「マッキーのつれづれ日記」

進学教室の主宰が、豊富な経験を基に、教育や受験必勝法を伝授。また、時事問題・趣味の山登り・美術鑑賞などについて綴る。

マッキーの『四季を楽しむ』:知っていて損はない8種類のウツギの仲間

2015年06月15日 | 四季の植物と風景



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歌詞 『夏は来ぬ』

卯の花の 匂う垣根に
時鳥(ホトトギス) 早も来鳴きて
忍音(しのびね)もらす 夏は来ぬ

さみだれの そそぐ山田に
早乙女が 裳裾(もすそ)ぬらして
玉苗(たまなえ)植うる 夏は来ぬ

橘(タチバナ)の 薫る軒端(のきば)の
窓近く 蛍飛びかい
おこたり諌(いさ)むる 夏は来ぬ

楝(おうち)ちる 川べの宿の
門(かど)遠く 水鶏(クイナ)声して
夕月すずしき 夏は来ぬ

五月(さつき)やみ 蛍飛びかい
水鶏(クイナ)鳴き 卯の花咲きて
早苗(さなえ)植えわたす 夏は来ぬ


 今日は、 『夏は来ぬ』にも歌われている、5月の代表的な花であるウツギの仲間を、今年撮った画像を中心にまとめてみたいと思います。



 上の画像は、6月の新宿御苑で撮ったものですが、時期としては終わりのウツギの花です。画像のように、花弁は完全に開花せずに下向きに咲くのが、ウツギの花の特徴と言えるでしょう。下の画像は、山で見かけたウツギの花です。やはり完全に花弁は開かずに、下向きに咲いています。

 ウツギは、アジサイ科ウツギ属の落葉低木で、ウノハナ(卯の花)とも呼ばれます。茎が中空のため空木(うつぎ)と名付けられました。旧暦4月を卯月というのは、卯の花が咲く季節から名付けられたそうです。



 下の画像は、サラサウツギ(更紗空木)で、アジサイ科(旧ユキノシタ科)ウツギ属の落葉低木です。初夏に、八重咲きで、芳香のある下向きの花を咲かせます。花は、花弁の外側が薄紅紫色で、内側が白色で、とてもきれいな花です。ウツギの八重咲の園芸品種で、公園などでよく見かけます。






 上と下の画像は、マルバウツギの花です。アジサイ科ウツギ属の落葉低木です。ウツギの花が、半開で下向きに咲くのに対して、マルバウツギは画像のように、全開の星形で上向きに咲きます。また、名の通り葉が他のウツギに比べて、丸い形をしていることからマルバウツギと名付けられました。






 上下の二つの画像は、ガクウツギの花です。ガクウツギ(額空木) は、初夏、ガクアジサイ(額紫陽花) に似た白い装飾花と、ウツギ(空木) に似た茎葉をしたユキノシタ科アジサイ属の落葉低木です。 幹はよく枝分かれし、それぞれの枝先に散房花序を出します。

 また、ガクアジサイ(ユキノシタ科アジサイ属の落葉低木)やノリウツギ(アジサイ科アジサイ属の落葉低木)やオオカメノキ(スイカズラ科ガマズミ属の落葉低木)などは、ガクウツギにとても似ている花を咲かせる植物です。






 コゴメウツギ(小米空木)は、バラ科コゴメウツギ属の落葉低木です。明らかに、今まで出てきたウツギの仲間とは異なる特徴を持っています。名の由来は、花がウツギの花に似ていて、小型であることからきているようです。 ウツギと名が付く植物は、6科11属もあります。したがって、様々なウツギの仲間があるのです。



 下の画像は、ツクバネウツギの花で、スイカズラ科ツクバネウツギ属の植物つです。名の由来は、プロペラのような萼片を残した実を、羽根衝きの羽根にたとえたことによります。山に登ればよく見かける花ですが、都心でもツクバネウツギの仲間のアベリアが、生垣として多く用いられ、年中咲いている花を一般的に見ることができます。






 上の画像は、山で見かけたタニウツギの花です。タニウツギ(谷空木)はスイカズラ科タニウツギ属の落葉小高木で、田植えの時期に花が咲くので「田植え花」としても知られています。

 下の画像は、公園などでよく見かけるハコネウツギです。ハコネウツギ(箱根空木)は、初夏、白や淡紅色、紅色の小花を同じ木に咲かせるスイカズラ科タニウツギ属の落葉低木です。 花は漏斗状をしています。 一本の木や枝に、赤花と白花を付けることから、源氏の白旗、平家の赤旗をもじって、 ゲンペイウツギ(源平空木)とも呼ばれます。 色が混じるのは、咲き始めが白で、その後、淡紅色、紅色と花色が濃くなるためです。

 ウツギの仲間は、以上の8種類の他に、
ユキノシタ科・バイカウツギ属のバイカウツギ(梅花空木)やフジウツギ科・フジウツギ属のフサフジウツギ(房藤空木)などがあります。それらのウツギは、近隣の公園で今年は見当たらなかったウツギの仲間です。今回取り上げたウツギの仲間を、その判別を含めて知っていると、この季節の公園の散歩や山などへのお出かけは、もっと楽しいものになることでしょう。



 最後に、ウツギの花と同じ時期に咲いていて、ウツギにとても似ている2種類の植物について触れておきましょう。

 下の画像はエゴノキの花で、エゴノキ科エゴノキ属の落葉小高木です。花は白色で、5月後半から6月にかけて沢山の花をつけます。特徴は、2~3cm程の長い花柄があって、垂れ下がるように咲きますので、識別は明らかです。かつて自宅の玄関脇に、一本エゴノキを植えました。



 下の画像は、ハクウンボク(白雲木 )の花です。エゴノキ科エゴノキ属の落葉小高木ですので、上のエゴノキに似ています。枝先に垂れ下がるように長さ8-17cmになる総状花序をだして、白色の花を20個ほど下向きにつけます。小花柄は長さ7-10mm程ですので、エゴノキと識別できるでしょう。ハクウンボクは、日本原産だと言われています。




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