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ロースクール留学(していた)日記

米国ロースクールLLM卒業生の日常→アメリカ駐在員の日常

アメリカはなぜ訴訟社会なのか

2014-12-01 16:34:00 | ロースクール・法務・法律・仕事ネタ関連
アメリカで生活した経験をお持ちの方は誰しも遭遇するのがアメリカ人の空返事だと思います。
チャートで表すとこんな感じ。

画像で表すとこんな感じ。


これはこれで人間らしくて愛すべきところだなとも思いますが、日本のノリで誰かを信頼しちゃったりするとあとで自分が痛い目にあいます。

もしかすると「アメリカは契約社会≒契約は絶対遵守のカルチャー」なんて思っている方もひょっとしたらいるかもしれませんが、個人的な感覚ではむしろ正反対で、契約書なんてたぶん誰も読んでいないし、だれも理解していないし、だれも意識していないし、だれも守ろうなんて思っていないんじゃないかなとさえ思ってしまいます。日常生活レベルでは。
契約の世界に限らず、日本だったらそうそう起きないことも平気で発生します。先日も郵便物に思いっきり靴で踏んだ跡がありました(中身は割れやすい物)。そりゃあこんな世界なら訴訟も起きるわけですよ。異なる文化・教養・地位etc.人々のごった煮ですしね。

となると、こういう相手方と付き合っていく場合はやっぱり書面が勝負を決めるんじゃなくて個人的な信頼関係が重要なのかもですね。法務としてはこのあたりをヒアリングすることも重要なのかもしれません。

Let it go

2014-12-01 15:03:37 | アメリカ生活関連
未だに人気の衰えないディズニー映画と言えばFrozenです。私はまだ映画を見ていないのですが、絵柄はディズニーにしてはかわいいなーと思っていました。ハロウィンの仮装でも圧倒的人気だったようです。

日本でもそうみたいですが、こちらでもTVをつければ例のテーマソング(日本語だと「ありのまま見せるのよ~」とかいうやつ)がしょっちゅう流れてきたり、ショッピングに出かけたらどこでもグッズを見かけたりと、人気はまだまだ衰えていないようです。

さてアメリカではサンクスギビングの少し前ぐらいからいわゆるセールの時期になっています。小売店としてはこの時期にどこまで稼げるかが業績を分けるようです。

そんな折り、我が家のポストにもおもちゃの折り込みチラシが入っていました。

例えばこちら。

※画像は登場するキャラクターの雪だるま、だそう。

よくわかんないですけど愉快そうなキャラクターで思わずほしくなっちゃいますね!


もちろん、主人公二人の人形も用意があります。

それがこちら。

※プライバシーに配慮してモザイクをかけています。

女の子の満足そうな笑顔が印象的な広告です。子を持つ親としてはグッとくる広告と言えるのではないでしょうか。



え?なんでモザイクをかけたかって?

ありのままを見たい方は画面を下の方までスクロールしてください。
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@広告(修正なし)

私は目を疑いました。これがエルサなのかと。あんなにクールビューティ容姿なのにこれじゃああんまりです。
これは許せない!ということで、小売店まで潜入調査してきました。今思えば、やめておけばよかったのかもしれません…。




@エルサ現物(1)ー上目づかい。全然萌えない。むしろ怖い。


@エルサ現物(2)ーファンデーション?首から下の色が違う。雪の女王なのに実は地黒なのか。






この本欲しい。

2014-11-23 10:22:04 | ロースクール・法務・法律・仕事ネタ関連
外国人向けのNY州契約法ガイド。

ボーナス出たら買おうかなー。会社の本棚にもあったらなー(チラッ。

New York Contract Law: A Guide for Non-New York Attorney

今年の合格率低下とアメリカンローヤーの就職事情について

2014-11-22 09:47:44 | NY BAR
私は受験していませんが、カリフォルニア州の司法試験の結果が出たようです。これで主要な州の結果は出そろったんじゃないかと思います。全体の合格率が48.6%ということで、昨年からは7%の合格率低下のようです。

