9月に入って、10代前半の新型インフルエンザの患者が急増していることが、国立感染症研究所の調査でわかった。
夏休み後の学校や幼稚園などで、感染が広がっているとみられる。
全国約5000医療機関から7月6日~9月20日に寄せられた報告を分析した。
患者の約7割を、5~19歳の若年層が占めた。最も多かったのは10~14歳で全体の28%。
続いて5~9歳の24%、
15~19歳の16%、
0~4歳の11%だった。
9月14~20日の1週間に限って見ると、10~14歳が全体の4割に上り、その急増ぶりが目立った。
地域別では、流行が顕著だった沖縄が減少し、北海道、宮城、東京、愛知、大阪、兵庫、福岡などの大都市圏を中心に患者が増えた。
感染研の安井良則・感染症情報センター主任研究官は、「インフルエンザは通常、一部の地域や年齢層で患者数が増え、それから周辺に広がる。新型インフルエンザは、まだ国内流行の初期段階といえる。今後、大流行に発展するかもしれない」と注意喚起している。
新型インフル、若者の感染急増
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