活躍。ローズは縦横無尽に強烈なスピードボール運びでこの2人を生かし切った。

 一昨日のマジック戦でチーム全体がショット不調に陥り競り負けただけに心配していたのだが、ローズが意識的に高速ドリブルでジャズディフェンスを切り裂いて楽なシュートセレクションを作り出したナイスゲームであったと思う。

 

 さて、来週ブルズはホーム4連戦であるが超重要なゲームである。ノアと誰が復帰できるのだろうか?

 

 現地12日 対ニックス  14日 対ヒート  16日 対ブレイザーズ  17日 対76ers

 

 

  


NBAヒールとヒーロー~現地3/4は面白すぎるゲームで気絶するほど悩ましい

2012年03月06日 | NBAバスケ

 

 現地3月4日Sunday、ちょうどオールスターゲームから一週間、鼻を折られたコービーのホームコートでレイカーズVSヒートの対戦があった。お祭りであるにもかかわらずケガをさせてしまったウェイドはこの一週間批判の的にさらされただろう。

 どうもアメリカ人はこういうシチュエーションが大好きだ。ヒールとヒーローの関係が。ヒーローだけ、もしくはヒールだけではドラマは生まれないのである。ウェイドは格好のヒール扱いをされ、結果的にはコービーが完全ヒーローになるストーリーがゲームで素晴らしく実現してしまい、ステイプルズセンターはとんでもない盛り上がりをみせたみたいだ。大ブーイングと拍手喝采の大声援とが入り混じりゲーム的にもレイカーズに刺激をもたらすゲームになったのではないだろうか。

 

マイアミ・ヒート(28勝9敗) 83-93 ロサンゼルス・レイカーズ(23勝14敗)

 

 コービー33得点、ウェイド16点で6ファウル退場と明暗が分かれた。何もウェイドは遠慮したわけではないだろう。精神的にどこかいつもと違ったことが作用したのかもしれない。この一週間の重圧を跳ね返そうと無理なプレイ(ディフェンス)に力は入り過ぎたのでは?・・・とみる。ゲームのハイライト映像を見たが、明らかにファウルをしている。ゲーム後、審判のコールについて尋ねられてなんともかわすような発言をしている。

『一方のヒートでは、レブロン・ジェイムスが25得点、13リバウンド、7アシスト、ウェイドが16得点を記録。会場から大ブーイングで出迎えられたウェイドは、第4Q途中にファウルアウトとなった。
「滅多にファウルアウトにはならないけれどね」とウェイド。「でもレフェリーのジャッジについては何も言わない。罰金処分を受けたくはないから」と語った。
クリス・ボッシュは3日(土)に祖母の葬儀に参列したために欠場。ジェイムスはボッシュ不在の影響について、「クリスはチームにとって大きな存在。でも試合に出場している選手がステップアップしないと。ジャズ戦では勝機もあったけれど、今日のケースでは話が変わってくる。相手はホームで17勝2敗を記録しているし、本当に良いチームだね。全力を尽くして負けたわけだから、一応の満足感はある」と、試合を振り返った。』

 

 

 優れた選手ほどゲーム中のファウル判定の真偽はわかってるものだ。ウェイドはおそらく致しかたなしと思ってるだろう。レブロンは素直にこのゲームの敗戦よりコービー・ウェイド問題が周りに対して、特にレイカーズファンに対して一応の決着ついたと満足しているのかもしれない。

 ハイライト映像を見る限りでは、レイカーズのP.ガソルがやけにハッスルしてたな~。チームメイトがレブロンにいちゃもんつけられそうになった瞬間、レブロンを突き飛ばして吠えてたからね。一触即発戦いの気合はいっていい感じだ。レイカーズはコービー以外のガソル、バイナム、ワールドピースがこんな雰囲気だと必ず勝ち星を延ばすチームだと思う。あとはコービー以外のガード陣だ。

 

 

 

 

 

 ニューヨーク・ニックス(18勝19敗) 111-115 ボストン・セルティックス(19勝17敗)

 

 イースタン7位・8位の争いで、リンがハーバード学生時代をすごした伝統的アカデミックな街ボストンでのゲーム。どうしてこのゲームだけハイライト映像が普通の2倍近く4分も流れるのか?リン効果とOT(延長戦)とセルティックスのPGロンドがトリプルダブルという凄い結果を達成したことが相まって見所満載の試合だったからであろう。

 ニックスは今季一番内容いいゲームしたかも。シーズン序盤からするとチームオフェンスが格段よく機能している。インサイド・アウトサイドのバランスよくいい合わせのプレイが目に付いた。カーメロの1対1から合わせのパスがさばかれてナイスシュートだったり、アマレがゴールへカットしたあわせであったり、ディナイディフェンスからのパスカットであったり随所によいチームプレイが展開されていた。

 

 

 しかし、このゲームの主役はJ.リンの存在に触発されたR.ロンドになった。変なトレード噂話に載せられたことも発奮した材料であったかもしれない。リンはおそらくディフェンスフットワークに優れた相手PGとマッチアップするとゲームメイクに苦労する側面がある。それでも毎試合成長する部分を感じて、チームの変貌とともにニックスは本当に見ごたえのあるチームだ。

 ニックスの速いゲームテンポに合わせるかのようにセルティックスが普段のゲームよりアップテンポにロンドが見事コントロールした。ロンド:18得点・20Ast・17Reb、ピアース34得点と点取り屋の本領発揮。ロンドは相手ディフェンスをおちょくるかのようなパスフェイク、シュートフェイク、ドライブ、Rebへの飛び込み・・・楽しそうに躍動してたな。

 5割ラインを超えるというのは大変なことなのだな・・・

 

 

 

 

シカゴ・ブルズ(31勝8敗) 96-91 フィラデルフィア・76ers(22勝16敗)

 こういうゲームは心臓に悪い。ブルズはどうも76ersみたいなチームに相性が悪い感じがする。ローズが覚悟を決めてこれほど暴れなかったら競り負けてたゲームに見える。ローズの無茶頑張りとノアのReb、3ポイントシュートを除くと76ersの方がゲームを安定して運んでいる。ローズは2月上旬初戦フィラデルフィアでの敗戦がよほど悔しい記憶であったのだろうか・・・

 

 

 
 76ersのダグ・コリンズHC、こんな写真見つけてヒートGMパット・ライリー以上にまたもや驚いてしまった。

 

 

 NBAを見始めた頃、若きジョーダンいるブルズHCであった。かの有名なフィル・ジャクソンはAC(アシスタントコーチ)だったからね。長髪で陽気な若きHCであったから・・・ものすごく変わった。

 みんな髪が短く少なくなり、おじいちゃんになっていくんだな。自分も。「えっ!もうなってるって!!」誰だ?そんなこと言うのは・・・76ersのゲームを近い将来フルで見る楽しみがまた一つ増えた。

 

 

 


ヒート、サンダー敗れる~共通項を探る

2012年03月04日 | NBAバスケ

 

 オールスターウィークエンドから一週間、後半戦どこか風向きが変わってきた。

 昨日9連勝中のヒートがユタ・ジャズのホームで1点差負け、本日7連勝中のサンダーがアトランタ・ホークスのホームで競り負けた。

 アウェイとはいえ、どうして敗けたんだろうか?素直に探ってみたい。

 

 マイアミ・ヒート(28勝8敗) 98-99 ユタ・ジャズ(17勝18敗)

 

1ピリ 26-27  2ピリ 18-30  3ピリ 27-21  4ピリ 27-21

 ヒートスターター:ガードD.WadeとM.Chalmers、センターJ.Anthony、フォワードL.JamesとS.Battier

 ジャズスターター:ガードG.HaywardとD.Harris、センターA.Jefferson、フォワードJ.HowardとP.Millsap

 

 マイアミはビッグスリーの一人C.ボッシュ(PF)がこのゲームまで2試合出場できないことがわかっていた。代わりに出場したS.Battierは32分、FGはすべて3Ptによる6/7で18得点と活躍した。レブロンはいつも以上に、44分・10Reb・35得点、ウェイドも36分・31得点である。3人で84得点もしてどうして敗けるのか?

