hoppenの韓的な日々♪

2004年・夏、イ・ビョンホンssiに出会ってから韓流へ~韓国映画&ドラマで刺激的になった日々を綴ります。

シンポジウムin東京工芸大学:『マリといた夏』のイ・ソンガン監督も参加(2007.11.05)

2007-11-10 23:33:04 | 韓流イベント(舞台挨拶、コンサート)
マリといた夏

ポニーキャニオン

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東京工芸大学では、ポン・ジュノ監督の講演会だけでなく、
「日韓メディア芸術の現在2007」と題し、他にも、講演会やシンポジウムが開かれ、
ビョンホンssiが声優を務めたアニメーション『マリといた夏』
イ・ソンガン監督も参加していました。
シンポジウム後、直接、お話ができたので、
韓国アニメ界のことと、監督の今後の作品のことをお聞きしました。

イ・ソンガン監督には、3年前に、ヤマハホールでの『マリといた夏』の上映で拝見しています。
hoppenの韓的な日々♪より
「2004.10.29:『マリといた夏』を見る」
http://blog.goo.ne.jp/hoppen_2006/e/96c9f9e7c5250860534498493103319e

ビョンホンssiの声を聴きたさに見に行ったアニメですが、
やさしい画風のアニメで、日本でのマニアックなアニメとは違う印象がありました。
監督は、やさしくて、温和そうで、アニメの作風、そのものの方です。
韓国アニメーション界の第1人者なんですけどね。

今年は、2作目の長編アニメ『千年狐ヨウビ』が韓国で公開。
声優陣は、ソン・イェジン『ラブストーリー』『私の頭の中の消しゴム』)、
リュ・ドクファン『トンマッコルへようこそ』『横綱マドンナ』)という豪華さで、
韓国で、アニメ旋風を起こしました。


innolifeより
『千年狐ヨウビ(천년여우 여우비)』
(2007.01.25韓国公開)
http://contents.innolife.net/listm.php?ac_id=7&ai_id=9454


朝鮮日報より(2007.01.15付け)
ソン・イェジン、今度はアニメの声優に
http://www.chosunonline.com/article/20070115000028


シンポジウムの中で、韓国でのアニメーション界について語ってくれました。

韓国でのアニメは、1960年代の作品が初めてで、歴史的な英雄が主人公の物語だったそうです。
これが大ヒットして、60年代~70年代は、多く作られていました。
しかし、70年代以降、軍事政権下で激減。
再び作られるようになったのは、最近のことらしい。

現在は、年1~2本しか、公開されていないが、
企画は多く出されていて、監督としては、未来は楽観的に見ているそうです。

ただ、商業ベース上のコンテンツとしてしか見られていないので、
作家性を出せるアニメとは隔離されているのが、現状らしい。
「私は、アニメも、映画という創造物のひとつとして考えています」とのことでした。

イ・ソンガン監督は、現在、韓国映画アカデミーの教授として、後進育成もしています。
ここでは、実験的なアニメや、低予算アニメを、生徒ともに作っているそうです。

シンポジウムの後、監督が一人でプラプラしていたので、
通訳さんにお願いして、質問させてもらいました。

Q:釜山映画祭の閉幕作品で、『エヴァンゲリヲン』が上映されたりしていますが、
  日本のアニメは、韓国でも人気があるのですか?

A:『エヴァンゲリヲン』は、韓国でも人気がありますが、それは、マニアックな人気です。
  それに、私が作っているアニメとは、少し、違いますね。

Q:監督のアニメは、新海誠監督ととても似ていますよね。
  ご存知ですか?

A:はい。よく言われますよ。

監督も、新海作品はお好きなようで、嬉しそうにしてくださり、
『秒速5センチメートル』もご覧になったといっていました♪
(レビューは、こちらを見てね)
hoppenの韓的な日々♪より
劇場鑑賞&舞台挨拶:『秒速5センチメートル』、新海誠監督
http://blog.goo.ne.jp/hoppen_2006/e/a1c253912aad2cf355c863ad18d309c8

Q:新作は、準備されているんですか?

A:来年公開を目指しています。
  アンデルセン童話『雪の女王』をモチーフにしたものを考えています。

『雪の女王』なら、監督の作風にぴったりの童話ですよね。
楽しみにしています、とお伝えして、握手していただきました。
独特のやさしさを持つイ・ソンガン監督のアニメですから、
『千年狐ヨウビ』も、これから作る新作も、日本でも、公開してもらいたいです。


***こちらの記事も合わせてどうぞ***
hoppenの韓的な日々♪より
ポン・ジュノ監督、講演会 in東京工芸大学 ①監督デビューまで(2007.11.05)
http://blog.goo.ne.jp/hoppen_2006/e/abd71bf8e8e69ff5657d71524b546972

ポン・ジュノ監督、講演会 in東京工芸大学 ②3本の長編映画について(2007.11.05)
http://blog.goo.ne.jp/hoppen_2006/e/50e722a51de542a130e85598604465f9

ポン・ジュノ監督講演会 in東京工芸大学 ③新作『Tokyo!』&今後の話(2007.11.05)
http://blog.goo.ne.jp/hoppen_2006/e/9989a5efa24945afabf38dde71b4df12


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2 コメント

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素晴らしい! (hyoutan2005)
2007-11-12 16:15:10
監督に質問できるチャンスを逃さず、的を付いた質問をされているのが素晴らしいです。
「マリといた夏」は私も見ましたが、優しいタッチの不思議な空間を感じる物語でした。
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えへへ (hoppen)
2007-11-12 23:13:56
>hyoutan2005さん
そんなに褒められると、照れますな~。
日本のアニメ界は、宮崎アニメのような完成されたものと、マニアックなものと、それぞれ商売として成り立っていますよね。
韓国では、どうなのかな~って言うのが、知りたくて。
ソンガン監督のアニメは、芸術的な要素が強いアニメだったのに、それが一番売れているみたいだから。

ソンガン監督以外のお話も、面白かったです。
マンガは、雑誌→単行本という道筋があるのは、日本だけみたい。
韓国は、ネットのブログ上のマンガが定着してるんですって。
たてのコマ割りみたいなマンガなの。
(私的には、これはマンガじゃないと思うけど)
マンガが入ってきた時代が、ネット時代と重なったからなんでしょうね。

なんだか、アカデミックで、○十年ぶりに学生に戻った気分の1日でした。
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