あれだけ強烈な夏の太陽も、いつしか弱くなってきました。蝉の声も急速に聞こえなくなり、草陰から虫の声が聞こえてくる今日このごろです。9月10日は、中秋の名月です。中秋の名月が、満月とは限りませんが、今年は満月です。天候が不安定な日々が続いていますが、今日は月を眺めることができそうです。
september、その響きには何故か哀愁を感じます。日本においては、夏休みが終わり、太陽もどんどん遠ざかっていく時期で、恋の終わりの時期でもあります。8日、エリザベス女王死去という、驚愕するニュースが世界を駆け巡りました。70年間にわたって英国の君主で有り続けただけではなく、「国民に開かれた王室」を目指し、「世界平和」を願って行動したことが、自国民だけではなく世界の人々に評価されています。国葬がウェストミンスター寺院で行われ、天皇を含め世界の要人が集合する葬儀となるようです。日本では、安倍元総理の国葬が執り行われます。国民の間にも、国葬の是非が議論されています。
安倍元総理の暗殺は、社会党の浅沼稲次郎刺殺事件のような政治的な目的を持ったテロ事件ではなく、私怨であることが分かりました。理由はともかく、突然に命を奪われた安倍氏を不憫に感じることは、多くの人に共通した思いでしょう。しかし、安倍氏の政治的評価は、そうした状況に影響されることなく、冷静に判断されるべきです。そうした点で、安倍氏の国葬の是非が話題に登ることは当然でしょう。エリザベス女王と安倍氏の国葬は、残念ながら比較されることとなってしまいました。
円安に歯止めがかからず、物価高もジリジリと人々の生活を圧迫しています。政府も日銀も、物価高に対する対策が極めて弱い印象を受けます。日銀の黒田総裁は、「家計の値上げ許容度も高まってきている」と発言しましたが、多くの国民はその言葉に強い憤りを感じたはずです。国民の現状を的確に判断できているのだろうか。現在の自民党連立政権は、特に弱者の幸福を真剣に考えているのだろうか。
静岡県の幼稚園で、送迎バスに園児が置き去りにされ死亡する事故がありました。園児の水筒は空となり、服は脱いだ状態で発見されたそうです。保護者に対する説明会での保育園側の対応に問題があり、保護者が過呼吸などで救急車で運ばれる状況となってしまったそうです。知り合いの園児が、とても可愛そうな状況で死亡しただけではなく、責任者側の説明に納得できなければ、精神的に正常な状況を維持できない保護者が出てきても不思議ではありません。事故を起こした場合は、状況を的確に判断し、問題の核心を認識して正しい行動を取ることが重要です。