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ほしちゃんの「続・なるようにしか、ならん」。

安くてウマいもんと料理と旅行と音楽と競馬が好きなサラリーマンの暮らしを、ありのままに綴ります。

大阪駅前ビルの生き字引、お好み焼き「とみや」。

2019-11-17 20:00:00 | うまいもん
仕事だったので、取り置きネタで。

この店は社会に出て間もない29年前、当時の先輩に連れていかれて以来となる。
大阪駅前第nビル(n=1〜4)の第1ビルB2、お好み焼き「とみや」。


グランドメニュウは、こんな感じだ。


この店に29年ぶりに来たキッカケは、先日の大阪ローカルのテレビ番組だつた。
ちょうど「大阪駅前ビルの歴史」をやっていて、
「なぜB2の天井は、異様に低いのか?」
「なぜ第1ビルのB1に通じるエスカレーターだけがあるのか?」
などの種明かしをやっていた。

エスカレーターが出来た経緯は、当初B1が地下鉄の西梅田駅とつながる予定だったのが工事の加減(地盤が緩く、深掘りせざるを得なかった?)でB2と繋がってしまい、激怒した喫茶店「マヅラ」のマスターが交渉してエスカレーターを付けさせたそうな。

そしてB2の天井の低さの理由を答えていたのがこの「とみや」のマスターで、当初飲食店はB1のみでB2は倉庫にする予定だったのが入居希望者が殺到したため、急遽B2も店舗となったのだそうな。

さて、そのマスターによるお好み焼きはどんなものか。
店内のランチメニュウ。


うむ、コレしかない。
最もオーソドックスな、そして関西人以外には馬鹿にされる「豚玉定食」870円にしてみる。

店員が、まず鉄板に火を入れる。
しばらくして、完成品の豚玉が到着。


よく我々関西人が東京などに行くと
「関西の人って、お好み焼きがお好きなんですよね?」
と忖度していただき、お好み焼き店に連れていかれては
「きっと、焼くのもお上手なんですよね?ちょっと、ひっくり返してみて下さいよ!」
と言われたりするが、とんでもない話だ。
大阪のお好み焼き店のこだわりは半端ではなく、タネの混ぜ方・キャベツの切り方・焼き方・返し方・トッピングに至るまで随所に店ごとのこだわりがある。
従って大阪では完成品が出て来る事がほとんどで、自分でひっくり返すなど言語道断なのだ。

しかし、定食なのでごはん・味噌汁・漬物が来るはずなのだが来ないので(笑)、先にお好み焼きをひと口。

…うっ、ウマい…

コレは、ものすごくウマい。
フワトロな焼き方などもさる事ながら、タネへのダシの効き方が素晴らしい。
コレ以上は手の加えようがない、非の打ち所がないお好み焼きとはこういうものだというのを体現した1枚だ。

ほどなくして、ごはんその他が到着。


この味噌汁が、これまた抜群にウマい。
こんなリーズナブルなお好み焼き屋さんの定食で、ついでのように出て来る味噌汁のレベルを遥かに超えている。
むしろ、ランチでひとり1500円ほどする和定食でコレよりおいしくない味噌汁が出て来る店は、山ほどある。
ウマい味噌汁でごはんをやり、ダシの効いたお好み焼きを頬張る。
関西人として、これほどシアワセな時間が他にあろうか?

老舗のお好み焼き店の、何万枚ものお好み焼きを焼いてきた鉄板には、まさにお好み焼き職人の魂が堆積しているのではないか?
と思えるほどのウマさであった…