月刊「祭御宅(祭オタク)」

一番後を行くマツオタ月刊誌

333.在野研究者の活躍と新進気鋭の祭御宅(ブログ名変更記念)(月刊「祭御宅」2021.4月4号)

2021-05-08 16:28:28 | 屋台・だんじり・神輿-研究史・名著-
●月刊「祭」あらため月刊「祭オタク」あるいは「祭御宅」
類似名のまつり機関紙「まつり」を、屋台文化保存連絡会が使用していたということに気づきました。
お詫びのメールをしたところ、屋台文化保存連絡会の方から、そのまま使用してもかまわないという旨の暖かいメールを頂くことができました。ですが、「祭御宅(オタク)」の名前を思いついたところだったので、改名することにしました。
改名一回目はその名の通り播州の祭オタクについて。今回は在野の研究者も「祭オタク」として、話を進めていきます。
 
●粕谷宗関氏と、播州祭り行脚、播州祭紀行
管理人は久しぶりに粕谷氏の著作を読み漁りました。久しぶりに見ると、氏の調査の膨大さに驚かされます。一般には彫刻研究の専門家として知られています。ですが、例えば多くのプロの研究者がその対象としている祭礼の絵や、古い文献なども粕谷氏の著作で広く知られるようになりました。しかし、粕谷氏の著作をある程度理解するには、それ相応の祭見聞の経験や予備知識が必要となります。
そんな中登場したのが、播州祭礼研究室による西側の『播州祭紀行』(閉鎖ToT)と東側のnamerakozou氏の『播州祭り行脚』です。双方にきょうつうするのは、粕谷氏の著作をもとにしながら独自の調査も加え、神社ごとに屋台を分けて紹介するという手法です。この2つのサイトによって、誰でも手軽にインターネットにアクセスして、どの屋台がどこにあって、誰がどの部位を手掛けたのかまでをしることができるようになりました。粕谷氏が播州屋台学の基礎を作ったとするならば、2つのサイトや次の三木市内各団体や個人の働きは、粕谷氏の研究の翻訳書+アルファの活躍、播州屋台辞典の作成に寄与したといえるでしょう。
三木では、対象を三木市内にしぼり、より詳しく紹介した秋月会、幸祭会、横山氏のサイトがありましたが、今は幸祭会のみ残っています。
閉鎖されたサイトがあるのは残念ですが、そのあとを次ぐ若き祭御宅が現れてきています。
 
そして、新進気鋭の祭御宅
いくつかのレジェンドとも言えるサイトが閉じられましたが、その後をつぐべく20代で活躍する祭御宅が育ってきています。その中でyou tubeやブログを持っている二名を紹介します。この二名に共通するのが、屋台、だんじりの装飾品に関する造形の深さと、編集した動画を公開していることです。
 
巴龍氏
彫刻、刺繍、金具への造形の深さには驚かされます。映像もどこぞのボンクラ祭ブログ管理人とは大違いで、しっかりとれています。
 
鯱乃梵天氏
自身のGoogleマップには屋台蔵、だんじり小屋の地図を作成しています。なんとスマホ編集。
 
 
 
他にも、自らが担いで屋台の練りに詳しい、めちゃきれいな写真を大量に撮影している、若い職人志望、そして、各地の青年団や若い祭好きなどなど。たくさんの若い人が播州の祭文化の担い手になっています。
ちと前までは若い人を育てるためにブログを運営するというつもりでした。が、実態は教えてもらってブログを運営しています。
 
 
 
 
 


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