『義兄弟~SECRET REUNION』
(2010.02.04韓国公開、2010.10.30日本公開)
日本公式サイト
『의형제(義兄弟)』-シネソウルMOVIE
義兄弟~SECRET REUNION - goo 映画
『シュリ』が製作されたのが1999年。
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『JSA』が製作されたのが2000年。
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そして、2010年に製作されたのが、この『義兄弟~SECRET REUNION』。
分断国家・韓国は、この10年で大きく変化したんだと感じました。
自分たちが抱える問題を、こうして娯楽映画に作ってしまえるコリアン・パワーに感服です。
この3つの映画に出ているガンホ兄さんが、このように解説してくれています。
「今は国民が‘分断’という問題を、
『シュリ』や『JSA』のときよりもすんなり受け入れているように思います。
以前は‘分断’という状況が政治的に利用されながら、私たちの人生に大きな影響を及ぼしました。
今もその状況は続いているものの、人生に大きく作用する時代ではありません。
‘分断’の悲劇を無視するとか、忘れてしまうという意味ではなく、
対立を通して、理念やイデオロギーを説明する時代は終わった。
この映画でも‘分断’に対する話を自由に扱っているので、
俳優たちが負担を感じることはなかったですね。」
(パンフレットより)
スピーディなストーリー展開に、ソン・ガンホ×カン・ドンウォンがぴったりはまって、
最後まですっきり楽しめる映画です。
おすすめ!
どうせガラガラだと思ってシネマート新宿に行くと、
公開3週目なのに半分は埋まっていました。
韓国映画ファンももちろんいますが、
韓流ドラマ『1%の奇跡』のカン・ドンウォンお目当てらしき若い女性、
そして、なぜかいかつい感じのアジュシ(おじさま)が数名。
もしや、題名を見て、見に来られていたんでしょうか・・・。
**** あらすじ-goo映画より ****
ソウル市内で起きた、北朝鮮工作員との銃撃事件で犯人を取り逃がした責任を問われ、
国家情報員のイ・ハンギュは免職を余儀なくされる。
それから6年、逃げた妻や外国人妻を捜す探偵まがいの家業で食いつないでいた彼は、
工事現場で韓国に潜入していた工作員のジウォンに偶然出くわす。
ジウォンはこの6年間、パク・ギジュンという偽名を使って潜伏生活を送っていた…。
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監督は『映画は映画だ』のチャン・フン。
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ソ・ジソブ,カン・ジファン,ホン・スヒョン,コ・チャンソク,ソン・ヨンテ | |
ポニーキャニオン |
ナムジャ俳優を生かすのが実にお上手です。
南北分断のほかにも、海外からの花嫁問題、韓国人が抱える家族の問題など、
この時代の社会的な背景を混ぜているのに、
実に生き生きと、爽快な生き様を魅せるキャラクターがGOOD!
私が惚れたのは、北の暗殺者'影'(チョン・グックァン)。
おじさんなんですが、
冷徹で切れ味鋭いキラーぶりは、かっこえぇ!と叫びそうになりました。
イ・ビョンホン主演の『悪魔を見た』で、
惨殺される恋人の父親役立った人だ!
