例外的に日本だけは、驚くほど急速に新型コロナウイルス感染症が収束を迎えています。諸外国では、厳しい対策を解除して間もなく、再び感染が拡大し始めました。コロナウイルスの変異が続き、最近南アフリカで見つかった「オミクロン株」と命名された変異株の拡大懸念が高まっています。私達の努力に比例して、ウイルスも生存の道を切り開いているようにも思われます。しばらくは、ウイズコロナの時代が続くことを覚悟しなければならないのでしょう。
テレビのドラマ番組「日本沈没」を私は見ています。ドラマの筋書きのように短期間で日本沈没といった地殻変動が起きるとは考えていませんが、全国的に地震が頻発したり、火山活動が活発になっている現状は、不気味な印象を受けます。首都直下型地震や東南海大地震、そして富士山噴火も否定できない現状です。こうした地殻変動による災害は、避けて通ることはできません。防災努力に心がけることは必要でしょう。
地球温暖化を原因とする気候変動は、私達に確実に驚異となっています。数十年に一度という風水害が毎年起きている現状を考えると、計画的な防災行為が必要となっています。また、地球温暖化の原因となっている二酸化炭素排出を劇的に減少させなければなりません。人間の活動により、地球上から多くの生物種を絶滅させてきましたが、ついには私達自身の存在を危うくする事態を招いています。
弱い立場にいる人達の生命を脅かす言動をしたり、相模原障害者施設を襲撃して殺傷事件を起こしたり、京王線内で殺傷事件が起きたりと、自己中心的な考え方をして事件が起きています。私達日本人は、周囲の人達に対する思いやりを美徳とする生活をしてきたと自負してきました。けれども近年の状況を加味すると、そうした美徳は急速に失われて来ているように感じます。
近年の政治姿勢は、自己責任を強調し弱者を見捨ててきましたが、そうした姿勢が一般国民にも影響しているようです。地殻変動による日本沈没は無論起きていませんが、社会状況の日本沈没はもうすでにかなりのレベルまで進んでいると考えるべきでしょう。
載せた写真
上から、近隣の神社のイチョウ、白とピンクのサザンカの花、皇帝ダリアの花。
皇帝ダリア・・・メキシコ原産の多年生草。背丈は4mくらいまで成長し樹木のように見えることから、木立ダリアとも呼ばれています。