井口サヨナラ満弾 ニッカン2009.4.17
4.16.<千葉ロッテ11-7楽天>◇千葉マリン
千葉ロッテ井口資仁が延長10回、サヨナラ満塁本塁打を放った。
井口はダイエー(現ソフトバンク)時代の1999年にも劇的な1発を放っており、2度目のサヨナラ満塁弾はパ・リーグ初で、2006年清原以来史上5人目。
イチロー外野手の日米通算3085安打に「あっぱれですね。すごいです」と敬意を表した男が、元メジャーリーガーの意地で自らも「あっぱれ」の1発を放った。
千葉マリンの夜空に舞った打球を、かたずをのんで見守った。
7-7の延長10回。1死満塁から4番井口が甘く入ったスライダーを振り抜き、左翼席中段まで運んだ。
井口 外野フライでもいい場面だったので、追い込まれてからコンパクトに振った。今季一番の打撃でした。
ここ一番での勝負強さを発揮して、元メジャーリーガーの格の違いを見せつけた。試合前、イチローの記録達成をテレビで見届けた。
満塁本塁打で決めたことに「イチローさんらしいです。明らかに狙ってましたもんね。あっぱれ!」と話していたが、同じ日に井口も満塁弾で勝負を決めた。
「偶然同じ日でびっくりですね。記事が小さくなっちゃうよ」と、珍しく冗談を口にするほどテンションが上がった。
メジャー在籍4年間で打順は主に2番だった。足も生かせる中距離打者として持ち味を発揮した。
だがロッテ入り後はオープン戦から4番で起用され、戸惑いを隠せなかった。
「ホームランを期待されてもね。自分はそういうバッターじゃない」と話したこともあった。
だがバレンタイン監督の日替わり打線や「つなぎの4番」という采配を理解し、開き直った。
開幕から11試合で打率4割5厘はリーグ3位、打点はチームトップの12をマーク。「4番」の風格が漂ってきた。
バレンタイン監督も「最高の打者が最高の場面で、これ以上ない仕事をしてくれた」。6連敗後の2連勝にチーム上昇の兆しも見えてきた。
井口はダイエー時代にリーグ優勝3度、ホワイトソックスではワールドシリーズ制覇を経験している優勝請負人。
本拠地初のお立ち台で「波に乗ったら止められないチームですから、優勝に向かって頑張ります」と、ファンに高らかに約束した。
<感想>
これが今季の千葉ロッテの野球のパターンだ。各社の新聞で、福浦和也や西岡剛の喜ぶ表情が印象的だった。
あの物静かな福浦和也がとび跳ね。西岡剛が兄貴分にぶつかっていくようなアクションは今までの千葉ロッテでは見られなかったような気がする。
やはり井口資仁は、兄貴分だ。チームには兄貴分が必要だ。
あの優勝をしたころは、初芝清とフランコがチームの兄貴分として存在していたように。チームが一つにまとまっていた。
昨年までは、キャプテン里崎智也が先頭に立って頑張っていたが、怪我での休場や打撃不調がチームの勢いを止めていたように思う。
里崎智也は、地味な選手の多いチームを盛り上げに、よく頑張ってくれたと思うが、残念ながら他の選手の爆発を誘発できなかった。
今季はやはり実績の伴う兄貴分として期待されて入団した井口資仁が、今季はチームの爆発を誘発しそうな気がする。
あの頃から内野手は、福浦和也や堀幸一・小坂誠など先輩がいたが、皆おとなしい職人で、若い西岡剛がまとめていた。
ベテラン堀幸一がフル出場しなくなると、2塁手が目まぐるしく代わり、守備における西岡剛の負担が大きくなっていった。
それはそれで若きチームリーダーで頼もしいと思っていたが、怪我などで休場すると、チーム力は衰退してしまった。
2塁に兄貴分井口資仁を得た今季の西岡剛は、自分のプレーに専念できるようになったようだ。
井口資仁の成績は勿論千葉ロッテの威力であるが、若きチームリーダーの西岡剛の爆発は、チームを爆発させるだろう。