スチールが見つからないのが残念・・・。
ガンホ兄さんは、言うに及ばず。
あまりに自然で、ソウルに行ったら会えそうな気がする。
そして、カン・ドンウォンが、ガンホ兄さんに負けない存在感でした。
スチールカットだけでも、感じていただけると思います。
スチールカット・ページ
カン・ドンウォンのスタートはモデルから。
ドラマ『威風堂々の彼女』でデビュー。
このドラマ、コミカルかと思ったら、後半号泣もしてしまうほど、面白いドラマです。
カン・ドンウォンは、ちょっと、大根ですが・・・。
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他に『1%の奇跡』『マジック』に出演。
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映画も『彼女を信じないでください』『オオカミの誘惑』と、アイドルチックなものに出演。
その完璧な容姿から次世代韓流スタートと期待されました。
でも、彼は韓流には流れなかったんです。
『私たちの幸せな時間』で、死刑囚の役を熱演。
hoppenの韓的な日々♪より
『私たちの幸せな時間』:劇場鑑賞(2007.07.28)
『あいつの声』では、誘拐犯の役として声だけで出演。
イ・ミョンセ監督の『デュエリスト』『M』は、興行収入には結びつかなかったようですが、
着実に、映画俳優としての地位を確立しました。
2008年の『チョンウチ(전우치)』、この『義兄弟』、
今韓国で公開中の『超能力者(초능력자)』と、ヒット作を連発しています。
『義兄弟』でのソン・ガンホとの共演について、
パンフレットから、カン・ドンウォンの言葉です。
「出演はやめておけと、数人の人から言われました。
今、ソン・ガンホ先輩と共演したら、
自分の未熟さが目立ち、自分がだめになってしまうぞ、と。
でも、僕はダメになってもかまわないから、やってみたいと思ったんです。」
共演のガンホ兄さんは
「彼に対しては、内向的な面が強いという先入観がありました。
でも、実際はよく話すし、正直だったので驚きました。
そんなドンウォンの姿が、映画の演技の中にそっくりそのまま出ているのが不思議。
しかも、それがすごくいい。
若い俳優は自分をよく見せようと飾りすぎる傾向があるんだけど、
ドンウォンは自分自身をありのままに表に出すタイプです。」
韓国映画を代表する俳優の多くが、韓流ドラマへ出演する中、
カン・ドンウォンは、あくまでも韓国映画だけに絞り、成長し続けています。
18日、軍に入隊しましたが、2年後も、その実力は変わらないでしょう。
ソン・ガンホと対等に渡り合える、貴重な若手俳優です。
でも、この映画のパンフレット、1500円もしました。
びっくりです。
ちゃんとガンホ兄さんの写真もあったので買ったんですが。
シネマート配給の映画は、パンフレットの値段が倍なんですよね。
カン・ドンウォンご本人は韓流スターになるつもりはなさそうですが、
やっぱり、日本での人気は堂々とした韓流スターです。
カン・ドンウォンは、先日、この映画で、映画批評家賞・主演男優賞に輝きました。
innolifeTV 芸能 ~ 20101108 第30回映評賞授賞式?(字幕付)
11月26日に授賞式が行われる青龍映画賞にも、
イ・ビョンホン、ウォンビン、チョン・ジェヨン、パク・ヒスンとともにノミネートされています。
イ・ビョンホンとウォンビンだと、私はイ・ビョンホンを押しますが、
この映画を見て、カン・ドンウォンも可能性が高いと感じました。
でも、う~ん。
ビョンホンssiに取ってほしいけど!
カン・ドンウォンは入隊はしましたが、許可が下りれば、授賞式には参加するかもしれません。
今年の主演男優賞は充実しているので、ドキドキの授賞式になりそうです。
第31回青龍映画賞
読ませてもらったけど、いつもうまいね。
こうやって書いてあげると、みたくなるんだよねきっと。
私は相変わらずお粗末レビューになちゃう。
カン・ドンウォンいい俳優だね。
今注目の俳優は若手ではウォンビンとカン・ドンウォンかな?
もちろレウォンくんは入ってるけどね。昔の作品から見てるから成長は体感してるし、楽しみなんです。
こうやって長く応援すると本当に成長がわかって嬉しいですね。
この記事を書いたその日に、北朝鮮砲撃のニュースが!
やはり、この国の抱える現実は厳しい。
でも、冷静に日常生活を送るソウル市民。
やはり、韓国は大きく変わったんですね。
戦争は悲劇を生むだけで、何の利益ももたらさないって、良くわかっていて。
戦争になったら、大好きな韓国映画も韓流ドラマも見れなくなってしまうし。
事態が収まるよう祈りましょう。