 残り出場した6人で14得点(4点2人、3点、2点、1点、0点)しか取れていない。ウェイドは試合後、次のようなコメントをしてる。

『今のチームは全員が自信に満ちている。誰1人として試合に集中していなかった選手はいない。チームには攻守に貢献出来る選手が揃っているし、どんな状況になっても持ち直せる自信がある。特にロードゲームではね、逆転するチャンスはあったけれどね。ただ、終盤は自分達のやりたいようになかなか実行出来なかった。』

 ちょっと無理したコメントじゃないかな。ヒート9人の選手得点、貢献度を見るととてもそんな風に思えないのだが・・・

 

 ヒートが敗れたゲームの特徴には、次の3つの共通項があるように思われる。

  ① チームとしてのトータルリバウンドが相手より10前後以上少ない。

  ② ペイント内の得点が意外に取れていなく、速攻による得点が一桁である。

  ③ 二桁得点が3人以下である。

 このゲーム、①はヒート32本対ジャズ50本とジャズが18本も多くRebを獲得している。

 ②は、ペイント内得点:ヒート38点対ジャズ52点速攻による得点:ヒート7点対ジャズ10点

 ③は、ヒート3人(ジャズ6人)と当てはまる。

 チームFG試投数をみれば、いかにジャズがセカンドチャンスものにしたかわかる。

 ヒートFG:37本成功/75本試投(49.3%)、ジャズFG:38本成功/90本試投(42.2%)

 その内、3Ptは、ヒート:8/17(47.1%)、ジャズ:3/10(30.0%)だからヒートの方がシューティングアベレージは全然いい。

 TO(ターンオーバー)はお互い少なく11個と同じ、Stl(スティール)も9本:8本と遜色ない。

 あと少し差がついたところは、FT(フリースロー)でジャズが勝負所で効果的にFTをもらっていた。

 FTは、ヒート:16/22(72.7%)、ジャズ:20/27(74.1%)

 

『ヒートは第4Q残り26秒に、レブロン・ジェイムスが試合の行方をほぼ決めるジャンパーを沈めて97-94とすると、その12秒後にはドウェイン・ウェイドがフリースロー1本(2本中)を沈めて98-96とした。ハリスの3Pプレイで逆転された後、ラストショットを託されたはずのジェイムスは、ジョッシュ・ハワードとポール・ミルサップからダブルチームをされ、オープン状態だったウドニス・ハスレムにパス。ハスレムは惜しくもショットを外し、ジャズの勝利が確定した。ジェイムスは、「色々と批判されることはわかっている。でも、俺は勝つために最適と思える判断をしたまで。誰よりも勝ちたいのは俺だったからね」とコメント。』

 2分30秒くらいのゲームハイライト映像には、最後のレブロン⇒ハスレムへのパスとともに、オールスターゲームでの同様なラストシーンが映し出された。残り4秒しかないのに、ダブルチームというのはそうなりかけてただけで決してシュートが打てない状況ではないように見えたが・・・

 最後の最後、このあたりに猛獣レブロンの数少ない精神性の弱さを垣間見た感じがする。これはひょっとするとヒートというチームがチャンピオンになるために抱えてる大きな問題かもしれない。

 

 

 

 

 

オクラホマシティ・サンダー(29勝8敗) 90-97 アトランタ・ホークス(22勝15敗)

 

1ピリ 24-27  2ピリ 23-26  3ピリ 28-23  4ピリ 15-21

 サンダースターター:ガードR.WestbrookとD.Cook、センターK.Perkins、フォワードK.DurantとS.Ibaka

 ホークススターター:ガードJ.TeagueとK.Hinrich、センターZ.Pachulia、フォワードJ.SmithとM.Williams

 

 サンダーという若い爆発力あるチームは、いまのNBAではとても魅力的なチームだ。過去に似たようなチームを探すのが難しい。オールスターゲームでも大活躍したK.デュラントとR.ウェストブルックはよく走るし、よく攻めて素晴らしいゴールハンターである。しかし、時としてこの2人の歯車が少し狂うとチーム全体がすべて狂いはじめてしまう傾向が出る。勝ったゲームの中でも、突然としてロースコアになるピリオドがある。

 サンダーは次の点でヒートと似た傾向がある。

 ① 基本的にアウトサイド中心のオフェンスチームで、速攻からの得点やアーリーオフェンスを仕掛ける傾向が強い

 ② ペイント内での得点が少なく、3ポイントシュート不調なときは苦しいゲーム展開になる

 ③ TO(ターンオーバー)が多く、TOからの失点が数少ない負けゲームになる要因である

 ①と②は結局、言い方を変えただけで同じことである。要するにサンダーのチームカラーは、ハーフコートで特にチームディフェンスを粘り強く頑張って、確実なハーフコートオフェンスをインサイドのピボットマンを活用するところから始めるバスケの原理・原則から離れた特徴を持っている。シーズン序盤、2ゲームほどフルでサンダーのゲームを見たが、いわゆるゲームを作る(コントロールする)PGが不在とおもえるようなチームで、ガードのウェストブルックとフォワードのデュラントのどちらかがオフェンスの在り方を瞬時にフリーランスに決めてしまう感じがする。それだけこの2人が才能あふれる選手だから、型にはまるオフェンスよりこの2人の感性に任せたバスケの方がチームもさらに伸びる可能性あると思う。ウェストブルックは、SGとして自由にやらせるともっと生きるかもしれないと思うほどだ。しかしそれではチームにPGできる主力選手いないだけにPGという役割をウェストブルックが担うしかないのだろう。いろいろTOの欠点等を指摘されるが、2月に入ってからはPGとして大分安定してきたのではないだろうか。

『一方のサンダーは、ターンオーバー21から22点をホークスに許す等、ミスから自滅。連勝を7で止めた。
今季は1試合平均16.9ターンオーバー(リーグ1位)を記録する等、ウェスタン・カンファレンス首位を走り好調を維持しているが、明確な改善点を露呈している。スコット・ブルックスHCは、「改善しないといけない。以前からずっと話していることで、チームとしても努力している。我々は攻撃的なチームだから、こういうミスは仕方がない部分もある。ただ、NBAの試合で20回を超えるターンオーバーは許容出来ない」とコメント。ケビン・デュラントは、「終盤の競り合いで勝ってきた試合は多いし、今日は運が無かっただけ。タフな負けだけれど、先に進んでいかないとね」と、気持ちを切り替えた。』

 

 

 このゲーム、いまやホークス真のエースに成長した#5J.スミスが大爆発、すごい存在感を示した。30得点12Reb。開幕序盤から比較すると、今のホークスは大変な状況である。エース2人が大きな怪我で離脱してる。センターのA.HorfordとJ.Johnson。シーズン序盤、この2人がいるホークスにブルズは2戦して1勝1敗ととても苦しいゲームを余儀なくされた。ペイサーズや76ersのようにベンチメンバーも含めて全員バスケで頑張るところがある。

 このゲームを決定づけたのは、サンダーTO21回対ホークスTO12回。TOによる失点がサンダー22点対ホークス16点。ペイント内得点がサンダー26点対ホークス42点。速攻による得点は、20点対4点でサンダーが圧倒している。

 

