ほしちゃんの「続・なるようにしか、ならん」。

安くてウマいもんと料理と旅行と音楽と競馬が好きなサラリーマンの暮らしを、ありのままに綴ります。

西脇「かおるちゃん」で、ほぼ10年ぶりに播州ラーメンに再会。

2018-03-20 20:00:00 | うまいもん
「播州ラーメン」というラーメンのジャンルがある。
昭和30年代、まだ西脇市界隈に播州織の工場が沢山あった頃に全国から集団就職で女性が集まってきたそうな。
そんな集団就職の女性の好みに合わせ、甘口の醤油味に仕上げたラーメンがこの西脇市に今も伝わり、名物となっている。

訪れたのは、この「かおるちゃんラーメン」。

実は、最も有名な店のひとつである「西脇大橋ラーメン」に行ったのだがスゴい行列でひるんでしまい、セカンドベストの選択としてこちらにやって来た。

メニュウは、こんなん。

天井を見上げると、いかにもビールのアテがびっしり。

近隣の客は、ここにやって来てこれらのおかずでビールをやり、播州ラーメンで仕上げるのだろう。
クルマで来ている私には、実に羨ましい。

こちらが「播州醤油ラーメン」の大盛り(1.5玉)、750円。

澄んだ醤油味スープが美しい。
ちなみに並は600円。

箸を上げてみる。

中太ストレート麺である。

久しぶりにいただく播州ラーメンは、それはもうウマかった。
何とも言えない甘さだが、おそらく焼豚を煮る段階で砂糖やみりんで甘めの味付けをし、その煮汁を鶏ガラスープで割ったものだろう。

播州ラーメンを最後に食べたのは、いつだっただろうか…と思い出してみるのだが、おそらく10年ほど昔になるだろう。
まだ子どもらも共に小学生で、最も取り回しが利く頃なので(笑)カネもないのに本当によく近場の1泊旅行をしたものだ。
その頃はGWになると、よく西播磨と云われる地域に遊びに行っていた。
ほぼ観光地化されていなかったため宿も商売っ気がなくて安く、娯楽も室内温水プールがたったの500円で使えたり、揖保川でカワムツ釣りに興じたりしたものだ。
そのついでに播州ラーメンを食べて帰ったのが、おそらく最後になるだろう。

あれから10年。
上の娘は4月から社会人、息子は免許を取得してよい年齢になった。
思えばあの頃が、子育てのゴールデンタイムだったかもしれない。
確かに楽しかったが、後ろばかり振り返ってもいられない。
子らが親離れすると同時に、我々も子離れして新たな人生の愉しみを見つけなければならない。

10年の時を経て再会した播州ラーメンをすすりながら、ふとそんな事を考えたのだった…