三洋電機は、予約殺到で発売を延期していたホームベーカリー「GOPAN(ゴパン)SPM―RB1000」を11日に売り出した。
開発に5年をかけ、「自宅のコメでパンづくり」を世界で初めて実現。
小麦アレルギーの子どもに、米食復活に、と予約は数カ月先までいっぱいだ。
廃止が決まった「SANYO」ブランドにとって、最後の大ヒットならぬ大ホームラン商品となるか。
「彼にとって、食パンはあこがれの食べ物なんです」。
名古屋市中区のパート従業員紀谷聖美(きや・きよみ)さん(41)は、小麦アレルギーを持つ小学2年の長男(7)の気持ちを、こう話した。
生後8カ月で発症。給食の白い食パンがどんな味かは知らないままだ。
紀谷さんは10月、アレルギーで悩む人の支援団体からGOPANの存在を聞いた。
パンを膨らませるための小麦グルテンも上新粉で代替できる。
「同じものを食べる幸せを知ってほしい」。店頭想定価格の5万円は高いが、購入を考えている。
魚沼産コシヒカリの産地、新潟県のJA北魚沼(組合員1万1984人)のコメ販売額は、この2年で3億円以上減った。
若者の米食離れが一因とみる三浦哲郎理事長は「うまいコメの味を広く分かってもらいたい」と、すでにGOPAN10台を予約。
催しを通して「コメの魅力」をPRする考えだ。
8月にはコシヒカリ1.2トン分(約250万円相当)を「商品の広報用に」と三洋に提供することを決めた。
GOPANは7月の発表当時、10月8日の発売予定だった。
だが、月5千台の販売計画に対し8月末までに1万件以上の注文が殺到。
延期後も予約は増え続けた。ネット上の閲覧回数も三洋製品で過去最高の14万回を突破。多くの家電量販店は11日に商品を並べられず、年内の引き渡しが難しい場合もあるという。
GOPAN、いよいよ発売 「コメからパン」に予約殺到
asahi.com(朝日新聞社):ビジネス・経済
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食感がもちもちして美味しいみたいよ。
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