 いろいろ言っても、ヒートもサンダーも絶対的エースが複数いるアドバンテージはやはり他のチームからすると脅威である。シーズン後半もプレイオフもイースト・ウェストの大本命であることに変わりないと思う。短縮シーズンとはいえ、66ゲームも消化する中には、こういうゲームもある。ホームコート相手が大声援に乗り相手のツボに嵌ってしまうような・・・今後もこの2チームから目が離せないことに変わりない。

 

 

 


NBA番外編~最近のM・J話題、オバマ大統領NBA発言について

2012年03月03日 | NBAバスケ

 

 1992-93シーズン、ブルズ初3-ピート達成時の写真だろうか、チャールズ・バークリーがフェニックスサンズにいた頃でブルズとファイナルを戦った。ゲーム中よくM・Jと談笑してる場面があったが、彼は引退後、選手時代のままの歯に衣着せぬ発言で名?解説者、売れっ子NBAコメンテーターとして活躍している。つい最近のオールスターウィークエンドでもチームチャックGM?みたいな立場に担ぎ上げられ、話題性高いチームシャックに実力重視の布陣で勝利したばかり。選手時代はよく怒っていたね。相手選手に対しても、審判に対しても、チームメイトに対しても・・・シャックが新人デビューしてマジックにいた頃、シャックのパワープレイが気に入らなくてファールコールのあと制限区域内でボールを思い切りシャックに投げつけて、両軍入り乱れてコート上で大乱闘になったなんてこともあった。こんな2人がいまや仲良くジョークを連発してTV解説、NBA若手ライジングチームを総指揮取るのだから不思議な縁だな。ケンカするほど仲がいいというのは、まさにこの2人にぴったりだ。

 そんなバークリーがジョーダンがオーナーであるシャーロット・ボブキャットについて痛烈に批判してる英文記事を見つけた。

端的に要約すると、「ジョーダンは球団経営の人事面で自分のイエスマンばかり雇ってることが最大の問題だ。これまでの球団負債を何とか片付けようとしてるが、自分(M・J)の周りに反対する、意見する人間を置くべきだ。」

 それだったらバークリーを副社長にでも雇えばいいのに・・・猛烈に意見すると思うな。

 それの表れかどうか、シカゴ郊外ミシガン湖近くのM・J豪邸が$29 millionで売りに出されている記事がバークリー発言と併設されていた。非常にわかりやすい記事なので原文で紹介。$1million=約1億円

 

『The sprawling estate is in Highland Park, along Lake Michigan, and has more than 56,000 square feet of living space.That includes nine bedrooms, 15 baths and five fireplaces.There’s also a three-bedroom guesthouse, pool area, outdoor tennis court and three climate-controlled multi-cargarages.An indoor basketball complex features a full-size regulation court with specially cushioned hardwood flooring and competition-quality high intensity lighting. It has a sound system set up to provide perfect acoustics within the court space.The property was put on the market Wednesday by Katherine Chez-Malkin of Baird & Warner Real Estate.』

  9つのベッドルームに19の風呂?フルサイズのバスケ専用体育館付きですか、いったい誰がこんな大金払って購入するというのだろうか?M・Jが自宅にすごいウェイトトレーニング施設を作ったということも現役時代耳にしたから、100人規模くらいで恐ろしく贅沢なバスケ合宿が出来てしまう。5日間くらいのレンタルさせてもらえないかな・・・

 

 

                       

 

 NBA日本語ニュースでオバマ大統領が大のブルズファンであり、必ずや近い将来優勝すると発言(公表)したみたいだ。

日本だったら、一国のトップたるものが大変な国政の中、何言ってるの?と批判されそうだ。個人の好みをはっきり意思表示することが美徳であるアメリカならではのニュース。

『オバマ大統領は以前、シカゴ・ブルズのファンであることを公表した。現地時間229日に行われたESPNのビル・シモンズ氏とのインタビューで、在任期間が終わるまでにブルズが優勝すると信じていると話した。ブルズが優勝した後ホワイトハウス表敬訪問を何度くらい考えたかと聞かれた大統領は、「毎年考えている。まだなっていないが、そうなると思う」と答えた。この秋には大統領の再選があるが質問されると、「再選すれば、ホワイトハウスの任期はまだ5年ある。7度目の世界チャンピオンになるブルズを歓迎するのに十分な時間だ。そのどこかで、私が応援するブルズがここに来る。絶対だ」と続けた。また、今シーズンブルズの年だと信じる根拠について、「ルオル・デンが自信を増しているし、カルロス・ブーザーも体調万全だ。デリック・ローズも成長した。背中のけいれんを起こしたローズに十分な休みを与えたかどうか少々心配だが、ブルズはもうそこまで来ている。絶好のチャンスだと思う。ヒートは現在どのチームよりも良いプレイをしており、速攻で来られたら終わりだ。だが、プレイオフになると少しペースが落ち、ハーフコートオフェンスになる。そうなれば、ブルズが有利だと思う」と言う。また大統領は、長年のボストン・セルティックスファンであるシモンズ氏に、トム・ティボドー氏をブルズHCに譲ってくれたこと感謝。ティボドーHCはファイナルに2度進出し、2008年に優勝したセルティックスのドック・リバースHCAC2007年から2010年まで務めた。「ティボドーHCは極めて優れたコーチだ。リバースHCも非常に卓越したコーチだが、我々としてはティボドー氏が素晴らしい仕事をしてくれているのを見ると、セルティックスに感謝するしかない」とほほ笑んだ。また、ニューヨーク・ニックスのガード、ジェレミー・リンがリーグに旋風を起こしていることについて、「驚いてはいない。前シカゴ公立学校CEOで現教育省長官のアーン・ダンカン氏が、リンと同じくハーバード大の卒業生で、大学時代のリンに注目していたのを聞いていたからだ」と話した。さらに大統領はニックスが脅威になるかと 聞かれ、「心配なんかしていない。ニックスがブルズ優勝の願いを潰し、イースタン・カンファレンスを勝ち上がるとは思えない。今のブルズはローズやデンが欠場しても、リーグ最高のチームの1つになっているではないか」と、自信を覗かせた。』

 

  

 

 

 

 2月のプレイヤー・オブ・ザ・マンスに、ヒートのレブロン・ジェイムスとサンダーのケビン・デュラントが選出された。そりゃそーでしょとあまり関心がないかもしれないが・・・

『イースタン・カンファレンスから選出されたジェイムスは、2ヶ月連続の受賞。先月はチームも11勝2敗と好調を維持し、ジェイムス自身もカンファレンストップとなる平均24.6得点を記録。先月行われた13試合すべてで二桁得点を挙げた。
また、アシスト(6.5)、FG成功率(54%)、スティール(1.69)でカンファレンストップ10に入ると、4試合でダブルダブルを記録。2月3日(金)のフィラデルフィア・セブンティシクサーズ戦ではキャリア通算18,000得点を達成した。
 ウェスタン・カンファレンスから選出されたデュラントは、7試合で30得点以上を記録し、チームの12勝3敗に大きく貢献した。2月19日(日)のデンバー・ナゲッツ戦では、キャリアハイとなる51得点(8リバウンド)を記録。月間でリーグトップとなる勝利数を挙げたサンダーにとって、12勝3敗という数字は、2月の成績としてはフランチャイズ記録タイで、1972年以降初のこと。デュラントはオールスターゲームにも出場し、36得点を記録してMVPを受賞。試合は152-149でオール・ウェストがオール・イーストを下した。』

 

