三豊合資会社について

三豊合資会社、明治三十五年設立、明治三十八年火災により消滅(和田村村誌)私が昭和四十六年に帰り石川政一宅に行った。蔵の前に昔から店に掛けていた柱時計が転がっていたので政一にどうしたのと尋ねると動かなくなったから此処に置いた。この時計、明治に焼けた綿会社の事務所に有った時計、祖父さん(石川数太郎)が関係していたので事務所から祖父さんが持って帰ったと言った。之を聞き私は東京に持って帰り杉並区成田東の五日市街道に面した修理屋に、八万円かかる、この時計十六万円以下で売ったらいけないです、と言われた。以後私と行動共にして平成ニ年関谷に帰ってきた。座敷に掛けていたが何べんも落としたのでガラス割れて哀れな姿、でも三豊合資会社の遺品が関谷にある。米国製。