宇宙航空研究開発機構は16日、探査機「はやぶさ」が持ち帰ったカプセル内の微粒子が、小惑星「イトカワ」のものだったと発表した。
すでに見つかっていた約1500個の微粒子を調べた結果、成分が地球のものと明らかに違い、イトカワを撮影して判明していた成分と一致したことがわかったという。
はやぶさは60億キロを往復した技術成果だけでなく、科学的な結果も出し、任務を完全に達成した。
宇宙機構によると、微粒子の大きさはいずれも0.01ミリ以下。
電子顕微鏡で一粒ずつ調べたところ、1500個の多くはかんらん石で、輝石やそれ以外の鉱物もわずかに見つかった。
これらは、地球にあるかんらん石などと鉄とマグネシウムの比率が異なり、イトカワと同じような小惑星だったと考えられる隕石(いんせき)の成分と一致。
さらに、イトカワをはやぶさが撮影した赤外線写真や、地上の望遠鏡の観測で判明していたイトカワ表面の成分とも一致した。
はやぶさは2005年にイトカワに着陸した際、岩石や砂を飛び散らせる弾丸が発射されなかったため、採取に成功したかどうかわかっていなかった。
今回確認されたイトカワの微粒子は、はやぶさ本体が着陸した際の衝撃で巻き上げられたものと考えられる。
はやぶさは燃料漏れなどの影響で通信が途絶し、一時行方不明になった。
帰還が予定より3年遅れた。
帰還の途中、エンジンが止まるトラブルなどに見舞われたが、その都度、技術者らの機転で乗り越え、今夏の帰還にこぎ着けていた。
はやぶさの微粒子はイトカワ由来 1500個、成分一致
asahi.com(朝日新聞社):サイエンス
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毎日jp(毎日新聞)
半分あきらめてていたけど、
入っていて良かった~。
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