 この2人はフォワードというポジションでありながら、何でもするという点で共通点がある。アウトサイドシュート、ドライブ、ポストプレイと兎に角1対1が強い。シュート打つこと入れることに超積極的だ。ヒート、サンダーと対戦するチームはこの2人をいかに止めて被害を少なくするかでゲームの勝敗が決まるといっても過言ではない。今シーズンのファイナル大本命が成績から言っても「ヒートVSサンダー」が大方の見方なのだろうが・・・ブルズファンからみてもオバマ大統領ほど自信に満ちた言い方はできないな・・・

 ブルズがカンファレンスファイナルでヒートを破り、ファイナルでサンダーを破るなんて」

 言っちゃったよ。これはオバマ大統領の・・・

 

 

 


NBA後半戦スタート~現地2/28・29ゲーム結果、ウルブズ・ブルズ・ニックスについて

2012年03月01日 | NBAバスケ

 

 2月26日オールスターゲームから中1日でR.シーズン後半戦が始まった。3・4月は2か月で残り30数ゲームをこなすわけだからほんとうに厳しい日程だ。およそ2日で1ゲーム、しかもプレイオフ出場ラインにいるチームはスターターのプレイ時間をそう簡単には減らせないだろう。ウルブズVSクリッパーズ戦はBSで放映されたのでご覧になった方も多いことでしょう。面白いゲームになった。

 

 現地2月28日 9試合結果(右側がホームチーム)

 

 1 セルティックス(16勝17敗) 86-83 キャバリアーズ(13勝19敗) キャブスはドラフト1位ルーキーが引っ張ってる

 

 2 ウォリアーズ(13勝18敗) 78-102 ペイサーズ(22勝12敗) ペイサーズ調子(ペース)を戻すか後半戦

 

 3 76ers(21勝14敗) 97-68 ピストンズ(11勝25敗) 76ersも同様に前半戦のいい時に戻せるか

 

 4 ラプターズ(10勝24敗) 85-88 ロケッツ(21勝14敗) ロケッツ地味に頑張ってる

 

 5 ウィザーズ(7勝27敗) 118-119 バックス(14勝20敗) すごいハイスコアの1点差ゲーム

 

 6 ネッツ(15勝18敗) 93-92 マーベリックス(21勝14敗) マブスどうしたのか、こういう負け方が目につく

 

 7 ジャズ(15勝18敗) 96-103 キングス(12勝22敗) ジャズは痛い1敗スタート

 

 8 ウルブズ(18勝17敗) 109-97 クリッパーズ(20勝12敗)

 

 9 ホーネッツ(8勝26敗) 95-99 ブルズ(28勝8敗)

 

  

 注目したのは、8と9のゲーム

  

 

 

  

 ミネソタのベンチ2人(#8 M.ビーズリーと#7 D.ウィリアムス)がそれぞれ27得点の大活躍を見せた。3ピリオドまではクリッパーズペースで終始リードを保っていたが、勝負どころの4ピリオド中盤にウィリアムスのドライブ、スリーに始まりビーズリーの連続スリーまで、それまでの接戦がうそのようにウルブズが一気の攻撃だった。K.ラブは脇腹か腰を痛めたのか、ベンチの応援隊長みたいにこぶしを握り大きな声を出していた。

 

 この試合、ウルブズベンチ72得点VSクリッパーズベンチ11点とベンチメンバーの力がそのまま勝敗に直結した。ウルブズはもう一人のベンチM.ウェブスターもいい仕事してた。今シーズンドラフト2位のD.ウイリアムスがSF・PF・SGと3つのポジションをこなせるマルチぶりを発揮したことは今後のウルブズには好材料だ。

 

 

 

 

 

 

  シカゴスターターは、ローズ・ハミルトン・デン・ノア・ブーザーと一応ベストオーダーなのだろうが体調万全で不安のないのはノアくらいだろうか?そんな気がする。結局ローズが41分32点9Astと頑張らざるを得ない状況で、無理な(相手に予測されてる)ぺネトレイトドライブ⇒クラッチ系シュートが増えているような・・・背中への負担、足首や膝を怪我しないか冷や冷やする。

 

 ブルズはまだまだ綱渡りのゲーム続くのだろう。

 

  

 

 

  

 

 現地2月29日 12試合結果

 

 1 マジック(23勝13敗) 102-95 ウィザーズ(7勝28敗) 相変わらず外打ちの目立つマジック何とか接戦をものに

 

 2 サンダー(28勝7敗) 92-88 76ers(21勝15敗) サンダー終盤の逆転、危なかった。76ers善戦

 

 3 バックス(14勝21敗) 96-102 セルティックス(17勝17敗) ボストン苦労して5割すぐ復帰

 

 4 ウォリアーズ(14勝18敗) 85-82 ホークス(20勝15敗) ホークスは痛い1敗か

 

 5 ボブキャッツ(4勝29敗) 94-109 ピストンズ(12勝25敗) 

 

 6 マーベリックス(21勝15敗) 85-96 グリズリーズ(20勝15敗) グリズリーズ、ウェスト上位へ浮上する気配

 

 7 ラプターズ(11勝24敗) 95-84 ホーネッツ(8勝27敗)

 

 8 トレイルブレイザーズ(18勝17敗) 95-104 ナゲッツ(19勝17敗) ナゲッツよかった。熾烈なPO8位ライン争い

 

 9 ロケッツ(21勝15敗) 83-104 ジャズ(16勝18敗) ジャズもPOへ生き残りをかけてこの1勝は大きい

 

10 ウルブズ(18勝18敗) 85-104 レイカーズ(21勝14敗) K.ラブいないとウルブズ苦しい

 

11 キャバリアーズ(13勝20敗) 103ー120 ニックス(18勝18敗)

 

12 ブルズ(29勝8敗) 96-89 スパーズ(24勝11敗)

 

  注目したのは、11と12のゲーム

 

 

  ニックス後半戦のスタートゲーム、MSGでキャブスを迎えて。いきなり、リンはゲーム中エンドラインで何してるのだろう?

 

マッチアップするキャブスPGのルーキーアービンはエンドからパスを受けて行っちゃうよ。罰則?の腕立て伏せでもやるのかな・・・やばいって顔してる(笑)

 

 前半をキャブスに先行され61-49だから、後半見事に立て直したみたいだ。このゲーム、ニックスはチーム全体でバランスよく、特に後半のシュートリズムが素晴らしい出来だったのではないだろうか?もっとディフェンスがんばって大味なゲーム展開を減らしたい。

 

 ニックス殊勲者は、あえてベンチの3ポイントシューター#16 S.Novakを挙げたい。たった17分で3Pt 5/8 17得点の活躍。

コーナーから決める下の写真は実にきれいなシュートフォーム。

 

 

 

 

  ニックススターターは、J.リン33分19点13Ast「1TO」、L.フィールズ20分2点、T.チャンドラー31分13点15Reb、C.アンソニー34分22点、A.マイヤー28分14点

 

 ベンチのS.Novakに加え、I.シャンパート22分12点と活躍した。いいんじゃないの?これで、みたびの5割超え挑戦か・・・

メロはいい感じのプレイ振りのようだ。 

 

 

 しかし、この後の3月スケジュール見て厳しい相手と連戦が続く。1・2・3日とお休みして、

  4日ボストンで対セルティックス

  6日ダラスで対マーベリックス

  7日サンアントニオで対スパーズ

  9日ミルウォーキーで対バックス

 11日ホーム対76ers

 12日シカゴで対ブルズ

 14日ホームで対トレイルブレイザーズ

 16・17日ペイサーズとのBackToBack

 ここまでの9試合で5割ラインを維持できるのか、おもしろそうな試練だ。

 

 

 

 

 

 

 

 スパーズは、オールスター前10ゲームを9勝1敗と波に乗ってきた。おまけにホームで13勝1敗ときてる。個人的に今日のゲームは半ば負けを覚悟して戦況を仕事の隙みて見守った。ブルズ、ローズ中心に気合入ってる。

