東京湾アクアラインの通行料が実験的に800円(普通車)に値下げされることが固まり、地元の木更津市や南房総の観光地は値下げを再三、要望してきただけに歓迎ムードが広がる一方、住民からは渋滞などを懸念する声も聞かれた。
木更津市の水越勇雄市長は「(値下げは)南房総地域全体の振興につながるもので大変うれしい」と語る。市幹部は「利用者の大半は市内を素通りする。
値下げを契機に多くの人が市内に立ち寄ってもらえるよう努力しないと」と意気込む。
一方、老舗の商店主は「利用しやすくなり対岸(横浜方面)に買い物などに出掛ける人が増えるでしょうね」と不安感も。
川崎市に通う会社員は「今はバス通勤だが、値下げでマイカー通勤も可能になる。
通行量の増加で渋滞がなければよいが」と心配していた。
また、土日祝日に自動料金収受システム(ETC)搭載の普通車割引で、観光客が二、三割増えた南房総の観光業者は「ありがたい」と率直に喜ぶ。
鴨川市の片桐有而市長は「長年の要望が認められ大変喜ばしい。
観光振興をはじめ商工業や地域経済の発展に結びつけたい」。南房総市の石井裕市長も「観光の活性化につながる」と期待する。
館山市観光協会の担当者は課題も指摘。「ETC割引で観光客は増えているが、ほとんどは日帰り客」とし、「宿泊客をいかに増やすかが今後のポイントになる」と話した。
喜びと渋滞の不安混在 アクアライン800円へ
東京新聞 千葉 (TOKYO Web)
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今回もETCが無いとダメなんだって。
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