期待します。
4.16.<千葉ロッテ11-7楽天>◇千葉マリン
千葉ロッテ井口資仁が延長10回、サヨナラ満塁本塁打を放った。
井口はダイエー(現ソフトバンク)時代の1999年にも劇的な1発を放っており、2度目のサヨナラ満塁弾はパ・リーグ初で、2006年清原以来史上5人目。
イチロー外野手の日米通算3085安打に「あっぱれですね。すごいです」と敬意を表した男が、元メジャーリーガーの意地で自らも「あっぱれ」の1発を放った。
千葉マリンの夜空に舞った打球を、かたずをのんで見守った。
7-7の延長10回。1死満塁から4番井口が甘く入ったスライダーを振り抜き、左翼席中段まで運んだ。
井口 外野フライでもいい場面だったので、追い込まれてからコンパクトに振った。今季一番の打撃でした。
ここ一番での勝負強さを発揮して、元メジャーリーガーの格の違いを見せつけた。試合前、イチローの記録達成をテレビで見届けた。
満塁本塁打で決めたことに「イチローさんらしいです。明らかに狙ってましたもんね。あっぱれ!」と話していたが、同じ日に井口も満塁弾で勝負を決めた。
「偶然同じ日でびっくりですね。記事が小さくなっちゃうよ」と、珍しく冗談を口にするほどテンションが上がった。
メジャー在籍4年間で打順は主に2番だった。足も生かせる中距離打者として持ち味を発揮した。
だがロッテ入り後はオープン戦から4番で起用され、戸惑いを隠せなかった。
「ホームランを期待されてもね。自分はそういうバッターじゃない」と話したこともあった。
だがバレンタイン監督の日替わり打線や「つなぎの4番」という采配を理解し、開き直った。
開幕から11試合で打率4割5厘はリーグ3位、打点はチームトップの12をマーク。「4番」の風格が漂ってきた。
バレンタイン監督も「最高の打者が最高の場面で、これ以上ない仕事をしてくれた」。6連敗後の2連勝にチーム上昇の兆しも見えてきた。
井口はダイエー時代にリーグ優勝3度、ホワイトソックスではワールドシリーズ制覇を経験している優勝請負人。
本拠地初のお立ち台で「波に乗ったら止められないチームですから、優勝に向かって頑張ります」と、ファンに高らかに約束した。
<感想>
これが今季の千葉ロッテの野球のパターンだ。各社の新聞で、福浦和也や西岡剛の喜ぶ表情が印象的だった。
あの物静かな福浦和也がとび跳ね。西岡剛が兄貴分にぶつかっていくようなアクションは今までの千葉ロッテでは見られなかったような気がする。
やはり井口資仁は、兄貴分だ。チームには兄貴分が必要だ。
あの優勝をしたころは、初芝清とフランコがチームの兄貴分として存在していたように。チームが一つにまとまっていた。
昨年までは、キャプテン里崎智也が先頭に立って頑張っていたが、怪我での休場や打撃不調がチームの勢いを止めていたように思う。
里崎智也は、地味な選手の多いチームを盛り上げに、よく頑張ってくれたと思うが、残念ながら他の選手の爆発を誘発できなかった。
今季はやはり実績の伴う兄貴分として期待されて入団した井口資仁が、今季はチームの爆発を誘発しそうな気がする。
あの頃から内野手は、福浦和也や堀幸一・小坂誠など先輩がいたが、皆おとなしい職人で、若い西岡剛がまとめていた。
ベテラン堀幸一がフル出場しなくなると、2塁手が目まぐるしく代わり、守備における西岡剛の負担が大きくなっていった。
それはそれで若きチームリーダーで頼もしいと思っていたが、怪我などで休場すると、チーム力は衰退してしまった。
2塁に兄貴分井口資仁を得た今季の西岡剛は、自分のプレーに専念できるようになったようだ。
井口資仁の成績は勿論千葉ロッテの威力であるが、若きチームリーダーの西岡剛の爆発は、チームを爆発させるだろう。
期待します。