 

 前半、50-42の上出来なスタート。3ピリオド終わって65-66と逆転され勝負は4ピリオドへ。

  

 

 

  結果的には、ローズが攻守にわたって頑張り続けたのだろう。35分4Ast29点と昨日の様な活躍。こんな写真見つけたが怪我しなかったのかな・・・ノアがRebで陰の殊勲者か。スタートのデン、ブーザーの調子上がらない中、ベンチメンバーのR.ブリュアー、T.ギブソン、K.コーバー、C.J.ワトソンがトムの采配にうまく答えてくれたみたいにゲームスタッツから感じる。スパーズPGのT.パーカーをFG:5/16に抑えきったローズはやはり大したもん。ダンカンとG.ニールにちょっとやられたが・・・

 

 

 

 

 

 

 最後に、コービーのフェイスマスク。ちょっと地味だな。やはり似合わないのではやく治してくださいな。いまやNBAの一番と表現していいスーパースターですから。まだまだたくさん素晴らしいプレイを観たいものです。

 

 

 

 


NBAオールスターゲーム雑感~レギュラーシーズン延長線上の戦い・プレイ振り

2012年02月28日 | NBAバスケ

 

 2012オールスターゲームinオーランド、録画して昨日、今日の夜と二日に分けて観た。昨日の夜、前半見てもういいかなと思ってしまった。

 この10年のブランクは簡単に埋まらない。繰り返して見たいと思えないのはどうしてかはっきりしないゲームだった。4ピリオドの残り数分間だけはディフェンスに緊張感走り、面白いバスケットボールゲームになった。

 派手なダンクやアリウープを連発すれば、観客が一番喜ぶことだと思っているのかな・・・選手たちは。オフェンスプレイは確かに超一流であるが、何かアクロバティックなサーカスを見てるような感覚になるときがあった。

 地元オーランドのファンからするとウェスト(サンダー)の2人は「ヒール」に見えただろう。若く経験が浅いだけに仕方がないとも言えるし、誰も責めることはできない。R.シーズン自チームでのプレイをそのまま地でいった感じがする。自分の力を臆することなく出し切る点からすると100点満点だが、この2人のプレイ振りに火がついてしまったイースト(ヒート)の2人がいた。

 

 

 

 ウェイドは、らしからぬファウルをコービーにしてしまった。ベースライン側を完全に破られたのにジャージを引っ張り、ゴール下でシュート体制に入ったコービーに後ろから不可能なスナップにいった。ボールに全く届くはずもなくコービーの顔面を思い切りはたいてしまった。その直後のコービーの振る舞いに真のプロフェッショナルを感じた。痛いしぐさもせず鼻血出てるにもかかわらず平然とベンチ前で治療を受ける。ハードファウルしたウェイドに何の文句らしい仕草もなくフリースローを平然と沈めた。普通、鼻骨骨折して鼻血出ると相当痛いものだが・・・ほとんどディフェンスしないオールスターゲームであんなファウルは見たことがない。ウェイドのどこかおかしいプレイ振りは、天然レブロンをも目覚めさせる。後半のイーストはこの2人のやりたい放題になった感じがする。そこに、デロンとメロが加わり、オーランドスターセンターの存在感は、もうほとんどなくなってしまった。

 いったいここはどこか、オールスター選手みんなが「ここは俺のホームコートだ」と言わんばかりの自己アピールの場と化してしまった。ウェストのコービー、ポール、グリフィン、この3人はプレイだけでなくNBAを背負うプロ中のプロだという雰囲気がある。

 それにしても地元オーランドのハワードは、どうしてもっと遮二無二なアピールプレイが出てこないのだろう。はじめからお祭り気分で通したかったのだろうか?残念な結果になったのはその気がなかったからなのかと邪推してしまう。ウェイドやレブロンがイーストをリードするのではなく、ハワードに強いリーダーシップを執ってほしかったな・・・

 

 

 クリッパーズの若いグリフィンという選手は、ほんとうに華のある楽しみなスター選手だ。

 ストーリー性に欠けるオールスターゲームになってしまった。R.シーズンそのままの活躍を見せる、勢いのある選手が目立つべくして目立ったプレイがさく裂したということだろうか。

 あとの祭り?はなやかな祭りの後は、どことなく寂しさもつきまとうもの。明日からシーズン後半戦。3月の声を聞くともう終盤戦の感覚あるが。ウェスト、イーストともサンダーとヒートの独走にどこが待ったをかけるのか、プレイオフ意識した戦い、星勘定が気になってくるところ。まだまだ楽しみは続く。

 

 

   


懐かしのマイケル・ジョーダン~再婚相手と1988オールスターゲームの思い出、オーランド演出は?

2012年02月26日 | NBAバスケ

 

 マイケル・ジョーダン再婚のお相手、イヴェット・プリエートさん。キューバ系アメリカ人モデルだそうだ。マイケルももう40代後半で子供も成人しているんだろう。50歳前後のオヤジ世代からすると「リンクレディブル」以上に現実離れした仕業だ。この人はいったいいつまで不可能を可能にしてしまうことをやってしまうのだろうか?

 現在は、NBAで不振を極めてるボブキャッツオーナーとして球団再建に頭悩ませてる状況である。なんでもNBA選手が球団オーナーになった初の出来事だそうである。球団社長という例はたくさんあるみたいだが。真偽は定かでないが、ちょっとお金をケチりすぎてる節が聞こえてくる。投資と育成というビジネスに確かな目をもたねば・・・

 

 

 この写真#23は、たぶん1995-96シーズン、ブルズ#91デニス・ロッドマンがシカゴの一員になった1年目?、NBA史上最高勝率を達成する年のニューヨークMSGでの一コマかな。

 

 

 たぶん、93-94シーズンまでのシカゴスタジアムでの一コマ、現在のユナイテッドセンターは別の場所に新築されて1994-95レギュラーシーズンから。

 

 

 

 1988シカゴスタジアムでのオールスターダンクコンテスト、ドミニク・ウィルキンスと競い合った伝説の「フリースローライン」ダンク。チーム勝率が5割ちょっとで、たしかスカッティ・ピッペンとホーレス・グラントが入団した1年目。この年のファイナルは、レイカーズVSピストンズで第7戦までもつれてのレイカーズ優勝だったような・・・ジェームズ・ウォージーが爆発してMVPだったか。翌年からはそのピストンズが2連覇した。

 1988オールスターゲームは、マイケルの地元シカゴでのガチンコ勝負であった。マイケルがルーキーの年か2年目だったろうか、ピストンズのアイザイア・トーマスが東軍の選手たちに極秘に「マイケル潰し」(ジョーダンにパスを回さない)指令を出した。それがきっかけでライバルチームでもあり犬猿の仲であったが、1988この年はスターターPGとしてスターターSGのマイケルにバンバンパスを供給してマイケル40得点MVPというお膳立てをした。西軍のマジック・ジョンソンもガチンコ勝負に見える中、シカゴでのオールスターMVPにふさわしいプレイを、後に語ってくれたディフェンスで道を開けるような雰囲気を作り出したらしい。

 

 さて、20年振り?オーランドでのオールスターゲーム、できるだけガチンコ勝負してもらいたいが、東軍選手は観客に気づかれないようにオーランド演出ができるだろうか?

 ローズ、ウェイド、レブロンは、簡単にはスリー打たないでしょうね。NBAナンバー1センターを徹底的に使ってド派手なダンクを連発させられるだろうか?