以前からお伝えしているように今年は合格率が大幅に下がる州ばかりなのですが、この点についてABAジャーナルの記事が出ていました。簡単にいうと、試験実施団体(NCBE)側が今年の合格率の低下は受験者が悪いという趣旨の手紙を各ロースクールの学長に送り付けて炎上したようです。


ところで、日本でもロースクール生の進路が社会問題化していますが、こちらのロースクール生はある意味もっと深刻で、奨学金の選択肢は日本よりも多いものの、卒業生は1,500万円近くの借金をおって卒業することが普通ですので、就職先が決まらないことや合格ができないのは死活問題です(特に一流のロースクールではない場合、仮に合格しても法律家として就職先がないというのは聞きなれた話です)。そして仮に就職できても、初年度年収が1600万円を越えるようないわゆるビッグローではないと中々すぐに返せる大きさの金額ではありません。


ではよく言われるようにアメリカは弁護士が余っているのでしょうか?

この点について2014年10月にABAの記事が出ています。

つまるところ、(経済合理性を追求するとそうなると思いますが、)アメリカでも都市部に弁護士が集中しているということです。アメリカでも弁護士が不足しているエリアがあることを意外に思う方もいるんじゃないでしょうか。



視点を変えて、NYのプロボノ制度についても賛否両論があります。(個人的にも複雑な思いです)
NYのプロボノ制度は50時間のプロボノを義務付けるものですが、これはあくまでも新たにロースクールを卒業して受験する人にしか義務付けられていません。従って、すでにNYで働いている弁護士や他州資格をもとにWaiveInしてくるローヤーには適用されません。

NY側としては、
・毎年1万人以上受ける受験者が50時間プロボノをやれば、50時間×1万人だけ普段リーガルサービスを受けられない人を助けることができる。
・受験者側が座学では得られない経験や知識を得られる。
といったことをこの制度の意義としているようです。

確かにそういう面はあるのだと思います。

しかしながら、反対派の見解も説得力があります。
・1500万円超の借金を負った人たちに、50時間のただ働きを強制することになる。
・加えて、プロボノ要件は50時間と言っても、50時間ぴったりで終わる仕事なんてそうそうない。
・大きな事務所であればプロボノに人員を割く余裕があるが、小さな個人事務所ではなかなかそうはいかない。
・強制されるプロボノはプロボノと言えるのか。サービスをする側のモチベーションが低いおそれ。
・専門家ではない学生にプロボノを受けてもいいサービスが得られるとは思えない。


上記に個人的な経験をさらに加えるとすると、
・非弁行為を避けるためにはすでに誰かがやっているプロボノに参加するしかない。つまり既に弁護士が一人でやっているプロボノを学生が入って二人でやっているだけなので50時間×1万人にはならない。
・時間の長さを要件としているので、だらだら仕事をやる方が早く要件を満たすことができるという負のインセンティブが働く。
といった問題点があるように感じています。

個人的にはプロボノ活動を通じて、この機会がなければ知ることのなかった社会問題を知ることができましたし、非常にいい人生経験になったとは思います。なにより、困っている人を助けることができたのは良かったです。
しかしながら、せっかく実施したプロボノが(監督者側の問題で)NYのアドミッション要件を満たさなかったがために、0から50時間をやりなおす羽目になったなど、不愉快な思いをさせられたのも事実です。

あくまでも初年度ですので、これからこの制度もいろいろと改善されていくことになるとは思いますが、今後に期待します。

観光ガイド(ウドバーハジーセンター

2014-11-18 21:20:34 | アメリカ生活関連
こんにちは。とうとう氷点下の生活が始まってしまいました。寒いです。


さて今日の観光スポットは定番のウドバーハジーセンターです。
これはスミソニアン航空宇宙博物館の別館だったと思いますがDC市内から外れたバージニアにあります。DC市内からでも公共交通機関を乗り継いでいけますがかなーり遠いです。ダラス空港からの方が近いので、出張や旅行等の機会があったら空港から直行したほうがいいかもしれません。

ここは飛行機好きにはたまらないところでして、ご覧のようにところせましと様々な時代の機体が展示されています。



個人的にはお勧めスポットです。