「マッキーのつれづれ日記」

進学教室の主宰が、豊富な経験を基に、教育や受験必勝法を伝授。また、時事問題・趣味の山登り・美術鑑賞などについて綴る。

マッキーの山登り:今年のワラビ採り・・・(1)採集編

2016年06月24日 | 日帰りの山登り



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 長年にわたり続けて来た事が、ついには欠かせない年中行事となり、その時期が来ると必ず予定に入れる方は多いことでしょう。私の山歩きの話をすれば、その時期にしか見ることのできない花や光景などを目的に、毎年出かける場所があります。また、山菜・キノコ・木の実などの採集を目的に、決まって出かける場所もあります。世界的にも稀なほど、変化に富んだ日本の四季折々の景色と味覚を楽しむ生活は、人生を豊かにするはずです。

 今年は恒例の春の山菜採りに、都合で出かけることができませんでした。それは、シドケ(モミジガサ)・ハナイカダ・ミツバ・タラの芽・ヤブレガサなどの山菜を採って、山中で山菜を調理し、酒宴を囲む楽しい山歩きです。6月19日〈日)、やはり恒例となっているワラビ採りに、山菜師匠山縣さんと出かけました。



 上の画像は、バス停から登山路に向かって歩き始める場所に、毎年咲いているホタルブクロの花。下は、登山路を歩き始めたすぐの所に咲いているユキノシタの清楚な花です。



 梅雨時で、気温・湿度とも高い条件での採集であり、藪に分け入りますので、私にとっては予想以上に疲れる山歩きです。何故か、山菜師匠山縣さんは、そうした条件での採集に慣れているのか、私ほど疲れた様子はありません。仮に縄文時代の狩猟採集生活の中で生きても、山縣さんは、その抜きん出た獲物をゲットする感性で、周囲から尊敬を受けることでしょう。



 いよいよ藪の中に入っていく山縣氏。下の画像はウツギの花で、季節的には終わりの時期ですが、まだ元気に咲いていました。ウツギについては、以前のブログで詳しく解説しましたが、本家のウツギは、花が半開の状態で咲いています。

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 ワラビ採りの季節は、木苺が沢山生っている時期でもあります。今年は若干遅かったので、生っている時期は過ぎていました。他には、山椒の木に青い実がいっぱい生っています。熟する前の青山椒を醤油漬けにしておくと、料理の薬味として年中使うことができます。ミツバも、登山路の低い場所を中心に、雑草と一緒に生えています。




 葉が白化現象を起こしているマタタビの木。決して病気ではありません。下の画像は、コアジサイの幻想的なほど繊細で美しい花です。

 ワラビシダ植物ですので、胞子で増えます。日当たりの良いところに群生していることが多く、葉の開く前の状態のものを山菜として採ります。中腹にカヤトと一緒に群生しているワラビを採り、長年に亘りその足で尾根伝いに登りますので、登山靴に胞子を付けて拡散させる事にもなります。したがって、かつてはあまり生えていない尾根(下の画像・葉が開いた状態)にも、最近はワラビが多数生えるようになりました。山菜師匠山縣さんは、ワラビを採集するだけではなく、ワラビを増やすことにも貢献しているようです。



 ワラビの地下茎からデンプンを取り、ご先祖はわらび粉として利用して来ました。クズ
の根から取ったデンプンは、葛粉と呼ばれています。わらび粉は、その抽出に手間がかかるために、現在ではわらび餅には芋のデンプンや葛粉を原料としているようで、わらび粉だけで作ったわらび餅は高級品なのだそうです。





 下の二つの画像は、麓に生っているユスラウメグミの実です。かつて、このユスラウメの木は、綺麗に手入れされ、赤い実がたわわに実っていました。手入れしていたおばあさんがいたからです。そのおばあさんから、初めてこのユスラウメの実を食べさせてもらいました。けれども、今のユスラウメの木は、雑草が絡んでわずかばかり実を付けた状態になってしまいました。





 次回は、採ってきたワラビと青山椒を用いた料理を紹介しましょう。

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