 1988年や20年前マジックジョンソン引退の年に見せてくれたような素晴らしい演出を、際どいゲーム展開の中期待したい。

 

 

     

     


NBA前半戦ラストゲーム~ニックスVSヒート、リンに洗礼

2012年02月24日 | NBAバスケ

 

 オールスターウィークエンド前、現地2月23日は前半戦最後の4ゲームが組まれていた。

レブロンは怖い形相でリンにあいさつ替りのシェイクハンズ。ビビるなよ。

 ニックスは敵地マイアミで白ジャージ、例の映画監督はアウェイコートサイドに乗り込んでの濃ジャージ。何を語りかけてるのか励ましているのか、ゲーム前か、途中か、終了後だろうか、ニックスの特別アシスタントコーチみたいだ。

 

 

 ニューヨーク・ニックス(17勝18敗) 88-102 マイアミ・ヒート(27勝7敗)

 

 スターターとして10試合目?リンはもっとも厳しい洗礼を受けた。試合後うなだれてドリブルをつくことさえ大変な状況だったと素直に自身のプレイが全くできなかったことをコメントしている。

 

 

 リン 34分 8点 FG:1/11 3Pt:0/2 3Ast 8TO ブレイクする前に戻ったみたいだ。

 カーメロ35分19点 FG:7/20  アマレ30分13点 FG:4/7 5Reb 6TO  チャンドラー36分10点 FG:4/7 9Reb

 ボッシュ 32分 25点 8Reb  ウェイド 35分 22点 5Ast  レブロン 41分 20点 9Reb 8Ast

 

 

 

 やはりマイアミはこの3人(ビッグスリー)が効果的に安定してゲームを支配している。マイアミガード陣がリンに対して厳しいプレッシャーをかけ続けたみたいだ。これでヒートは8連勝実に調子がいい。このままPOに突入したらやばい状況だが、まだ30ゲームちょっとあるからオールスター後の2か月でどうなることか・・・

 

 

 マジック(22勝13敗) 78-83 ホークス(20勝14敗) こちらも厳しい星のつぶし合いだ。

 スパーズ(24勝10敗) 114-99 ナゲッツ(18勝17敗) ナゲッツは主力の怪我に泣かされて厳しい戦いが続く。

 レイカーズ(20勝14敗) 85-100 サンダー(27勝7敗) サンダーここまで星を伸ばすとは・・・勢いだけでない。

 

 【イースタン】15チーム中上位9チーム(ラスト10ゲーム勝敗)

  1 ヒート 27勝7敗 (9-1)

  2 ブルズ 27勝8敗 (8-2)

  3 ペイサーズ 21勝12敗 (5-5)

  4 マジック 22勝13敗 (7-3)

  5 76ers 20勝14敗 (3-7)

  6 ホークス 20勝14敗 (3-7)

  7 ニックス 17勝18敗 (7-3)

  8 セルティックス 15勝17敗 (3-7)

  9 キャバリアーズ 13勝18敗 (5-5)

 

 【ウェスタン】15チーム中上位10チーム

  1 サンダー 27勝7敗 (8-2)

  2 スパーズ 24勝10敗 (9-1)

  3 クリッパーズ 20勝11敗 (6-4)

  4 マーベリックス 21勝13敗 (7-3)

  5 レイカーズ 20勝14敗 (6-4)

  6 ロケッツ 20勝14敗 (7-3)

  7 グリズリーズ 19勝15敗 (7-3)

  8 トレイルブレイザーズ 18勝16敗 (4-6)

  9 ナゲッツ 18勝17敗 (3-7)

 10 ティンバーウルブズ 17勝17敗 (5-5)

 

 ウェスタンPO進出の8番目ラインあたりは激戦だ。イースタンも上下しそうだ。

 オーランドでのウィークエンドはゆっくりとオールスターゲームを満喫しよう。チームシャックとチャックの戦いも面白そうだし。

 

 

 


復讐と報復「デロンとリン」の関係~ニックス好転、ブルズ綱渡り

2012年02月22日 | NBAバスケ

 

 勝負の世界で生きてる人たちには、「やられたら、やり返す」という意識がどこか必ずある。

 我々はそれをリベンジだとかよく言うが、たぶんそんな軽々しいものでない。プライドに火が付いたとかいうレベルでもないと思う。できうる限りの準備・研究を重ねて、次の勝負来る日を虎視眈々とクールに密かに楽しみに待つ。全身全霊ある1点にすべて懸けるみたいなときがあるのだろう。

 ニックスが7連勝の口火を切った初戦がネッツ戦だった。リンはいつもの控えでベンチスタートして、あれよあれよという間に36分25得点のNBA初ブレイクゲームになった。そのとき、ネッツのデロン・ウィリアムスは無名選手リンに対して当たり前だが何の情報もなく、控えの控え選手というイメージでノーマーク、何の警戒心もなくきっとなめていたのだろう。同じポジション(PG)でマッチアップして「あれっ」、「えっ」という間にやられてしまった。その次のゲームからリンはご存じの通り初スタメンを果たし結果を出し続けた。デロンはきっと苦々しい思いでリンの大活躍を見ていたのだろう。デロンも正直にやり返したこのゲーム後次のようにコメントしてる。

『 マッチアップしたウィリアムスはニックスとの再戦を何よりも楽しみにしていたようで、カレンダーにマークしていたという。
 「普段なら特定の試合には関心もないけれど、彼(リン)との初対戦の後、ツイッターで『ジェレミー・リンがデロン・ウィリアムスに勝った』なんていう書き込みを頻繁に目にしたから、やる気になったよ。だからカレンダーにもマークしておいたんだ」と、ウィリアムス。ウィリアムスとリンのマッチアップは、第3Q終了までに36-11とウィリアムスが圧倒。リンも試合を通して21得点、9アシスト、7リバウンドを記録したが、FG18本中7本とシュートタッチを掴めなかった。』

 

 

 

 ニュージャジー・ネッツ(10勝24敗) 100-92 ニューヨーク・ニックス(16勝17敗)

 

 デロン・ウィリアムス 34分 38得点 PG:10/22 3Pt:8/14 6PF(ファールアウト)

 ジェレミー・リン 36分 21得点 9Ast 7Reb 3TO 4Stl 6PF(ファールアウト)

 お互い熱くなる部分があったのか、チーム一の得点を挙げながら2人ともファールアウトしてるところが面白い。ファールを多くするということは悪いことばかりでない。むしろ積極的にディフェンスしてる証拠でもある。デロンの並々ならぬ「こいつ絶対止めてやる」という姿勢を感じる。才能あふれる選手がチーム成績低迷の中、己の存在を知らしめるようなギラギラガツガツしたプレイを見たかった。今シーズンまだネッツVSニックスが1ゲーム残っている。R.シーズン最終盤の4月18日残り5ゲーム、PO直前にニュージャージーで。今度はリンがデロンとは異なるやり方でやり返す番だ。

 

 

 この試合、もうひとつ楽しみな要素があった。今シーズン鳴り物入りでニックスに移籍したエース級カーメロが怪我から久しぶりの復帰。リンがPGとしてブレイクし激変したチームにどう対応するのかという点。カーメロは単にセルフィッシュな選手でないことがスコアからよくわかった。37分、FG:4/113Pt:0/0、11得点。怪我をする前、一人で30本前後あれだけ打ちまくっていたメロが・・・このゲーム、ニックスのチームFG%が低くて負けはしたが、明らかにチームの方向性が変化してる。メロはチームの柱としてリンのゲームメイクに未来のニックスを懸けているなと。そのためには、前にも述べたが、A.スタウダマイヤーとT.チャンドラーのインサイドを活用しなくてはならない。このゲーム、チャンドラーはFGが4/5、8Reb、14得点で物足りない。A.マイヤーもFGが7/17、4Reb、17得点とRebが少なすぎる。この4人がうまく機能してきたとき、ニックスはきっと5割を超えてプレイオフで怖いチームになると予想する。

