走って勝つ巨人イチロー化計画 11.6.サンケイスポーツ(概略)
11.5. 原巨人がヤングGの“イチロー化”計画に着手した。宮崎秋季キャンプ2日目、国際武道大の前河洋一教授(46)を臨時コーチに『走り方講座』がスタート。
「野球界で一番理想的な(ランニング)フォームはイチローさん」という同教授の理論で、無駄のないフォームや故障しない走り方の徹底指導を受けた。
照りつける南国の日差しの下、ダッシュを繰り返すG戦士に厳しいチェックが入った。
「クセを直したほうがいい選手は3分の1くらいいます。上手に体を使えればいくらでもよくなる。チーム全体の走塁力アップ? 期待できると思いますよ」
臨時コーチは、国際武道大の陸上部監督でもある前河教授。3日間の特別講座の初日にあたるこの日は、
(1)正しい走り方の基礎
(2)故障しにくい走り方とトレーニング、の2点についてアドバイスした。
教科書は米大リーグで5年連続30盗塁以上を挙げるあの人だ。「イチローさんの走り方は理想形」と同教授。白坂トレーニングコーチは「故障のない走り方。
骨盤を前に出す動きができている」と話し、今後キャンプ中のミーティングでイチローの走塁ビデオを見せるプランも検討している。
今季は上原、高橋由ら主力に加え、その穴を埋める若手選手も故障者が続出。失速の一因になった。
さらにチームが進める若返りの中で、脇谷、鈴木ら俊足の若手選手が台頭。走力をさらにアップさせ攻撃に生かすことは大きな武器になる。
「少しずつでも変えていきますよ」と原監督。6日には同大大学院生で1999年世界陸上の110メートルハードル日本代表・櫻井健一さん(30)を手本にハードルを使ったトレーニングを行う予定。
“総イチロー化”の走法改革がV奪回の足がかりだ。
★福田に熱血指導…原監督ブルペン視察
全体でのウオーミングアップ中に走り方の指導をうけたあとは、投手・野手分かれてのトレーニング。野手は5カ所でのノックを受け、フリー打撃や伊原コーチによる走塁講座。
投手は、真田、酒井、野口、福田がブルペン入りし、それぞれ100球前後を投げ込んだ。
ブルペンを視察した原監督は、飛躍が期待される2年目の福田を熱血指導。独特のスライダーの使い方をアドバイスしたり、カウントを設定してゲキを飛ばしながら投球を見守った。
<感想>
原巨人は、マスコミ受けするようなトレーニングを取り上げているが、根本的な誤りをしていると思う。
総イチロー化・・・この考え方は、止めた方がいい。
選手には個人差があることを、忘れている。
「イチローさんの走り方は理想形」と陸上部監督が指摘して、その技術を解説しても、練習すれば身に付くモノではないと思う。
イチロー選手は、身体能力を自主的にトレーニングしてアップしているから、その理想的フォームで走ることができるのだと思う。
また試合中も、イチロー選手は常にストレッチして肉体的集中力を、キープしている。
巨人で、イチロー選手と同程度の身体能力を持ち、試合中にイチロー選手のようにストレッチしているの選手がいるのだろうか?
仮に、そのような身体能力の選手がいても、盗塁やファインプレーする守備・レーザービームなどのプレーには、野球センスが必要だと思う。
野球技術の育成は、伊原さんのような経験豊富なコーチにもある程度できると思うが、イチロー選手のように、ということになると本人に聞くしかないと思う。
そのノウハウは、イチロー選手の中にあるモノで、イチロー化を目指すなら、本人から指導してもらわなければならないと思う。
ここで言えることは、まず身体能力のある選手を選択して、集中的にトレーニングさせるべきと思う。
全員が同じメニューをトレーニングする・・・この考え方が、巨人野球で、個々の選手が持っている素晴らしい個性的な能力は、合同トレーニングの間かで退化していくと思う。
身体能力に応じた選手ごとの目標を設定し、自主トレーニングさせ、その成果をチェックする方が効率的と思う。練習の目的をしっかりして欲しい。
直接指導を受けられる先輩選手もたくさんいるのに、なぜ・イチロー選手なの?
原監督の個人指導も、止めた方がいい。特に、党首経験のない原監督が、お気に入り投手の指導だ。
①その投手を特別扱いしたことになる。人事権を持つ監督は、選手との関係を平等にしていかなければならないと思う。中には、ひがむ選手も出てくるかも・・・。
②投手コーチの顔をつぶしたことになる。もしアドバイスしたければ、投手コーチと育成計画を確認した上で、効果的なアドバイスをすることが必要だ。
思いつきアドバイスは、選手を混乱させる。
特に巨人の選手を見ていると、監督の顔色をうかがっているような表情が見える。
私が指摘するような「指導される」環境に置かれても、、自分なりの考え方を主張し、自分にとって効果的な練習に取り組む自主的な選手になって欲しい。