●傷隠し用ステッカー制作
車の傷隠し用ステッカーを頼まれました。○明マークを菱形にしたものを制作しました。
↓背景色を薄い黄土色にして、菱形に変えました。
台車運行のイラスト、ローマ字のAKASHIMACHI。形は法被をイメージしたものがパソコンで完成しました。↓
●完成が楽しみ、プリントアウトすると。。
エディオンで買ったA-oneの車用ステッカー用紙に印刷しました。
プリントアウトしたら色がまるで違いました。古いプリンター使っています。別にかまわないとのことで、そのまま貼り付けました。
●よくみると、イカツイので、、、
しかし、よくよくみるとイカツイ人が乗る車に見えてしまうとのことで、車に貼ったものを剥がし、クリアファイルに貼りました。
そして、旧ブログ名のステッカーがあったので、こちらを車に貼りました。
●両方に貼ったイラスト
剥がしたもの、貼ったもの両方にあったイラストが、明石町屋台の台車運行です。そのイラストの拡大図が下のものです。本ブログと言えば、台車ということで、台車運行をデザインしました。Tシャツ剥がした方はデザインの都合上カットしましたが、一番後ろを歩く某ボンクラ祭ブログ管理人が入りました。
●オリンピック強硬開催と祭
●屋台の安全運行のために
今回は全国10人くらいの読者中、2,3人が待ちに待った(0人という主張はうけつけません。)であろう、屋台の担ぎ棒・練り棒の端の綱をつける金具である棒端の「かん」についてのお話です。もしかしたら2000年後くらいには民俗学のメインテーマになるかもしれません!?
冗談はさておき、学術的にはどうかは知りませんが、今回のテーマは屋台の安全運行のための基礎知識ということはできます。
●屋台の舵をとるための綱、それを取り付ける金具の輪・かん
屋台の棒の先端には綱がついていて、これを左右に引くことで屋台の進行方向を調整することができます。
しかし、よくみると綱が棒に固定された金具とつながっているわけではありません。
棒に固定された金具⇔金具の輪⇔綱
という構造になっています。この綱と棒に固定された金具をつなぐための輪をかんと呼ぶこともあります。三木ではあまり馴染みのない呼び名でしたが、最近ではこの呼び名が定着しつつあります。今回は
↑金具の先に綱はついています。
↑↓棒に固定された金具についているわけではなくて、間に金属の輪を介しています。
●横に引いたときに力のかかる方向。
輪をつけるのは、横に引いたときの輪の位置によって、力を上向きにもできることがあるからだと思われます。
下の図をみてください。
輪を上側にした状態で右に引くと、輪は棒に固定された金具を右斜め上に押すことになります。こうすることで、屋台を向けたい方向に向けると同時に、担ぎ手にも力を貸すことができます(下の図左側)。
逆に下側の場合だと、屋台を右ななめ下に押し出すことになります(下の図右側)。
理想は常に輪を上側にして、舵をとることです。もちろんずっとそれが可能なわけではありませんが、知っておいて、気づいた時に実行するだけで、担ぎ手の負担をずいぶん減らすことにつながります。
●屋台新調・改修・修復に使用される補助金のメリット
近年、屋台新調・改修・修復で補助金を使うことが増えてきました。
不況の中では、各屋台にとっては補助金使用のメリットははかりしれませんし、一方で、本来なら我々の祭に関わることのない団体に、補助金という形で関わる機会をあたえることになるので、双方にメリットがあるといえます。とはいえ、必ずしも我々屋台関係者側にとってはその制度が十分なものとは言えないし、まだまだ地域活性化や文化財保護の理念からも隔たりがあるのも事実です。
そこで、新調・改修の補助金と修復の補助金それぞれ一つずつあげ、それぞれの気をつけなければいけない点や問題点を書いていきたいと思います。
●新調・改修の補助金
新調や一般財団法人 自治総合センターのコミュニティ助成事業 | (一般コミュニティ助成金 jichi-sogo.jp)は、いわゆる宝くじの補助金です。コミュニティ助成事業は都道府県で割り振られた一定の金額を、申請したものに振り分ける形式であり、一団体100万円~250万円くらいもらえるみたいです。新調・改修などにも使えるのでかなり便利ですが、屋台やだんじりに似合うとはいえない宝くじマークをつけろとのお達しがあるのが非常に残念な点です。屋台の祭に関わる名誉と広告効果を考えるならば、につかわしくないマークをつけることの強要は控えなければなりません。
●修復・復元の補助金のザックリ概要
地域文化財総合活用推進事業(文化庁文化芸術振興補助金(2)伝統文化継承基盤整備(ウ)用具等整備事業92928701_37.pdf (bunka.go.jp))が、修復・復元にかぎられた物となります。
管理人が見る限りでは運営方法が自治体によって異なります。
一つが毎年一台の屋台やだんじり一台に補助金をつぎこむというやりかたです。後者は、ある程度の相場を知っている人が指導する必要がありますが、かならずしも有識者とされる方がそうであるとはかぎらないのが頭の痛いところです。
もう一つが三木市のように毎年複数の屋台に分配するという形です。一台あたり多くても100万円程度でしょうか。しかし、これにも制約がふえてきており、頭の痛い問題となっております。次に祭り関係者、特に三木のように複数の屋台に補助金を分配する方式の自治体の注意点を書いていきます。
●地域文化財総合活用推進事業(文化庁文化芸術振興補助金(2)伝統文化継承基盤整備(ウ)用具等整備事業)の注意点
複数の屋台に分配するという形式だと、各屋台の大規模な復元や修復ではなく、こまごまとした修復や法被(個人持ちはできない)などの修復にあてられます。
①あくまで、元の状態への復元
サイズをかえる、普通の電灯をLEDに変えるなどが許してもらえない、安全のための補助材の取り付けが許してもらえません。
②破損修理が認められなくなった。
そして、厄介なのが破損修理がみとめられなくなったことです。一方で劣化によって壊れたものは修理できるとのことです。破損修理を恐れることで、伝統的な運行ができなくなる恐れがあるので、これも本来なら破損修理をみとめなければならないのですが、現状はそうなっていません。
➂識者指導=若い祭研究者に泥をかぶらせないように
この補助金は学識経験者などの識者に指導してもらうことになっています。最近では少しずつ屋台の専門家を目指す研究者の方もいるようです。このような人たちがそのような識者となった場合、何かあった時の責任が若い研究者にいくことも考えられます。プロの専門家不在(プロ以上に偉大な功績を残している在野の方はたくさんいます)の屋台学。それを志す若い芽を摘むようなことはしたくないものです。
④休みの年がある
そして、最も気をつけなければならないのが、何年かに一回、たしか五年に一回休みの年があることです。三木市は令和四年度は休みの年になります。皆さんお気をつけて。
編集後記
何度か新調や修復に関わらせていただく中で、各屋台の関係者の方が本当に苦労している姿を見てきました。本来なら、「お上がかわるべき」ですが、今のところそれは期待できません。なので、自衛するしかないのが現状です。