 

 

 

 

 

 

 少し勢いのなくなったホークスを1ピリオドスタードダッシュでものにしたみたいだが、ローズ復帰にも素直に喜べない感じのひやひやするローズプレイ(ぺネトレイトドライブ)がたびたび起こる。いざゲームになると背中の痛みや怪我のことなんか忘れてしまうのだろう。彼の本能が脳の理性を飛び越えてしまうようなプレイだ。ほんとうはオールスターウィークエンドも休んでほしいのだが・・・イースタンのスターターPGとしてプレイしてしまうんだろう。レブロンやウェイド、ハワードにどんどんボール預けてアシストに徹してもらいたいな・・・

 

 

  アトランタ・ホークス(19勝13敗) 79-90 シカゴ・ブルズ(26勝8敗)

 

 

       


NBA現地2/19ゲーム~ニックス再び5割、昨季王者マブスを下す、その他9試合結果

2012年02月20日 | NBAバスケ

 

 シンデレラボーイは落ち込んで反省してる暇などない。相手が強いとか弱いとか関係ない。毎ゲーム試練が続く。良ければ注目を浴び続ける。今は良くても悪くても一挙手一頭足まで注目を浴び、ニューヨークという大都市メディアに追うかけまわされ、話題をシャワーのように放出されるのだろう。発信する側(ESPN局)がセンセーショナルな見出しで大受けを狙いたかったのか、フィバー熱に麻痺して調子に乗りすぎてしまった。ニックスの連勝ストップより批判浴びる話題を提供してしまった。

 アメリカという国は世界一多国籍な人種のるつぼであり、人種差別に敏感なお国柄だ。スポーツの世界でも人種差別と闘い、どこよりも先んじて「平等と自由」を勝ち取ってきた歴史がある。人種差別に少しでもつながるような発言はシャレにならない。ジョーク豊かな文化であるがこれだけはタブーであり触れてはならない問題だった。アメリカ国内の問題だけでなく、国際間の紛争に発展しかねない火種だと当局はすぐ気づいたから、火消しの対応が迅速だった。

 

 

 

 J.リンのこんな姿を見ることさえ微笑ましくなる。一昨日のホーネッツ戦、出だしの1ピリオドでどれだけのミス(TO)しようが、チーム最長の40分も使い続けたヘッドコーチに拍手を送りたい。目前の結果がすべてのプロスポーツであっても、将来勝ち続けるための布石や負けから学ぶ成長は欠かせない要素だ。最初からすべてが順調に行ったトップ選手はいないだろう。誰しも同じようなミスや失敗を繰り返す中で、どう受け止めどう改善していく努力を怠らないか、どう乗り越えていくかが未来への扉あけるKeyなのだろう。

 

 

 年齢不詳のこのおっさん(ほんとうに映画監督?)は、少なくとも20年以上前からニックスコートサイドに立ってる。いつも選手ジャージを身につけているんだが、今回は何でもリンの高校時代の激レアジャージだとか・・・MSGのコートサイド席にはいつもVIPな有名人が多い。昔、レイカーズのコートサイドにいつも「ジャック・ニコルソン」がいたように。90年代前半のブルズVSニックス戦は、当時のシカゴスタジアム最前列にもいた。20年前から変らぬ風貌だがリン旋風で息を吹き返したニックス応援にどんだけ気合入ってるのだろうか。

 

 

 

 

 

 本日の注目カードもやはりニックスのゲーム。

 

マーベリックス(20-12) 97-104 ニックス(16-16)

 

 J.リン 46分(2分しか休んでない!)28Pts、FG:11/20、3Pt:3/6、14Ast、7TO、5Stl

 まったく凄い活躍だ。前回負けゲームの逆で1ピリから飛ばして昨年チャンピオン、このところ復活の兆しあったマブスを常に上回るゲームメイクしたみたいだ。TOが課題であることは誰もが思うところであるが、サンダーのウェストブルックみたいにミスを恐れない攻撃的なPGであってほしい。サンズのナッシュみたいに緩急自在の忍者の様な隙のないPG目指してほしい。

 欲を言えば、CのT.チャンドラーが35分出場でFGを5/7しか、PFのA.スタウダマイヤーも33分でFGを4/10しかシュートを打っていない。この2人をもっとペイント内で生かせるゲームメイクをした方が安定したオフェンスができる。ニックスチーム全体でFG:40/86(46.5%)、3Pt:12/29(41.4%)と外角シュート調子の良いときは結果オーライだが・・・86本のシュート中、ニックスの核となるピボットマン2人が合わせて17本しかシュートを打っていないのはやはりもったいない。リン自身は20本ものシュートを打ってるわけだから。

 中国リーグからNBAに戻ってきたJ.R.スミスは、30分プレイし15得点のサポート。面白そうな選手だ。

 セルティックスが元気なくピストンズに敗れたため15勝15敗になりニックスと並んだ。イースタン上位チームは、ヒート以外不安定な要素を持ってるから後半戦、まだまだ順位に変動が起こる。

 

 

 

 

 マジック(20-12) 78-90 ヒート(26-7) ヒートは安定感ある。マジックは№1センターをもっと活用できないのか?

 ボブキャッツ(4-27) 73-108 ペイサーズ(19-12)

 キングス(10-21) 92-93 キャバリアーズ(12-17) ルーキーPGのK.アービンが23Pts

 セルティックス(15-15) 81-96 ピストンズ(11-22) セルティックスどうしたのだろう?

 バックス(13-18) 92-85 ネッツ(9-24)

 ジャズ(15-15) 85-101 ロケッツ(18-14)

 76ers(20-12) 91-92 ティンバーウルブズ(16-16) 激戦をR.ルビオ22Pts、K.ラブ20Ptsで制した

 レイカーズ(18-13) 90-102 サンズ(13-19) ロードで苦しむレイカーズ

 ナゲッツ(17-15) 118-124 サンダー(24-7) OTの末決着 K.デュラント51Pts、R.ウェストブルック40Ptsと大爆発

 

 

   


NBAチーム戦力変化の兆し~現地2/15 13Game結果から、ジェレミー狂騒曲は鳴りやまず

2012年02月17日 | NBAバスケ

 

 

 

 ニューヨークの街、マディソンスクエアガーデンは#17一色の応援になり、ジェレミー狂騒曲が流れ続けているみたいだ。

 

 「こんなことってあるのかい?」、「いつまで続くんだろう?」と世界の様々な場所で発信されている。

 

 NBA選手のSalaryを調べたことないが、チームロスターをみたら全選手の2011-12Salaryがあっけなく見つかった。ニックスの上位3人は予想通り。

 

 ①A.Carmelo $18,518,574  ②S.Amar'e $18,217,705  ③C.Tyson $14,750,000

 

  時の人#17 L.Jeremy $762,195  

 

 二桁も違うのか・・・思わず電卓で(カーメロ)÷(ジェレミー)を計算してみると、24.3(倍)も違うのか・・・トッププロスポーツの社会は最高ランクの格差社会だ。実力と結果次第で天と地ほどの差が出る。

 

 

 

 

 

 

 MSGのグッズ売り場には、リンのジャージが所狭しと大々的に売り出されている。「LINSANITY」Tシャツ欲しい。

 

 

 

キングス(10勝19敗) 85-100 ニックス(15勝15敗)

 

 

 

 

 

 

 

 7連勝でまたたく間に5割到達。今日のゲーム運びは余裕があったようにスコアから感じる。

 

