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農林水産省は19日、政府が製粉会社に売り渡す輸入小麦の価格を来年4月から、大幅に引き上げる見通しを明らかにした。
小麦の国際価格が高値で推移しているためで、値上げ幅は少なくとも30%程度になるとみられる。
パンやめん類などの小売価格のさらなる値上げにつながる可能性がある。来年4月からの売り渡し価格は、今年6月~来年1月の取引価格の動向を反映して決められる。
農水省によると、6~10月に政府が購入した輸入小麦の価格に、農家への補助金分などを上乗せすると、10月からの売り渡し価格を30%近く上回っている。
小麦価格は11月以降さらに上昇しており、値上げ幅が拡大する公算が大きい。
小麦の売り渡し価格は今年10月に10%値上げされたばかりで、これに伴い、山崎製パンが12月1日出荷分から食パンや洋菓子などの希望小売価格を平均8%値上げしたほか、日清食品が「カップヌードル」など即席めんを来年1月から7~11%値上げすると発表している。
日本は小麦需要量の約9割を輸入小麦に依存している。
輸入小麦は商社を通じて政府が全量を買い取り、国内農家への補助金の財源分などを上乗せして、製粉会社に売り渡す仕組みになっている。
4月から小麦30%程度値上げ、国際価格高騰で
経済ニュース 経済・マネー YOMIURI ONLINE(読売新聞)
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