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ほしちゃんの「続・なるようにしか、ならん」。

安くてウマいもんと料理と旅行と音楽と競馬が好きなサラリーマンの暮らしを、ありのままに綴ります。

松坂慶子と桐谷健太のおかげで楽しかった「まんぷく」。

2019-03-30 20:50:21 | エンタメ

NHK朝ドラ「まんぷく」が、ついに今日最終回を迎えた。
「まんぷく食品」の社運を賭けて開発、販売した「まんぷくヌードル」が歩行者天国で大反響を呼んで爆発的ヒットになり、大団円を迎えた。
ヒロイン・福子こと安藤サクラとその夫・萬平こと長谷川博己の演技が、とにかく素晴らしかった。全国の視聴者が朝から元気をもらい、笑顔になれた事だろう。
「まんぷくラーメン」のモデルとなった日清チキンラーメンが一時品薄になったのも、反響の大きさを物語っている。

この「まんぷく」のドラマを大いに盛り上げたのが、松坂慶子と桐谷健太の好演である事に異論を挟む人は少ないであろう。
松坂慶子は福子の母・鈴を演じたが、とにかくわがままで気分屋、そのくせ出たがりというキャラを見事に演じた。
「私は、武士の娘です」
という決めゼリフは、流行語にもなった。
萬平がやろうとする事にことごとく
「え~、嫌よ~」
「ウチは、○○になるの?」
などと苦言を呈するのだが、栄養食品「ダネイホン」の看板モデルや「まんぷくラーメン」のTVCMには出る気満々であった(結局出ず)。
正直、松坂慶子がこれほどのコメディエンヌであるとは思わなかった。笑いを通り越して驚かれた方も多いのではなかろうか。
最終週の予告編では葬儀のシーンにドキッとしたが、当時としてはかなり斬新な生前葬であり実にいいシーンであった。
あまりのキャラの立ちっぷりに、新聞や週刊誌のコラムニストはこぞって鈴のキャラを楽しみながら語っていた。そしてそれらの記事に、私も読者として激しく共感したものである。
ここ数年の朝ドラのヒロイン以外のキャラとしては、私の中では「あまちゃん」の夏ばっぱ(宮本信子)、「ごちそうさん」の和枝姐(キムラ緑子)らに肩を並べる際立ち方であった。

そしてもう一人、胡散臭い商社マン・世良を演じる桐谷健太も見事であった。
萬平の長年のビジネスパートナーとなったが、天神橋筋六丁目出身だけあってネイティブの大阪弁が最高であった。
世良が少々巻き舌気味に
「えぇ話あんねん」
と言ってきても、どう考えてもマユツバだと思わせる雰囲気は彼ならではである。
いい加減ぽいが人間臭く憎めない面も多く、完成した「まんぷくヌードル」を試食するシーンでは
「(この味が)好きな嫌いか言うたら…好き」
の一言。私は数ある世良の名セリフの中で、コレを挙げる。
前後するが、鈴の最高の名セリフは萬平が「たちばな塩業」を立ち上げ初めて塩を完成させた時、海水の水分を飛ばす鉄板のサビの色が塩に残っていたため、塩の完成でバンザイを繰り返す塩軍団の横でひとり
「…(塩が)茶色い!茶色い!」
と叫んでいたシーンである。

日清食品の創始者・安藤百福夫妻をモチーフにした物語は、これでひと区切り。
来週からは朝ドラ100作目となる「なつぞら」が始まり大いに楽しみだが、「まんぷく」のスピンオフとして
「謎に包まれた世良の妻と子ども」
「たちばな食品東京支社の向かいの食堂の美人店員のその後」
「忠彦(要潤)に弟子入りした名木くんとその彼女の愛の顛末」
は、是非観たいものである(笑)…


さて明日の競馬は大阪杯。
G1昇格後まだ3回目のためデータは少ないが、やはり前年の有馬記念出走馬が強い。
ブラストワンピースが1番人気だが、本命は敢えてキセキだ。昨秋のジャパンカップでアーモンドアイに迫った馬であり、距離適性・コース適性などからも最も減点材料が少ない。
相手はもちろんブラストワンピース、昨年のダービー馬で阪神の神戸新聞杯も勝っているワグネリアン、同じ阪神芝2000のチャレンジカップを勝っており前哨戦・金鯱賞を3着にまとめたエアウインザーが本線。