 スターター:PG:J.リン SG:L.フィールズ SF:B.ウォーカー PF:A.マイヤー C:T.チャンドラー

 

 J.リン:26分、13Ast、6TO、10得点  リン以外に6人が二桁得点を挙げ、そのうち3人がベンチからS.Novak14点、J.Jeffries10点、I.Shumpert11点とニックス選手皆がリンに続けとばかりに頑張ってる様子。

 

 ニックス1ピリで8点リード⇒2ピリ終了時18点リード⇒3ピリ終了時22点リードで試合を決めた。昨日ブルズを苦しめたキングスを一蹴してしまった。チーム全体が乗ってる感じが伝わってくる。26分で13Astは素晴らしいのだが、TO(ターンオーバー)の多さが気になるところ。竹を割ったかのようなスパッとした迷い無きプレイがとても新鮮で相手ディフェンスの対応を後手にしている。余計なことを考えず、無駄な情報を切り捨てた思い切りの良さは、時としてリスクを負うこともある。その辺でTOが発生する回数が多いのかもしれない。相手の怖さを知ることなく無我夢中で行けるところまで行ってほしい。経験を多く積み、相手情報をたくさんつかんでいることは、リスクを回避できる場面を察知できるかもしれないが、時として慎重になり迷いを生む原因にもなる。怖さを予測することなく狂気の中、玲瓏な澄み切った精神状態で突き進んでほしい。

 

 

 

 

 

 

 リンの左隣がカーメロ、右隣がアマレ、この3人がニックスのPO(プレイオフ)命運を握ることは間違いない。カーメロもベンチでこの7連勝の劇的変化を見てきただろう。スターター選手は得てしてプレイしてる時より、ベンチで見てる時の方が学ぶものだ。カーメロが本来SFとしての仕事に専念したときのニックスは、ほんとうに怖い存在になる。そんな怖いニックスをブルズやヒート戦で見てみたい。

 

 

 

 

 

 本日は全部で13ゲームもあった。

 

 スパーズ 113-106 ラプターズ  76ers 87-103 マジック  グリズリーズ 105-100 ネッツ

 

 ピストンズ 98-88 セルティックス  ペイサーズ 87-98 キャバリアーズ  ボブキャッツ 90-102 ウルブズ

 

 サンダー 95-96 ロケッツ  ホーネッツ 92-89 バックス  ナゲッツ 84-102 マーベリックス

 

 ホークス 101-99 サンズ  ブレイザーズ 93-91 ウォリアーズ  ウィザーズ 84-102 クリッパーズ

 

 

 

 現地2月15日終了地点で、

 

 「イースタンカンファレンス」

 

 首位は7敗でブルズだがローズ欠場の状況次第でわからない。同じく7敗のヒート、こちらは勝ち星を伸ばしそうだ。76ers、セルティックス、ペイサーズが負け、ホークスにも翳りが見え始めている。33ゲームが折り返しだからもうすぐシーズンも後半戦だ。3位の76ers(20勝10敗)から8位のニックス(15勝15敗)まで急転直下で詰まってきた。負け数だけで判断すると、11敗がホークス・マジック、12敗がペイサーズ、13敗がセルティックスと大混戦を予感させる。

 

 

 

 「ウェスタンカンファレンス」

 

 スパーズ、クリッパーズ、マーベリックスが勝ち星を伸ばしている。7敗が首位サンダー、9敗にスパーズとクリッパーズ、11敗のマブス、12敗のレイカーズ、13敗がロケッツとナゲッツ、ここまでで7チーム。14敗がグリズリーズ・ブレイザーズ・ジャズ・ウォリアーズ、16敗がウルブズと全15チーム中たぶん12チームでPO進出8つのイスをシーズン最後まで争うのだろう。

 

 

 

  

 

 

 


狂喜乱舞ジェレミー旋風続く~ニックス6連勝、「狂気」について

2012年02月16日 | NBAバスケ

 

 「狂気の沙汰」という言葉がある。常軌を逸脱した仕業という意味。リンという響きをインサニティー(狂気)に引っ掛けて「リンサニティー」現象だと地元マスコミが騒いでいる。

 いったいこの若者のもつエナジーはどうなってるんだ?

 人種・性別・年齢に関係なくアメリカは強いもの、優れたものを疑いなくまっすぐに称賛する文化がある。多数決が大切な原則であると理解しながらも、それが正しいとは思っていない。少数ではあるが個人の価値観を多数と同等に認める。「狂気」という言葉に、アジア人が持つ感覚とは正反対の意味合いを込めているのだろう。

 学生時代初めて触れたロックを思い出した。ピンクフロイドの『狂気』というアルバム。その後の『ザ・ウォール』が世界的に大ヒットしたのだが、『狂気』の方がその当時斬新で、いろいろな効果音(時計の秒針・笑い声・心臓の音・爆発音など)がふんだんに入り、全曲にわたりストーリー性を感じさせる不気味な不思議な感覚に襲われるロック?であった。なんかシュールレアリズムの絵画を観てるような気分にもなり、聞き手の心理状態によって恐怖にも歓喜にも悲しみにも聞こえてくる音楽である。そのアルバムの最後に次のようなセリフがあった。

 「There is no dark side of the moon really. Matter of fact it's all dark」

  (本当は月の暗い側なんて存在しない。何故なら、すべてが闇そのものだから)

 若き日のその当時はただかっこいいとしか感じなかったが、年を重ねた今ではピンクフロイドが結論として言いたかったこと、表現したかったことを何となく感じ取れるようになった。

 その3年後くらいに傾倒したフランスの心理学者「ミシェル・フーコー」が狂気について次のように語っていたことも思い出した。

 「狂気は単に文化的逸脱ではなく、狂気はその文化をポジティブに表現する。」

 

  

 

 ニックス(14勝15敗)90-87(9勝21敗)ラプターズ

 

 ジェレミー・リン  チーム最長43分  FG:9/20  3Pt:2/2  FT:7/11  11Ast  トップスコアラー27得点

 A.スターダマイヤー21得点、T.チャンドラー13点、ラプターズエースJ.カルデロン25得点

 

 チームスタッツを見るとFG%・Reb・Stlでラプターズの方が明らかに上回ってるから、ラプターズ勝利でもおかしくないんだけど、実際試合序盤から終盤の残り1秒切ってリンの逆転スリーが決まるまでラプターズがリードし続けたのだから・・・人間の頭脳では測ることのできない『(リンの)気』に支配されてしまってるようだ。この不思議な気流にニックスのチームメイト、ファンが「狂気」してるようにも思える。

 もうここまでくると過去の実績なんて関係ない。復帰したスターダマイヤーもこれから復帰するであろうカーメロもヘッドC.H.もコート上の指揮官リンがやりたいと思うゲームメイクに身をゆだねた方がよいだろう。チーム一丸でそうすればニックスはもっともっと強いチームへと変貌してゆく。強くなっていくと思う。

 

 

 

 「無我夢中」、リンはインタビューで正直にてらうことなく夢を見てるみたいだと表現した。己の欲とか、先の未来を一切考えることなく、ただひたすら目の前のワンゲームに勝利することだけ思ってプレイしてると。

 ほんとうにうらやましい。このような若き青年の出現を映し出すNBAは、やはり凄い世界だ。

 ハーバード大卒のNBA選手って聞いたことないんだけど、世界の一流大学でも昔からトップ中のトップだから異色のNBA選手でもある。どこまで続くかニックスの快進撃。6連勝といっても際どい勝ち方ばかりだからかえって良いのかもしれない。2月はまだまだ連戦だから体力的には一番きつい時期だろう。

 ニックスが5割を超えてきたら、イースタンも大混戦になる可能性がある。それを望んで楽しみに注目したい。